定年退職後海外に移住しました。日本を非居住者になってから既に4年目になりますが、実体験を基に海外移住のメリット、デメリットを皆さんにお伝えしたいと思います。
現在の主な居住地はトルコのイスタンブール。但し、完全に日本を離れている訳ではなく、春と秋の気候の良い時は日本に滞在するようにしています。昔、大橋巨泉さんが日本とカナダとニュージーランドにそれぞれ自宅を持ち、季節に合わせて滞在するというやり方を取っている事を彼の著書で知りましたが、私も彼のやり方に倣っています。日本を完全に離れない理由は下記の通りです。
- 日本は世界で最も美味しいもの(少なくとも日本人にとって)があります。
- 家族や友達とのコンタクトは必要です。
- 仕事で日本企業と関係があるので、時々日本に帰る必要があります。
- 人間ドック、歯医者等定期的なケアは日本の信頼できるクリニックで行いたい。
結論から言うと、私の現在のライフスタイルはほぼベストと言えます。その理由を一つ一つ検証して行きましょう。
日本は物価が高い。
そろそろ円安になってもおかしくありませんが、未だに円高が続いており、海外から見ると非常に物価が高い。例えばタクシー代とかイスタンブールは東京の5分の1程度ではないでしょうか。週一で掃除洗濯に来てくれるプロのお手伝いさんの日当はイスタンブールでは3千円程度(2020年3月現在)。これで1週間分のワイシャツのアイロン掛けから窓拭きまで完璧にやってくれます。食料品も信じられないくらい安いし、マンションの賃貸費用も東京に比べると比較になりません。現在イスタンブールの都心にあるボスポラス海峡を見下ろす高層マンションに住んでいますが、80平米のこのマンション家賃5万円です。人口一千万人を超す国際的な大都市でこの価格は破格です。
日本の夏は堪え難い。
日本の夏は地球温暖化のせいか年々堪え難い暑さとなってきています。しかも長い。イスタンブールは日本より暑いでしょと言われるが、全く勘違いです。特に夏は湿気が少なく、遥かに過ごしやすい。実は緯度から言うと、イスタンブールは北緯40度で日本の青森くらい北にある都市なのです。
少子高齢化で税負担は増えないか。
客観的に見ると少子高齢化が急速に進んでいる日本経済は徐々に衰退していくことがほぼ確実です。税金も社会保険料も非常に高く、今後税負担は益々増えて行く事が予想されます。
イスタンブールは地の利が良い。
イスタンブールは歴史のある魅力的な都市ですが、欧州に非常に近く、交通の便が良いです。ここを拠点に欧州やロシアに簡単に足を伸ばせます。トルコ航空は就航国数では世界一のキャリアです。
トルコは超のつく親日国である。
私は世界中かなり多くの国を訪れましたが、トルコは最も親日といって良い国です。従い、日本人にとっては大変住み心地の良い国です。治安も非常に良いです。
一方、海外移住にはデメリットもありますので、その点も指摘しておきたいと思います。
医療システムが日本ほど整っていない。
医療ツーリズムで中東諸国から患者が押し寄せる程なので、イスタンブールの病院のレベルはそれほど低くありません。但し、言葉の問題もあるので、疾患を抱えている方は不安だと思います。
時差がある。東南アジアに比べると遠い。
日本からの飛行時間は11時間とかなり長く、欧米ほどではありませんが、日本とは6時間の時差があります。高齢の方には時差ボケがきついので、短期間の滞在には向きません。最低一ヶ月は滞在する方が良いと思います。
まとめ
みなさん、退職後自宅で朝から晩までくすぶってませんか。すぐに粗大ゴミになりますよ。人生100年。まだまだ老け込む歳ではありません。海外に脱出してもう一回勝負してみてください。老後のお金が心配だとか心配される向きもあるかもしれませんが、日本が物価の高い国である事を認識してください。リタイアメントライフを送る国としてマレーシアやタイなどが日本人に人気がありますが、トルコ特にイスタンブールはビザンチン帝国、オスマン帝国の首都であり、歴史、文化の面で魅力に富んだ街です。東南アジアと違って四季もあり、夏は特に湿気が少なく、しのぎやすいです。地の利もあるので、イスタンブールをベースに欧州各国を簡単に訪れる事が可能です。可能であれば、私のように季節に合わせて日本とイスタンブールを往復するのがベストのやり方ですが、日本を完全に引き払い、トルコに住むことも経済面からは大きなメリットがあります。是非試してみてください。言葉もできないし、海外移住なんてハードルが高すぎるなどと考えているあなた、思い切って日本を脱出すれば新しい世界があなたを待っています。ご質問等あれば遠慮なくご連絡ください。ノウハウお伝えします。
以上
↓ブログ村ランキングに参加しています。気に入ればクリックお願いします。