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米国務長官指名固まる

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バイデン 氏閣僚人事近々発表か

バイデン 次期大統領がいよいよ閣僚人事を発表する様です。

米国メディアは一斉に次期国務長官としてアントニー ブリンケン氏が指名される予定と伝えました。

ブリンケン氏はどんな人でしょうか。

ウォールストリートジャーナル(WSJ)が「Joe Biden Picks Antony Blinken for Secretary of State」(バイデン 氏は国務長官としてアントニーブリンケン氏を指名した)と題して記事を掲載しました。

かいつまんでご紹介したいと思います。

WSJ記事要約

バイデン氏は、米国の世界との関係を再構築するため国務長官としてアントニー・ブリンケンぢを指名する模様です。

ブリンケン氏は、大統領選挙期間中に、バイデン氏の外交政策顧問を務めました。

彼は、オバマ大統領の2期目に国務副長を務め、バイデン副大統領(当時)の国家安全保障顧問を務めた経験を持っています

ブリンケン氏とバイデン氏との関係は、ほぼ20年前にさかのぼります。ブリンケン氏はバイデン氏が2008年の大統領選に参加したときにも支援しています。

現在、58歳のブリンケン氏は、最近のインタビューで「国内的にも国際的にも私たちが最初に対処しなければならないことは、新型コロナ感染から抜け出す事です。」と語りました。

ブリンケン氏はバイデン 氏と同様に、中道派で、イラクとアフガニスタンにおける米軍の役割を認識しています。

ブリンケン氏は、トランプ氏が批判した国際的な同盟および国際協定に米国が再度コミットする必要性についてバイデン氏の主張を支持しています。

「私たちがゲームに参加していない場合、問題が大きくなり、我々が影響力を失う可能性が高い。」と彼は主張します。

中国に対するスタンス

バイデン氏は中国に対して厳しい姿勢を維持することを予定していますが、北京の行動に影響を与えるために、同盟国の圧力や制裁により依存するアプローチを取ろうとしています。

ブリンケン氏は、「バイデン氏が」、技術を国民の利益の為ではなく、国家管理のために中国が使用している事を懸念している。」と述べました。

「バイデン 氏が見ているように、世界はテクノ民主主義とテクノ独裁政治に分裂されています」とブリンケン氏は選挙前に語りました。

ブリンケン氏は最近ツイッターで、「台湾とのより強い経済的結びつきは、私たちの共通の民主的価値観、そして地域の平和と安定への共通のコミットメントも支えている」と述べました。

台湾への支援以上に中国を怒らせるものはありません。

 

ブリンケン氏は、バイデン氏が国防長官として検討しているミッシェル・フロノイと共に、2017年にWestExecAdvisorsというコンサルティング会社を設立しました。

ブリンケン氏は、外交にルーツを持つ家族の出身です。

父はハンガリーの大使を務め、叔父はベルギーの大使を務めていました。

ブリンケン氏はパリの高校に通っていた事もあり、仏語が堪能です。

ブリンケン氏は、コロンビア大学ロースクールで学位を取得しています。

クリントン政権の間、彼は最初にスピーチライターとして働き、後にヨーロッパ問題のための国家安全保障会議の高官になりました。

スーザンライス氏が指名を逃した理由

上記WSJの記事を読むと、ブリンケン氏は経験豊富な外交官という横顔が浮かび上がってきます。

まあ順当な人事と言う処でしょう。

ご存知の方も多いと思いますが、オバマ政権で国家安全保障顧問を務めたスーザン・ライスも国務長官の有力候補と見なされていました。

しかし、国務長官に彼女ではなく、ブリンケン氏が選ばれたのは、国務長官の指名は上院の承認が必要だからと言われています。

上院の議席は最後の2議席が決まっておらず、一月初めに決選投票がジョージア州で行われる予定です。

可能性としては、共和党が多数を占める可能性が高く、そうなれば、共和党に敵が多いスーザン ライス氏の指名が上院で否決される可能性が高い訳です。

彼女は以前、オサマ ビンラーディンの身柄を米国に引き渡そうというスーダンの申し出を断った事で、米国の保守派から責任を追求されています。

オサマ ビンラーディンは死んでも、国務長官人事に多大な影響を与えたと言えるでしょう。

 

最後まで読んで頂き、有り難うございました。