ステルス性ウイルスの猛威
昨日トルコでは累計の死者数が千人を突破しました。最初の患者が出てから1ヶ月も経たないのにこんな状態になるとは、改めてコロナウイルスの感染力には驚かされます。欧州では英国が心配です。昨日980名もの死者を出しました。1日に千人近くなくなっているんですよね。ニューヨークもクオモ知事が会見で説明していましたが、同州での最初の感染者発生はつい38日前ですが、昨日は777名もの犠牲者が出ています。このウイルスを楽天の三木谷社長は「ステルス型ウイルス」と呼んでいましたが、全くその通りですね。潜伏期間が2週間と長いのと、感染しても全体の8割は軽症か無症状なので、知らないうちに感染させてしまうところが本当に怖いところです。誰が感染を起こすかわからないし、感染させた本人も無意識なのがこのウイルスの特徴です。
日本の検査に対する消極姿勢
日本も人ごとではありません。以前から気になっているのはPCR検査を積極的ににやっていない事です。米国大使館から、「日本は感染者の検査を怠っているので、正確な感染者数が把握できておらず、米国人には本国への帰国を推奨する。」と言われる始末です。これまでPCR検査を何故積極的に行わないのか日本政府は何度も回答を求められてきましたが、今まで納得のいく回答を聞いたことがありません。ある人は「検査を求めて病院に人が押しかけると、医療現場が混乱し、医療崩壊につながりかねない。」と主張しますが、本当でしょうか。
ドイツ、韓国との違い
これまでの処、コロナウイルス 対策において最も成功した国はドイツと韓国だと言われています。韓国政府の対日政策に関しては、良い印象を持っていませんが、ことコロナウイルス 対策に関しては、良くやっていると認めざるをえません。この両国に共通しているのは、当初よりPCR検査を積極的に行い、その結果を広く公表している点です。病院に検査する人が押しかけるリスクも、韓国ではドライブスルーや、ウオークスルーと言ったやり方で効率的な検査を可能にし、病院とは違う施設で感染者を隔離しました。ドイツも検査員が患者の自宅に赴いて感染を確認したり、積極的な検査を行っています。これらのデータを両国は即座に公表しましたので、国民も「正しく恐れる」事が可能になりました。それにひきかえ、日本はPCR検査に極めて消極的です。最初はオリンピックが控えているから、感染者数を抑えたいのかなとも思っていましたが、オリンピックの延期が決まってからも相変わらず方針が変わりません。
検査のハードル
実際に感染して検査の上、入院された方の体験談を下記の通りご紹介します。
https://forbesjapan.com/articles/detail/33415/1/1/1
これを読むと如何に検査を受けるハードルが高いか、この病気が如何にしんどいか良くわかります。想像以上に大変そうですよ。厚労省の方針を擁護する方は「コロナウイルス に依る死者数が日本は諸外国に比べて、非常に少ない。日本は良くやっている。」と主張しますが、これも疑わしいと思っています。毎日多くの方が肺炎で亡くなられていますが、その中にはPCR検査が行われないまま、亡くなられた方も含まれているのではと推測されます。
政治のリーダーシップ
オンラインに依る初診も官邸と厚労省の間で大きな溝があったと伝えられています。この点については官邸が抵抗する厚労省を押しきり、期間限定ながらも認められた様です。今回のコロナウイルス の様な伝染病の場合、オンライン診療は医師、患者双方にメリットが大きく、これに反対する理由が理解できません。日本は前例がない事に対応する事が不得手と言われますが、今回のウイルスに対しては、まさにスピード感のある判断を求められています。前例のないことも政治がリーダーシップを発揮し、解決してもらいたいですね。皆さん、今回のウイルスは想像以上に手強いです。自分がもしかすると無症状の感染者かもしれないとの前提で行動することをお勧めします。
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