アメリカ
スプートニクの衝撃 ソ連が米国に先んじて世界最初の人工衛星スプートニクを打ち上げた時、このたかが直径58センチの球体は世界中に大きな衝撃を与えました。 その後、ガガーリン飛行士が最初の宇宙飛行を行い、更に大きな衝撃を西側に与えました。 たかが宇…
Economistが生み出したビッグマック指数 ビッグマック指数というものをお聞きになった事があるかと思います。 この指数はWikipediaによれば、次の様に解説されています。 「イギリスの経済専門誌『エコノミスト』によって1986年9月に考案されて以来、同誌…
米国株価の急落 昨日の米国株価は大きく下げました。 その主因はビッグテックの一角を占めるMetaの業績が急速に悪化したことから生じた様です。 フェイスブックとインスタグラムを有するこの会社の成長に急ブレーキがかかった理由は何故でしょうか。 英誌Eco…
ロシアに厳しい批判 欧米のメディアを見ると、多くの新聞(特にアングロサクソン系)はロシアに対する強硬論に傾いています。 そんな論調の記事から今日は米紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)の社説をご紹介したいと思います。 「Deterrence Message to …
ロシアに依存する欧州エネルギー市場 ウクライナ紛争を欧州はどの様に捉えているのでしょうか。 昨日はドイツを取り上げましたが、今日は仏紙Les Echosを取り上げましょう。 同紙は「Comment l'Europe peut desserrer l'étau du gaz russe」(欧州はロシアの…
米独間の不協和音 ウクライナ紛争は今やどこの国でもトップニュースの一つとして取り上げられていますが、米紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)に衝撃的なタイトルの記事を見つけました。 そのタイトルは「Is Germany a Reliable American Ally? Nein」…
プーチン氏の計算 ウクライナに滞在するアメリカ人は即刻退避する様にとの勧告が発表されました。 ウクライナをめぐる緊張はかなり高まっている様です。 今回の仕掛け人はプーチン大統領ですが、百戦錬磨の彼は今回の事件においてどの様な勝算を立てているの…
ウクライナをめぐる米露の睨み合い ロシアとウクライナの紛争は今も続いています。 プーチン大統領は本気で米国に譲歩を迫っている様で、ロシアが米国に要求している内容もウクライナをNATOに加盟させない事と明確です。 米国は金融制裁をちらつかせて、ロシ…
MAAMAとは GAFAという言葉は米国のビッグテックを称する言葉として有名でしたが、マイクロソフトの復権と共にGAFAMという言葉に変わり、更にFacebookがMetaと改称した事により、最近は「MAAMA」という言葉が使われる様になった様です。 彼らの時価総額は優に…
大使を決められない米国 バイデン 大統領は就任後一年が経ちましたが、未だに多くの大使が派遣されない異常事態となっています。 日本は漸く新しい大使が上院で承認されましたが、多くの国で大使は以前空席です。 それが小国かと思ったらそうではありません…
クラウド業界の通信業界への参入 昨年、5Gの運用サービスが世界中で開始されました。 しかし、どの国でもその利用はかなり限られている様です。 映画がほんの数秒でダウンロードできると言われても、現在ストリーミングで十分に鑑賞できているのに、敢えて…
悪玉ロシアの言い分 ロシアは最近ウクライナとの紛争で槍玉に上がっています。 日本のメディアでも、「ロシアはウクライナの民主化の動きに反対し、10万人もの軍隊をウクライナとの国境に派遣し、圧力をかけている。米国とNATO加盟国はこの状況を憂慮し、ウ…
合法化が進む米国 大麻は麻薬の一種で、日本ではその所持、使用を厳しく禁じられています。 しかし、米国では一部大麻の使用が認められている様です。 しかし今日のウォールストリートジャーナル(WSJ)の記事を読んで驚きました。 大麻の使用を公に認めてい…
ロシアの真の狙い 台湾海峡が米中の対決の舞台とすれば、ロシアと西側の戦いの場は現在ウクライナです。 ロシアはウクライナ国境に10万人の兵を集結させ、ウクライナに脅威を与えているというのが西側メディアのもっぱらの報道ですが、実態はどうなっている…
漸く決まった駐日米国大使 駐日米国大使としてエマニュエル氏が米国上院でようやく承認され、同氏の起用が決定しました。同氏が大使に起用されるまで、駐日米国大使の席は何と2年も空席でした。 駐日大使だけではありません。 駐韓米国大使の席も11ヶ月空席…
初めてのサミット バイデン大統領が主宰する「民主主義サミット」は国内外で賛否両論が渦巻いています。 そもそもどの国を招待するかという点で、かなり疑問が生じていることは確かな様です。 バイデン大統領のお膝元米国では、この催しはどの様に評価されて…
米中の異なる戦略 米中対立の主戦場はインド太平洋ですが、そこで両国はいかなる戦略を立てているのでしょうか。 米国は豪州に原子力潜水艦の売却を決断し、AUKUSという米英豪三カ国からなる安全保障上の取り組みを構築しました。 一方、中国は元々米国が提…
圧倒的な競争力を持つクラウドサービス AWSって聞いた事あるでしょうか。 これはAmazonが提供するクラウドサービスです。 皆さんこんなサービスを使った事がないと思っていられる様ですが、無意識のうちに使っています。 Amazon関連は当然ですが、ネットでシ…
欧米の間に吹く隙間風 欧州は米国にとって最も重要なパートナーです。 この関係は、冷戦時代に旧ソ連の脅威に協力して対抗し、ベルリンの壁を崩壊させた事によって最高潮に達しました。 しかし、最近の関係はかなりギクシャクしています。 トランプ時代には…
米露の大きな違い 中国の台頭で多少色褪せたとは言え、ロシアは未だに西側諸国にとっては悪役であり、安全保障面では大きな脅威として語られます。 しかし、こと中東に関して言えば、米国がこの地域で行ってきた政策が本当に正しかったのかは大きな疑問があ…
米中対立 米中の対立は今後も長く続きそうです。 最後にどちらが勝つかという点に関して、欧米のメディアは実に多くの論文や記事を掲載しています。 その多くは中国には創造性を育む自由な環境がないので、最後は米国が勝つと予想していますが、本当にそうな…
空の巨人ボーイングが犯したミス 2018年と2019年に2機が相次いで墜落したボーイング最新型B737の事故は記憶に新しいところですが、この事故に関して英誌Economistが「A new book explains the tragic failure of Boeing’s 737 MAX」(ボーイング737MAXの悲劇…
存在感が薄れるフランス 先日結成された米英豪の安全保障に関する同盟関係AUKUSによって豪州との潜水艦商談をキャンセルされたフランスの怒りと焦りは相当なものがありました。 フランスは太平洋に幾つかの小島を領土として保有していますが、この地域で存在…
激論続くCOP26 現在、グラスゴーで行われているCOP26では、各国の利害が衝突する激しい議論が行われています。 それは気候変動が各国の産業に甚大な影響を及ぼすからです。 中でも重要なのは電気自動車をめぐる論議です。 そんな中、30カ国、6つの自動車メ…
サマータイムが引き起こす悲喜劇 サマータイムという制度は我が国には導入されていませんが、長く欧州やトルコに住んだ私にとっては頭痛の種でした。 夏時間や冬時間に切り替わる日というのは要注意です。 始業時間に遅れて上司に怒られるなんてのはいい方で…
36,000ドルの大台突破 ダウ平均は先日36,000ドルの大台を突破しました。 今から約22年前の1999年10月にダウが36,000ドルに達する事を予測した書が、現在話題になっている様です。 彼らが予測した時期のダウ価格はなんと10,000ドルを若干上回る程度でした。 2…
中東に生まれた新しいクワッド 米国、インド、オーストラリアと日本が安全保障上の同盟としてクワッドという取り組みを行っているのは周知の事実ですが、クワッドはインド太平洋だけに限定されたものでは無い様です。 中東地域にも新たなクワッドが生まれよ…
一筋縄ではいかないフランス フランスはご存知の通り、ドイツと並んでEUの中核をなしています。 この国は古くはドゴール外交に代表される通り、米国の言う事をすんなり聞かない事で有名です。 ドゴール将軍はヒトラーがフランスを占領している間、ロンドンに…
新型コロナがもたらしたもの 新型コロナの感染は日本では収束しつつありますが、世界的視野でみれば、収束したとは言い難い状態です。 昨年初めから今日に至るまで新型コロナは世界を揺さぶってきました。 人類に対する大きな脅威となったウイルスの感染に対…
習近平主席の発言 先日、中国の習近平主席は9日、台湾統一に意欲と自信を見せ、「必ず実現できる。」と語りました。 これに先立ち10月1日と2日には中国の軍用機が台湾空域に大量に侵入しました。 合計77機もの侵入は過去に見られない数字です。 どうも背景に…