MIYOSHIN海外ニュース

世界の役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

国際

フランスから見た日本のオミクロン対策

ジレンマに悩む日本 我が国でもオミクロン株の感染が広がっています。 全国の新規感染者数は22日、5万人を超えました。 一足先にオミクロン株の洗礼を受けた欧米の国々は日本政府のオミクロン対策をどの様に見ているのでしょうか。 仏紙Les Echosが「Zéro ri…

ウクライナへの軍事援助は役に立つのか

ウクライナをめぐる米露の睨み合い ロシアとウクライナの紛争は今も続いています。 プーチン大統領は本気で米国に譲歩を迫っている様で、ロシアが米国に要求している内容もウクライナをNATOに加盟させない事と明確です。 米国は金融制裁をちらつかせて、ロシ…

米国ビッグテックの野望と脅威

MAAMAとは GAFAという言葉は米国のビッグテックを称する言葉として有名でしたが、マイクロソフトの復権と共にGAFAMという言葉に変わり、更にFacebookがMetaと改称した事により、最近は「MAAMA」という言葉が使われる様になった様です。 彼らの時価総額は優に…

カザフ騒乱が中央アジア諸国に与えた影響

ロシアの介入が与えたインパクト カザフスタンの騒乱は収束しましたが、その詳細は未だ明らかになっていません。 ロシア政府との連携により事態収拾を図ったトカエフ大統領ですが、この事件は中央アジアの他の国々にも強烈なインパクトを与えた様です。 この…

とっておきのアネクドート(続編その8)

お硬い話題が続いたので、久しぶりにロシアのアネクドート(小噺)を取り上げます。 最近は強権主義の国が増えてきていますが、そういう国では政府や高官をからかっただけで侮辱したと罪に問われるケースもある様です。 旧ソ連時代のアネクドートは罪に問わ…

急拡大するサイバー攻撃の脅威

麻痺する社会インフラ パンデミックの最中にハッカーは医療システムを攻撃し、英国をはじめとする多くの病院が機能不全に陥りました。 全てのものがインターネットに繋がるIOTの時代、医療、運輸、金融など全てのインフラが攻撃対象となっており、我々の生活…

カザフスタン暴動の真相とは

プーチン大統領の即断 市民デモから始まったカザフスタンの暴動事件は、カザフスタン政府の要請に答えたロシア政府が即座に空挺部隊を現地に派遣しました。 暴動は鎮圧された様です。 燃料高騰をきっかけに始まった今回の事件の真相は何だったのか。 この点…

コロナで変化を迫られる宗教界

コロナの直撃を受けた宗教界 新型コロナは様々な業界に大きな影響を与えました。 一番大きな被害を受けたのは、航空産業やホテル業かも知れませんが、どうやら宗教界も例外では無い様です。 英誌Economistが「The world’s religions face a post-pandemic re…

ユーラシアグループが予言する中国リスクとは

今年の10大リスク 米国のシンクタンク、ユーラシアグループが年初に発表する「今年の10大リスク」は我が国のマスコミにも頻繁に取り上げられます。 今年はそのトップに「中国のゼロコロナ失敗」が挙げられました。 中国のコロナ対策は今のところ成功し、死者…

三分の一の大使が依然空席な米国

大使を決められない米国 バイデン 大統領は就任後一年が経ちましたが、未だに多くの大使が派遣されない異常事態となっています。 日本は漸く新しい大使が上院で承認されましたが、多くの国で大使は以前空席です。 それが小国かと思ったらそうではありません…

内戦が生じる理由

アメリカの政治学者の分析 新年早々、カザフスタンでは全国にデモが広がり、政府はロシアの軍隊を導入してまで、鎮静化を図っています。 今年も幾つかの国で紛争が生じ、中には内戦に発展するケースもあるでしょう。 米国の政治学者バーバラ・ウォルターの著…

中央アジアの優等生カザフスタンで全国に拡がった抗議活動

全国に暴動拡がる カザフスタンという国をご存知でしょうか。 1991年に旧ソ連から独立した中央アジアの国々の一つですが、国土は日本の7倍もあります。 天然資源に恵まれ、独立後も中央アジアの中で最も経済的に発展した国です。 私も仕事で何度も足を向けま…

独ビオンテック社創業者が語るmRNA療法の将来

世界を救ったビオンテック社 米製薬大手ファイザーが販売しているコロナワクチンは、独ビオンテック社との間で共同開発されたものです。 このビオンテック社がmRNA技術を長年に亘って研究してきた事が、新型コロナの感染拡大を食い止めた訳ですが、同社の創…

クラウド業界が通信業界に侵食する可能性

クラウド業界の通信業界への参入 昨年、5Gの運用サービスが世界中で開始されました。 しかし、どの国でもその利用はかなり限られている様です。 映画がほんの数秒でダウンロードできると言われても、現在ストリーミングで十分に鑑賞できているのに、敢えて…

原子力と天然ガスをグリーンなエネルギーに分類したEUの舞台裏

EUが下した注目すべき判断 地球温暖化対策において、世界をリードしているのはEUである事は衆目の一致するところです。 EUで決められたカーボンニュートラルの到達目標は世界各国に大きな影響を与えました。 そんなEUが先日注目すべき決定を下しました。 そ…

英国から見た日本人の中国観

複雑な日中関係 日中両国は隣国として2000年を超える関係を持っていますが、20世紀に入ってからというもの、幾つかの戦争を経験しました。 現在も民主主義陣営に属する日本は中国と様々な問題を抱える一方、最大の貿易パートナーとして緊密な関係を有してい…

ウクライナ問題について米誌に寄稿したロシア大使

悪玉ロシアの言い分 ロシアは最近ウクライナとの紛争で槍玉に上がっています。 日本のメディアでも、「ロシアはウクライナの民主化の動きに反対し、10万人もの軍隊をウクライナとの国境に派遣し、圧力をかけている。米国とNATO加盟国はこの状況を憂慮し、ウ…

外国人入国禁止に対する英国の厳しい意見

自宅隔離の経験 海外出張から帰国し、今日漸く14日間の自主隔離期間が終了します。 生まれてこの方これほど長い期間外出しなかった事はなく、正直言ってかなりしんどい経験でした。 それでも筆者などは運が良い方で、同じ飛行機に同乗した乗客の中にオミクロ…

プーチン大統領が築き上げた筋肉質のロシア

悪役のロシア大統領 プーチン大統領は欧米メディアにおいては、明らかに悪役です。 ただし、どこの国のメディアにも何らかのバイアスがかかっていますので、彼を客観的に評価する努力は必要だと思います。 プーチン氏が冷血漢である事は間違いなさそうですが…

米国18州で既に合法化されている大麻

合法化が進む米国 大麻は麻薬の一種で、日本ではその所持、使用を厳しく禁じられています。 しかし、米国では一部大麻の使用が認められている様です。 しかし今日のウォールストリートジャーナル(WSJ)の記事を読んで驚きました。 大麻の使用を公に認めてい…

プーチンの強硬姿勢の裏にあるもの - ウクライナ問題

ロシアの真の狙い 台湾海峡が米中の対決の舞台とすれば、ロシアと西側の戦いの場は現在ウクライナです。 ロシアはウクライナ国境に10万人の兵を集結させ、ウクライナに脅威を与えているというのが西側メディアのもっぱらの報道ですが、実態はどうなっている…

イカゲームが映し出す韓国の世相

若者が絶望する社会 Netflixで最大のヒット作となった「イカゲーム」は私が先日滞在したトルコでも高い視聴率を記録しました。 このドラマはK-Popで注目を集めた韓国に対するトルコ人の関心を更に高めた様で、日本よりも韓国に関心を持つ若者が増えた模様で…

ゲーム業界に介入する中国

プレステ5の異常な人気 筆者はビデオゲームのファンではありませんが、ソニーのプレステ4は保有しています。 もっぱらBlu-rayの再生やカラオケに使用していますが、その性能の高さに惚れ込んでいます。 その後継機プレステ5を購入しようと思って驚きまし…

シーザーに学ぶ

世界史上の偉人 シーザーと言えば古代ローマの英雄として知られますが、この英雄が欧州の政治や文化に与えた影響は我々が想像しているより遥かに大きい様です。 彼は今のフランス、一部ドイツ、ベルギーに跨がるガリア地域を征服し、その戦績を「ガリア戦記…

レストランの経済史 - コロナが与える影響は

レストラン史に残るパンデミック 昨年から今年にかけて、飲食業界にとっては最悪の時期だったと思います。 世界中のレストランはコロナの新しい波が押し寄せるたびに、閉店を余儀なくされました。 パリは美食の都として知られますが、多くのシェフや給仕人は…

実は最も多くの人命を救ったアストラゼネカ製ワクチン

先進国で人気のないワクチン 英国のアストラゼネカ製ワクチンは、日本政府も契約しましたが、血栓が生じるとか、他のワクチンに比べて効き目が弱いという評価から、我が国では殆ど使われていません。 これは日本だけではありません。 先進国ではおしなべて同…

トルコ大統領の仕掛けた奇策の成否は

乱高下するトルコリラ トルコの通貨リラはここ数ヶ月の間、大幅な下落を示してきました。 私もトルコにここ3週間ほど滞在したのですが、その間見る見るうちに通貨の価値が下がっていきました。 今、外国人がトルコに行けば、何でも商品が安く感じられます。…

政治資金提供者が大使に指名される米国

漸く決まった駐日米国大使 駐日米国大使としてエマニュエル氏が米国上院でようやく承認され、同氏の起用が決定しました。同氏が大使に起用されるまで、駐日米国大使の席は何と2年も空席でした。 駐日大使だけではありません。 駐韓米国大使の席も11ヶ月空席…

欧州で猛威を振るうオミクロン(英国からの報告)

急速に拡大したオミクロン感染 オミクロンの感染はあっと言う間に欧州各国に広がっている様です。 ついこの間まで猛威をふるったデルタ株の感染が下り坂になる中、入れ替わる形でオミクロンが拡がっています。 気になるのはワクチン接種率が世界で最も高いと…

コロナが導入を加速した次世代技術

羽田空港の水際対策 一昨日、日本に帰国しました。 空港の水際対策は昨年とは打って変わって厳重を極めました。 多くの関係者が頑張っておられる事は評価致しますが、デジタル化において我が国が如何に遅れをとっているかこの空港の検疫対策だけとってみても…