MIYOSHIN海外ニュース

世界の役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

世の中

カザフスタン暴動の真相とは

プーチン大統領の即断 市民デモから始まったカザフスタンの暴動事件は、カザフスタン政府の要請に答えたロシア政府が即座に空挺部隊を現地に派遣しました。 暴動は鎮圧された様です。 燃料高騰をきっかけに始まった今回の事件の真相は何だったのか。 この点…

コロナで変化を迫られる宗教界

コロナの直撃を受けた宗教界 新型コロナは様々な業界に大きな影響を与えました。 一番大きな被害を受けたのは、航空産業やホテル業かも知れませんが、どうやら宗教界も例外では無い様です。 英誌Economistが「The world’s religions face a post-pandemic re…

ユーラシアグループが予言する中国リスクとは

今年の10大リスク 米国のシンクタンク、ユーラシアグループが年初に発表する「今年の10大リスク」は我が国のマスコミにも頻繁に取り上げられます。 今年はそのトップに「中国のゼロコロナ失敗」が挙げられました。 中国のコロナ対策は今のところ成功し、死者…

三分の一の大使が依然空席な米国

大使を決められない米国 バイデン 大統領は就任後一年が経ちましたが、未だに多くの大使が派遣されない異常事態となっています。 日本は漸く新しい大使が上院で承認されましたが、多くの国で大使は以前空席です。 それが小国かと思ったらそうではありません…

内戦が生じる理由

アメリカの政治学者の分析 新年早々、カザフスタンでは全国にデモが広がり、政府はロシアの軍隊を導入してまで、鎮静化を図っています。 今年も幾つかの国で紛争が生じ、中には内戦に発展するケースもあるでしょう。 米国の政治学者バーバラ・ウォルターの著…

中央アジアの優等生カザフスタンで全国に拡がった抗議活動

全国に暴動拡がる カザフスタンという国をご存知でしょうか。 1991年に旧ソ連から独立した中央アジアの国々の一つですが、国土は日本の7倍もあります。 天然資源に恵まれ、独立後も中央アジアの中で最も経済的に発展した国です。 私も仕事で何度も足を向けま…

独ビオンテック社創業者が語るmRNA療法の将来

世界を救ったビオンテック社 米製薬大手ファイザーが販売しているコロナワクチンは、独ビオンテック社との間で共同開発されたものです。 このビオンテック社がmRNA技術を長年に亘って研究してきた事が、新型コロナの感染拡大を食い止めた訳ですが、同社の創…

クラウド業界が通信業界に侵食する可能性

クラウド業界の通信業界への参入 昨年、5Gの運用サービスが世界中で開始されました。 しかし、どの国でもその利用はかなり限られている様です。 映画がほんの数秒でダウンロードできると言われても、現在ストリーミングで十分に鑑賞できているのに、敢えて…

原子力と天然ガスをグリーンなエネルギーに分類したEUの舞台裏

EUが下した注目すべき判断 地球温暖化対策において、世界をリードしているのはEUである事は衆目の一致するところです。 EUで決められたカーボンニュートラルの到達目標は世界各国に大きな影響を与えました。 そんなEUが先日注目すべき決定を下しました。 そ…

英国から見た日本人の中国観

複雑な日中関係 日中両国は隣国として2000年を超える関係を持っていますが、20世紀に入ってからというもの、幾つかの戦争を経験しました。 現在も民主主義陣営に属する日本は中国と様々な問題を抱える一方、最大の貿易パートナーとして緊密な関係を有してい…

外国人入国禁止に対する英国の厳しい意見

自宅隔離の経験 海外出張から帰国し、今日漸く14日間の自主隔離期間が終了します。 生まれてこの方これほど長い期間外出しなかった事はなく、正直言ってかなりしんどい経験でした。 それでも筆者などは運が良い方で、同じ飛行機に同乗した乗客の中にオミクロ…

プーチン大統領が築き上げた筋肉質のロシア

悪役のロシア大統領 プーチン大統領は欧米メディアにおいては、明らかに悪役です。 ただし、どこの国のメディアにも何らかのバイアスがかかっていますので、彼を客観的に評価する努力は必要だと思います。 プーチン氏が冷血漢である事は間違いなさそうですが…

米国18州で既に合法化されている大麻

合法化が進む米国 大麻は麻薬の一種で、日本ではその所持、使用を厳しく禁じられています。 しかし、米国では一部大麻の使用が認められている様です。 しかし今日のウォールストリートジャーナル(WSJ)の記事を読んで驚きました。 大麻の使用を公に認めてい…

プーチンの強硬姿勢の裏にあるもの - ウクライナ問題

ロシアの真の狙い 台湾海峡が米中の対決の舞台とすれば、ロシアと西側の戦いの場は現在ウクライナです。 ロシアはウクライナ国境に10万人の兵を集結させ、ウクライナに脅威を与えているというのが西側メディアのもっぱらの報道ですが、実態はどうなっている…

イカゲームが映し出す韓国の世相

若者が絶望する社会 Netflixで最大のヒット作となった「イカゲーム」は私が先日滞在したトルコでも高い視聴率を記録しました。 このドラマはK-Popで注目を集めた韓国に対するトルコ人の関心を更に高めた様で、日本よりも韓国に関心を持つ若者が増えた模様で…

シーザーに学ぶ

世界史上の偉人 シーザーと言えば古代ローマの英雄として知られますが、この英雄が欧州の政治や文化に与えた影響は我々が想像しているより遥かに大きい様です。 彼は今のフランス、一部ドイツ、ベルギーに跨がるガリア地域を征服し、その戦績を「ガリア戦記…

レストランの経済史 - コロナが与える影響は

レストラン史に残るパンデミック 昨年から今年にかけて、飲食業界にとっては最悪の時期だったと思います。 世界中のレストランはコロナの新しい波が押し寄せるたびに、閉店を余儀なくされました。 パリは美食の都として知られますが、多くのシェフや給仕人は…

トルコ大統領の仕掛けた奇策の成否は

乱高下するトルコリラ トルコの通貨リラはここ数ヶ月の間、大幅な下落を示してきました。 私もトルコにここ3週間ほど滞在したのですが、その間見る見るうちに通貨の価値が下がっていきました。 今、外国人がトルコに行けば、何でも商品が安く感じられます。…

欧州で猛威を振るうオミクロン(英国からの報告)

急速に拡大したオミクロン感染 オミクロンの感染はあっと言う間に欧州各国に広がっている様です。 ついこの間まで猛威をふるったデルタ株の感染が下り坂になる中、入れ替わる形でオミクロンが拡がっています。 気になるのはワクチン接種率が世界で最も高いと…

コロナが導入を加速した次世代技術

羽田空港の水際対策 一昨日、日本に帰国しました。 空港の水際対策は昨年とは打って変わって厳重を極めました。 多くの関係者が頑張っておられる事は評価致しますが、デジタル化において我が国が如何に遅れをとっているかこの空港の検疫対策だけとってみても…

インターネットの進化が大きく変える世界秩序

インターネットの新しい時代 Web 3.0という言葉を聞いた事あるでしょうか。 実は私も最近この言葉を初めて聞いたのですが、今後のインターネット世界のことを指す言葉だそうです。 インターネットの初期はWeb 1.0と称されるそうですが、その頃のネットの世界…

オミクロンに対する欧州の対応

二転三転した水際対策 先月、日本の新型コロナ感染者が急速に減少した頃、政府も水際対策の緩和に動きました。 隔離期間は最低3日間に短縮されました。 しかしそこで新たな難問が登場しました。 新しい変異株オミクロンです。 感染力がデルタよりも高いと言…

ミャンマーに元を使わせようとする中国

最後のフロンティアの暗転 ミャンマーは一時東南アジアに残された最後のフロンティアと言われて、日本企業が大挙して押しかけた有望市場でした。 そんなに昔の話ではありません。 長く軍政が続いたミャンマーに政治革命が訪れたのが2011年ですから、つい10年…

「愛の不時着」が描く北朝鮮の市民生活は真実だった

闇に包まれた市民生活 北朝鮮の市民の生活については闇に包まれており、なかなかそれを知ることができません。 拉致された後、解放された日本人から断片的な情報は聞き出せたかもしれませんが、拉致された日本人は北朝鮮国民とは違う境遇で暮らしていたかも…

東南アジアにおける米中戦略の違い

米中の異なる戦略 米中対立の主戦場はインド太平洋ですが、そこで両国はいかなる戦略を立てているのでしょうか。 米国は豪州に原子力潜水艦の売却を決断し、AUKUSという米英豪三カ国からなる安全保障上の取り組みを構築しました。 一方、中国は元々米国が提…

世界が日本から学ぶこと

日本は没落するのか 我が国は少子高齢化が進み、人口が急速に減少し、将来その国際的地位は失われると良く言われますが、その通りになるのでしょうか。 今月日本特集を組んだ英誌Economistが「What the world can learn from Japan - The oldest big country…

我が国の移民政策の将来は

至る所で見かける移民労働者 最近、都内でコンビニに入ると、多くの外国人が働いているのを見かけます。 胸の名札から推測するに東南アジアや中国、更にはパキスタンやアフリカなどその出身地は様々です。 日本は島国で歴史を振り返ってみても、これまで移民…

Amazonクラウドサービスに依存する社会

圧倒的な競争力を持つクラウドサービス AWSって聞いた事あるでしょうか。 これはAmazonが提供するクラウドサービスです。 皆さんこんなサービスを使った事がないと思っていられる様ですが、無意識のうちに使っています。 Amazon関連は当然ですが、ネットでシ…

東京の魅力を英国特派員が語る

世界で最も住みやすい都市 英誌Economistが日本特集号を発行しました。 その中から東京の魅力と将来に関した記事「The big city that is also pleasant to live in - Surprisingly, the world’s biggest city is also one of its most liveable」(住みやす…

フランス人から見たプーチン大統領

世界中に顔を出す政治家 昨日のブログでインドを訪問したプーチン大統領を取り上げましたが、この政治家は西側ではあまり評判がよくありませんが、世界中の至る所に登場するという意味では、誰よりも上を行っている様です。 彼に関して、仏紙Les Echosが「Vl…