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コロナの演劇界への影響

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渡辺えり子さん演劇界の窮状訴える

舞台女優の渡辺えり子さんがフェイスブック上で演劇関係者の窮状を訴えておられます。彼女の言葉通り、演劇は人と人が触れ合って生まれる芸術であり娯楽です。「コロナウイルス の影響で演劇関係者が今までにない大変な危機に面している。」と伝えられました。本当にその通りだと思います。(彼女の生の声をお聞きください。https://www.facebook.com/eri.officials/videos/2972551299497249/?t=18)演劇は役者さんが一発勝負のライブで行うからこそ、迫力が生まれるわけですが、コロナの影響で全ての劇場は閉鎖され、いつ再開するか全く目処が立っていません。演劇は役者さんだけではありません。裏方に多くの人が働いています。そういう人たちが今収入の道を断たれているわけです。演劇界で働いておられる方の多くは、人に感動を与えようと厳しい環境で頑張ってこられただけに、余裕はあまりありません。彼らの将来が大変憂慮されます。

シルクドソレイユ倒産か

演劇だけではありません。海の向こうではあのシルクドソレイユが既に95%の従業員をレイオフしたと伝えられています。このサーカスをアメリカのオーランドで最初に観たときはまさに度肝を抜かれました。これこそ世界最高のスリリングな芸を見せてくれるサーカス団でした。オーランドにはディズニーワールドを訪れるために行ったのですが、印象に残ったのはシルクドソレイユの方でした。聞けばこのサーカス団には、元オリンピック選手が多く集まり、日夜鍛錬しているそうです。オーランドだけではありません。ラスベガスにもシルクドソレイユの会場がいくつもあり、それぞれが個性のある出し物を行っています。世界一のサーカス団が解散したらどうなるでしょうか。ラスベガスやオーランドのの魅力は大きく損なわれると思います。そんなもん数年後にコロナが終息化した後、改めて作り直せばいいんだとおっしゃる方もいるかも知れませんが、芸術は日々の鍛錬に支えられていますし、多くの裏方の人も一旦解散すると元に戻すのは大変です。シルクドソレイユは絶対に残さないといけない文化遺産だと思います。

世界の舞踊芸術は

私の好きな舞踊芸術も大変心配です。世界には様々な舞踊があります。アルゼンチンのタンゴを観に行くというのも夢の一つだったのですが、当面難しくなってしまいました。バレエも大好きで、しばしばロシアのサンクトペテルスブルグにあるマリインスキーバレエを観に行っていましたが、これも今年は無理でしょう。しかしロシアを含め欧州の人々には芸術を守ろうという強い気持ちがあります。マリインスキーバレエ団は帝政ロシアに端を発する名門バレエ団ですが、ロシアにはバレエを国技として誇りに思う国民の強い支援があり、政府はサポートを続けるでしょう。英国のロイヤルバレエやフランスのパリオペラ座バレエ団などもしかりです。しかし、日本はどうでしょうか。芸術、文化に対する政府や地方公共団体の支援はかなり貧弱といわざるを得ません。こうなってくると民間が立ち上がるしかありませんね。幸いな事に最近はクラウドファンディングの様な新しい募金のやり方があります。コロナで皆さん厳しい状況かと思いますが、多少なりとも余裕がある方は、歯を食いしばって芸術を支えている方々の事を思い浮かべて頂ければと思います。

文化とグルメのない都市は死んだも同じ

コロナの影響で、世界的に都市化の流れにはブレーキがかかると思いますが、やはり人が集まる処に芸術は花開きます。都市の魅力は今も昔も芸術やスポーツといったエンターテインメントとグルメだと私は思っています。芸術がなくなり、美味しいものが見当たらない都市なんて全く魅力がありません。エンターテインメントの火を絶やさないためにも、渡辺さんの様な芸術家を支援する事が大事です。政府もこういう文化的な活動を支えるべく、前向きな政策をとってもらいたいと思います。

 

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