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あなたの人生を豊かにするスキルアップーポストコロナに備えて

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スキルアップの重要性

ちょっと宗教めいたタイトルになりましたが、私は宗教家でもなんでもありません。これまでの人生を振り返ると、商社マンとして世界中で多くのプロジェクトにかかわり、充実した半生を送る事ができました。ベルリンの壁と言ってもご存知ない方もおられるかも知れませんが、ベルリンの壁が崩壊する前の共産圏で仕事をする機会にも恵まれ、東西冷戦の現場に立ち会う事もできました。人生100年時代まだ先は長いので、今新しいプロジェクトにチャレンジしようと思っています。ブログを始めたのもその一つですが、人間時代の変化に合わせて、常にスキルアップを図る必要あると思っています。そうやって自分のスキルを高めていると、新しい時代がもたらす機会に挑戦する事が可能になります。今日は私が昔巡り合ったあるロシア人実業家にまつわるエピソードをご紹介したいと思います。

ペレストロイカ時代のエピソード

昔、東西冷戦時代の旧ソ連に足繁く通っていた頃、モスクワである青年実業家に会いました。彼は当時未だ三十歳になるかならないかだったと思いますが、既にロシア最大級のアルミ精錬工場のオーナー兼社長でした。ご存知ないかも知れませんが、ロシアは水力発電のコストが非常に安いので、電気をたくさん必要とするアルミの精錬工場が数多く建設されていました。一度彼に「どうしてそんなに若いのに精錬工場のオーナーになれたのか。」と聞いた事がありました。彼はこう答えました。「旧ソ連が崩壊するきっかけとなったペレストロイカが始まった頃、私はモスクワ大学物理学科の学生でした。ペレストロイカは市場経済を部分的に導入しました。それまでは国にある工場の生産 物は全て中央政府が買い上げていましたが、ペレストロイカ以降は『これから5割は買い上げるが、残りは自分たちで売れ。』となりました。これで困ったのが工場長たちです。共産主義にマーケティングという概念はありませんので、途方に暮れたのです。私は当時学生でしたが、アルミ製品であれば外国で売れると思い、工場長に直談判に行きました。工場長は私の申し出に小躍りして喜んでくれました。買い手がみつからず困っていたのです。私はアルミのインゴットをルーブル(ロシアの現地通貨)で購入し、それをロンドンのアルミ取引所(LME)で売り、ドルを手に入れました。これを繰り返していくうちに大きなお金を手にする事ができました。またペレストロイカの後、ロシアはハイパーインフレの時代に入り、ルーブルで買ってドルで売るというオペレーションは雪だるま式に大きくなりました。その後もう一つ大きなチャンスがやってきました。ロシアは更に市場経済が進み、国営企業の民営化という流れが生まれました。国営企業は株式を発行し、その多くを工場の労働者に配布したのですが、株式の意味を理解しない労働者は株式を貰ってもありがたみを感じていませんでした。そこで私が彼らから株式を買い集め、工場のオーナーになったのです。」

来る時代への準備

この話を聞いて、私は感心しました。この青年は来る時代に備えてちゃんと準備していたんだなと思いました。東西冷戦時代、旧ソ連は安定した社会で、これから何十年も続いていくのだろうと私は思っていましたが、この青年は冷静に時代の流れを読んでいたのだと思います。共産主義の問題点を彼なりに分析し、近いうちにこのシステムは崩壊すると予測していたのではないかと思います。外国の情報が入りにくい旧ソ連の社会でも、彼は努力して西側諸国の情報を入手していたのでしょう。彼は英語も完璧でしたが、西側の情報を入手する上でも、来る時代にビジネスをやる上でも英語は必須のアイテムと考え、準備していたのだと思います。彼の会社はその後、更に大きくなり、ロシア最大のアルミ製造会社となりましたが、未来を予測する力、新しい時代に備える準備を怠らない点、チャンスが訪れた時の迷わぬ決断力等彼にはその後大きく飛躍する力が備わっていたと思います。

ポストコロナの世界は変わる

コロナウイルスは岡江久美子さんの命も奪いました。世界中で多くの人が苦しんでいる大変憎い敵です。米国メデイアの報道によると、米国の失業者の数は2600万人を超えた模様です。人を殺すだけでなく、膨大な失業者を生むという意味で世界中に不幸を撒き散らしている訳ですが、いずれ人類はこの敵を制圧するでしょう。しかしその後に生まれる世界は以前のものとは異なるものになると思われます。その新しい時代に備えて今から準備を開始しませんか。

 

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