MIYOSHIN海外ニュース

世界の役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

エネルギー価格高騰は持続するか

急騰する化石燃料価格 原油価格は最近1バーレル81ドルと7年ぶりの高値を付けました。 天然ガスや石炭も大幅に値を上げています。 再生可能エネルギーの普及により、これら化石燃料の需要は減った筈なのに、何故この様な現象が起きているのでしょうか。 英誌…

岸田首相が密かに狙うリベラルの復権

宏池会の復権 岸田首相が所属する宏池会は池田勇人元首相によって創設された自民党の名門派閥です。 自民党の中ではリベラル、ハト派と称されるこの派閥は、長い間首相を出す事ができませんでした。 岸田首相の前は宮澤喜一氏までさかのぼります。 宮沢氏の…

中国の不都合な現実

経済の変調 最近中国では経済の変調が起きています。 恒大(Evergrande)グループの香港市場での取引停止となりました。 一方、各地で電力不足が報告されており、世界の工場である中国はサプライチェーンとしての信頼を失いかねない状態です。 これらは来るべ…

次期首相有力候補ショルツ氏はドイツをどう変えるか

首相に最短距離のショルツ氏 ドイツの総選挙の結果はご存知の通り、メルケル首相が所属するキリスト教民主同盟(中道右派)が大きく議席を減らし、代わってオラフ ショルツ氏が率いる社会民主党(中道左派)が第一党に躍り出ました。 両党の議席の差は僅かで…

英国から見た日本の総裁選

海外メディアの厳しい評価 日本の総裁選の結果について、欧米のメディアも記事を掲載していますが、勝利を収めた岸田新総裁に関して辛めの論調がほとんどです。 その理由は、世論調査で河野候補が大きくリードしたにもかかわらず、派閥の論理で凡庸な岸田氏…

日本の新首相に中国が放ったメッセージ - 中国の懸念は

岸田総裁誕生 自民党総裁選が終わりました。 岸田元外相が選出された結果について、海外のメディアは一斉に記事を配信していますが、今日は中国の環球時報の記事をご紹介しましょう。 この記事を読むと、中国が現在の日本をどの様に見ているのかそして彼らが…

中国の不動産業界が抱える構造的問題

不動産バブル崩壊の可能性 中国の不動産開発業者Evergrande社(恒大集団)の巨大な債務危機は、世界の注目を集めていますが、この問題は中国経済の抱える構造的な問題を反映していると言えます。 我が国でも不動産バブルは1991年に破綻し、日本経済に大きな…

AUKUSがアジア版NATOに発展する可能性

AUKUSが与えるインパクト 米英豪三ヶ国の安全保障協定であるAUKUSが先日発表されましたが、これはインド太平洋における安全保障に大きなインパクトを与えました。 アングロサクソン系の協定であるAUKUSは排他的な印象を与えますが、この協定が欧州におけるNA…

インドで承認されたDNAワクチンとは何か

新しいワクチンの承認 日本もパンデミックのピークを超え、今月末にも非常時代宣言が解除される予定です。 しかし未だに発展途上国では感染が収まっていません。 そんな中、インドでDNAワクチンが世界で初めて承認されたというニュースが入ってきました。こ…

メルケル首相が残した宿題 -ドイツが抱える問題 

与党破れる ドイツで総選挙が行われました。 この選挙は16年間にわたって首相を務めたメルケル首相が引退を表明した後だけに注目を集めました。 結果はメルケル首相が所属する与党キリスト教民主同盟が大きく得票率を減らし、代わりに社会民主党(SPD, 中道…

中国の台頭はピークを迎えたのか

中国脅威論と衰退論 中国脅威論は、欧米のメディアで頻繁に取り上げられていますが、その中で今日は米誌Foreign Policyに掲載された「China is a declining power - and That’s a problem」(中国は没落している。しかしそれが問題だ)と題した論文をご紹介…

ウォールストリートジャーナルが社説で唱えるTPP復帰

中国、台湾の加盟申請 環太平洋パートナーシップ貿易協定(TPP)を巡って、慌ただしい動きが見られました。 中国が正式に加盟申請を行った直後に台湾も同様の申請を行いました。 中国の申請は先日の米英豪三国による新しい軍事協定(AUKUS)の発表が影響したと…

仮想通貨全面禁止に動いた中国政府の狙い

大きく舵を切った中国政府 中国はビットコインなど仮想通貨の取引だけではなく、そのマイニング(採掘)においても有名でした。 しかし、昨年来仮想通貨の採掘に膨大な電力を必要とするとして、中国政府はその取締りに動きました。 そして今日遂に、中央銀行…

米国の中東離れが引き起こす合従連衡

中東諸国に走った激震 アフガニスタンからの米軍撤退は、米国の中東離れを象徴する出来事でした。 そもそもアフガニスタンからの撤退を決めたのはトランプ大統領ですから、この流れは彼の時代から始まっていたと言えます。 トランプ政権時代にUAE(アラブ首…

存在感の低下に悩むフランス

不意打ちを喰らったフランス 今回のオーストラリアの原子力潜水艦に関する英米との契約そしてそれに伴うフランスとの通常型原潜建造契約のキャンセルは、フランスのマクロン政権にとって大きな痛手となりました。 欧米のメディアはこの話題で持ちきりです。 …