MIYOSHIN海外ニュース

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コロナウイルス の後に何がおこるか(4)

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自粛はいつまで続くか

東京の感染者数は4日連続で最高値を更新しました。外出自粛はゴールデンウィーク明けまでと設定されましたが、その後も続く可能性ありだと思いますし、たとえ自粛が一旦解かれても、もとの生活には簡単に戻りません。オリンピックは来年7月に延期されましたが、これから南半球は冬になりますし、南米、アフリカ等に広がっていけば、開催は微妙になってくるのではと思います。既にブラジル等では感染が拡がっています。

倒産危機とガラガラポン

今の状態が続けば、多くの会社は経営難に陥ります。日本の大手航空会社が毎月1千億円損失を出しているという話がありましたが、現在の状態が1年近く続いた場合、かなり厳しい状態になるでしょう。自動車産業だって今の環境で車を買おうという人は少ないし、物理的接触が怖いのでディーラーにはお客が寄り付きません。あのトヨタでさえ、先行きを案じている様です。日本中でひきこもりを余儀なくされている状態ですから経済がおかしくなる事は間違いなく、多くの企業が倒産する事が予想されます。でもこういう状況を目の前にしてボーッとしていてはいけません。一生に一度起こるかどうかというガラガラポンが起ころうとしているのです。見方によっては下克上のチャンスです。時代の流れをつかんだ新興企業はこんな時こそ大きく伸びるチャンスです。

生き残りの策

既存の企業は必死で生き残りを図るでしょう。今回のウイルスの影響はハンパじゃないので、小手先の対策では生き残れません。それこそコストを半分にするといった大胆な施策が求められます。となると先ずはリストラするでしょう。年功序列や終身雇用といった昭和の遺物は今回のウイルスが吹き飛ばすでしょう。丸の内や大手町のオフィスも整理の対象になるでしょうね。今回のウイルスのせいで、各社ともテレワークを余儀なくされましたが、やってみると意外に使えると経営者は思った筈です。通勤地獄を生じさせる都心のオフィスを構え続ける理由は経営者側にも労働者側にもありません。

空気を読むって何?

テレビ会議では場の空気が読めないと不満を漏らす方もいるようですが、場の空気なんて読まなくてもいいんじゃないですか。日本企業には場の雰囲気を読む名人が多すぎます。そういう人はこれまでの組織では生きてこれたかもしれませんが、コロナ以後はなんたって個人のパーフォーマンスが一番重視される、いやそれしか評価されない時代になると思います。パーフォーマンスが十分でない人にはもう一つ怖い相手がいます。そうAIです。今後AIが人間にとって変わっていきます。コロナ危機は経営者にAIの思い切った導入とそれに伴うリストラの口実を与える事でしょう。自宅勤務は上司がそばにいなくて楽ちんなんて思う方も多いと思いますが、実はサラリーマンにとって上司よりAIの方が厳しいと思います。今までは会社に定時に出勤して椅子に座っていればそこそこ給料もらえていましたが、AIはアウトプットのみで評価しますから、記録に残らないものはカウントしません。もちろんゴマスリも通用しません。

大変革の時代到来

暗い話ばかりお話ししましたが、先にもお話しした通り、今回は50年に一回、いや100年に一回のガラガラポンです。新興企業、スタートアップ企業の方々にとってはのし上がる絶好のチャンスです。大事な流れとしてはデジタル化と地方分散という事かなと思います。日本は全国どこへ行ってもインフラが整備されネットが使える珍しい国です。ネットさえあれば世界を相手に勝負できます。私が書いているこのブログでさえ、世界の裏側に一瞬で到達するわけです。一方で、テレワークの普及により都市化の流れが止まり、地方分散が始まるのではないかと思います。これは日本全体のバランスを取り戻す意味でも大変良い事で、地方の過疎化、少子高齢化を抑える事ができます。田舎には東京の家賃の半分以下で住める地域が山ほどあり、リストラされて収入が激減しても耐えられる環境があります。今後はこういう流れにうまく乗った新興企業が財界の勢力図を変えて行く事になると思います。日本は明治維新や敗戦直後と言った正に国難という状況下、若いリーダーが先頭に立って既存の秩序を破壊し、国を立て直してきました。今度もそういう若いリーダーが昭和の遺物を一掃し、効率的な日本を作ってくれる事が期待されます。