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新型コロナ症状が長期化するケース続出

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新型コロナの症状長期化

今日は米国大統領選の投票日です。

時差がありますので、実際の投票が始まるのは日本時間の夜に入ってからですが、さあ結果がどうなるか、米国民だけでなく、世界中に影響を与える選挙だけに、関心が高まります。

これまで大統領選に関しては、様々な視点でブログを書いてきましたので、今日は触れません。

投票結果が出た後に、改めて分析を行いたいと思います。

今日は新型コロナの症状が長期化するケースについて取り上げたいと思います。知人に感染者が出始め、改めてこの病気は怖いと思う様になりましたが、英BBCが「Coronavirus:Specialist'long  Covid' clinics to be set up in England」(新型コロナ:症状が長期化する患者のための病院を英国で建設すべき)と題する記事を発表しました。かいつまんでご紹介したいと思います。

BBC記事要旨

新型コロナの症状が長期化する「Long Covid(持続型コロナ感染症)」の症状に4つの型があることが、最新研究で明らかになりました。

英国国立衛生研究所(NHS)は、新型コロナ症状の長期化は、患者に甚大な心理的打撃を与える可能性があると報告しています。

そのため、支援の拡大や、医療従事者への情報提供の改善が必要だと述べています。

 

新型コロナは、軽症ならば2週間、重症でも3週間以内に回復すると言われています。

しかしNIHRの調査で、何千人もの人が「持続型コロナ」の症状を呈している可能性がある事が明らかになりました。

研究の結果、呼吸器、脳、心臓と心臓血管系、腎臓、腸、肝臓、皮膚など、体のあらゆる部分に新型コロナが影響を及ぼしていることが判明しました。

症状は、大きく4つに分けられると言います。

  1. 肺と心臓への恒久的な臓器障害
  2. 集中治療後症候群
  3. ウイルス感染後疲労症候群
  4. 新型コロナの症状持続

報告書では、「持続型新型コロナのための臨床上の診断方法」を確立することで、長期症状に苦しむ人が支援を受けやすくなると提言しています

 

報告書は次の様に指摘します。

「入院後のリハビリ状態に関係する場合もあるが、感染初期を自宅療養で対応した後に症状が悪化し、人生が一変してしまうような経験をしたと話す人もいます」

報告書を執筆したマクスウェル博士は当初、重症だった人ほど長期的な影響を受けやすく、死亡リスクが低ければ症状が長期化するリスクも低いと考えていた様です。

しかし調査の結果、そうでないことが明らかになりました。

「陽性と診断されていない人の方が、何週間も呼吸器を使っていた人よりも、重い症状を発症することもあると分かってきました」

さらに、苦しい症状を長期的に患う人が増えれば、「国民保健サービス(NHS)に多大な負荷がかかる」可能性もあると指摘しました。

さらに今回の研究によると、長期的症状は特にアフリカ系や南アジア系の人、学習障害がある人、メンタルヘルスに問題を抱える人など、特定グループに特に大きな影響を与えかねない様です。

 

英ブリストル大学のハウス講師は、新型コロナに感染してから6カ月たった今も、職場に復帰できていません。

症状はひどいせきと息切れから始まりましたが、続いて激しい倦怠感と頭痛に変わり、その後、心臓疾患と筋肉痛になりました。

「先日は起きたかと思うとめまいがして、そのまま失神して病院に運ばれました」とハウスさんは話しました。

心臓疾患と息切れは多少改善したものの、ハウスさんの症状は彼女や家族の生活に大きな影響を与えています。

パートナーのアッシュさんも新型コロナに感染し、長期的な症状を抱えています。

その結果、今やハウスさんの10代の息子たちが料理や掃除といった家事を担っていると言います。

「たくさんの人が軽症と診断されるが、軽いなんてものとは程遠い。支援が必要です」とハウスさんは話した。

ハウスさんは肺炎になったものの、ウイルスの検査は受けられず、入院もしなかった

「本当に具合が悪かった時、私たちは2人とも遺書を書いた。怖い経験でした」

やっかいな新型コロナの特徴

この病気の怖さは、個人によって症状に大きな差が出ることです。

多くの人が無症状あるいは軽症で済むのですが、そういう人は感染したことを知らずに外出し、他の人に移してしまいます。

これが感染を拡大させる要因になっています。

BBCの記事によれば、軽症と判断された人の中にも、その後長い期間後遺症に苦しむ人が出ている様で、改めてこの病気がやっかいな事を認識しました。

既に世界中で120 万人を超える死者を生みましたが、その何倍いや何十倍もの人々を経済的に追い詰めています。

スペイン風邪は、第一次世界大戦末期に戦死者より多くの死者を戦場で生じさせ、これが終戦へ向かわせる大きな引き金となりました。

しかし、これは幸運なケースであり、新型コロナによる経済的困窮は、逆に大恐慌を巻き起こしたり、大きな争いを生じかねません。

一刻も早いワクチンや特効薬の開発が期待されます。

 

最後まで読んで頂き、有り難うございました。