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大統領選開票進む - 場合によっては大混乱も

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大手メディアの予測大きく外れる

現在、米大統領選の開票が進んでいます。

郵便投票が多かったので、開票に時間がかかると思いきや、意外にスムーズに開票が進んでいます。

鍵を握ると言われるフロリダやオハイオ州でトランプ大統領が勝利を確定し、予想外の展開となっています。

前回の選挙でも世論調査と実際の選挙の結果が大きな食い違いを見せましたが、今回も世論調査や米国の大手メディアの選挙予想が当てにならないことがはっきりしました。

今回の選挙においては、郵便投票が多かった事もあり、大差がつかない限り、大統領がなかなか決まらない可能性が指摘されています。

ヒラリー クリントン前大統領候補はバイデン候補に対して「絶対に選挙日当日に敗北宣言しない様に。」とアドバイスしています。

一方。トランプ大統領も今日「勝利宣言は簡単だが、敗北宣言は簡単ではない。」と意味深な発言を行なっています。

これは今回、郵便投票がかなり多かった事が影響しています。

郵便投票の開票作業は州によってやり方が違い、大勢を決めると言われるペンシルベニア州の様に、投票日より3日後まで受け付けるところもある様です。

2000年のブッシュとアル ゴアの対決の際は、投票日より1ヶ月も決着がつかなかったのですが、今回も同じ様なパターンになる事が危惧されます。

心配なのは、決着が最高裁などに持ち込まれるケースです。

国民の間に選挙が公正に行われなかったのではとの疑念が残る場合、暴動が各地で発生する可能性があります。

この点について、米誌Foreign Policyが米国の現状を伝えています。

Foreign Policy記事要約

アフガニスタンからソマリアまで危険な場所で国連職員の安全を守る責任を負う国連安全保安部は今週、国連本部職員にモガディシュ(ソマリアの首都)ではなくマンハッタンでの行動に注意を促しました。

国連は内部メモの中で、職員に注意を促しています。

「来たる選挙の結果は、祝賀会と自発的なデモの両方を引き起こす可能性があります。

国連スタッフは、落ち着いて、群衆の端または最も安全な場所に注意深く移動してください。

抗議エリアを離れるときは、速く歩き、走らないようにしてください。

運転している場合は、抗議のエリアで車両を止めないでください。

窓やドアは施錠してください。

群衆の中や周りを低速で注意深く運転し、警笛を鳴らさないでください。」

 

民主党が広範な不正選挙を行っているというトランプ大統領の根拠のない主張や彼が負けた場合に選挙の結果を受け入れることを公に認めることを拒否した事は、選挙後の暴力の可能性を高めました。

今回の内部ガイダンスは、国連指導部がジョージフロイド氏が警官に殺害された後、反人種差別デモへの国連職員の参加を思いとどまらせようとして以来のものです。

国連が本部を置くニューヨーク市のミッドタウンでは、多くのブティックが略奪者を防ぐために数日かけてバリケードを構築しました。

民主主義の基本を見失った米国

米国は選挙の際に、暴動を恐れて店を閉めなければいけない様な国になってしまったのかと暗澹たる気持ちになります。

米国では、大統領選に負けた候補者の敗北宣言を受けて、国民の団結を促す様なスピーチを当選した候補が行うのが慣例ですが、今回どうなるか大変危惧されます。

特にトランプ大統領が勝利した場合が心配されます。

彼が勝利宣言の際に、対立候補に投票した人にもいささかの配慮をしてくれる事を祈りますが、おそらくこの願いは叶えられないでしょう。

 

最後まで読んで頂き、有り難うございました。