アップルウォッチの欠点
私はアップル製品のファンですが、唯一例外があります。
それはアップルウォッチです。
アップルウォッチは毎日充電を行わないといけないので、睡眠の深度を測るデバイスを求めている私にとっては、合格点がつけられません。
代わりに現在使っているのは、Fitbit社製のリストバンド型ウェアラブルです。
これは1週間近く電池が持つのが特長で、アップルウォッチに比べれば軽いし、安く、今のところ満足しています。
以前は睡眠の深さを測る程度だったのですが、年々、そのサービスは高度化しています。
現在は、レム睡眠やノンレム睡眠の時間、安静時心拍数、心拍変動、呼吸数なども測定しています。
Fitbit社は最近Googleによって買収されましたが、Fitbit社のリストバンドから得られる個人の健康データはビッグデータとしてGoogleによって解析され、おそらく将来は様々な病気を事前に予測す事ができる様にになると思われます。
ライバルのFitbit社の躍進を前に、アップルも手をこまねいているわけではなさそうです。
英誌Economistが「What if smartphones became personal health assistants?」(スマートフォンが個人の健康アシスタントになったらどうなる?)と題した記事を掲載しました。
かいつまんでご紹介したいと思います。
Economist記事要約
2019年、Appleのトップであるティム クックは、「未来に目を移すと、Appleの人類への最大の貢献は何になるのでしょうか」という質問に対して、「それは健康です。」 と答えました。
しかし、10年後、iPhone XX(「iPhone20」と発音)が発売される頃、彼の予測はあたるでしょうか。
最新のiPhoneは、電話と言うよりも病気診断器です。
デバイスの形は細長い長方形のまま過去15年間、ほとんど変わっていません。
代わりに、iPhone XXを定義するのは、今週発表された無数の健康に関するアクセサリです。
彼らは、個人と公衆の両方の健康にとってゲームチェンジャーになる可能性があります。
長年にわたり、ヘルストラッキングに対する同社のアプローチは、アップルウォッチに重点を置いてきました。
2015年に発売された以前のモデルでさえ、動きと心拍数を測定できました。
それ以来、心臓の活動、血圧、体温、血中の酸素、糖分、アルコールのレベルを測定するセンサーが追加されました。
さらに、ソフトウェアの調整により、発熱、転倒、不整脈、認知症の初期兆候を見つけることができます。
しかし、誰もがこれらすべての機能を備えたスマホを購入したいと思っているわけではありません。
一方、消費者向け健康機器の市場は活況を呈しています。
Appleは、新しいアドオンアクセサリを使用して、ヘルストラッキング機能を拡張しました。
薬局で入手できる不格好なデバイスとは異なり、Appleはエレガントで、最小限のセットアップで済み、Appleの携帯電話とシームレスに統合され、特定の懸念を持つ人々を対象としています。
たとえば、糖尿病患者向けの49ドルのデバイスは血糖値のモニタリングを提供し、呼吸器疾患のある人々向けの69ドルのデバイスには酸素濃度計と肺活量計が含まれます。
他のセンサーは、睡眠、高血圧、セリアック病(注:グルテンに対する非耐性症)、出産の監視に焦点を合わせています。
いくつかはまだ規制当局の承認を得ていませんが、過去3年間だけでも、Appleは家庭用診断ツールを製造する12の企業を買収しました。
そのすべてを時計やスマートフォンに組み込むことはできませんので、いくつかの異なった健康サービスを別々に販売し始めることは理にかなっています。
これらのデバイスに加えて、Appleはさまざまな追加のサブスクリプションサービスを発表しました。
たとえば、糖尿病パッケージには、iPhoneのカメラを向けた食品のグリセミック指数と栄養および発熱量を推測する気の利いたアプリが含まれています。
あなたの食事について2週間学習した後、アプリはあなたの食事パターンの代替と変更を提案し始めます。
これらすべてが公衆衛生に恩恵をもたらす可能性があります。
バイタルサインを常に監視しているデバイスを持って歩き回る人が増えるほど、病気を早期に発見できる可能性が高くなり、感染症の発生の芽を摘みます。
しかし、大きな懸念もあります。
1つ目はプライバシーです。
Appleは、iPhoneをあらゆる種類の個人データの安全な貯蔵庫として宣伝し、クラウドではなくユーザーのデバイスにローカルでデータを保存および処理するモデルを強調しています。
また、ユーザーは医療専門家とデータを共有し、データ倫理委員会によって承認された試験に参加することができます。
しかし、プライバシー活動家は、Appleの規則は不透明で紛らわしいと批判します。
2番目の懸念は公平性です。
ほとんどの人はiPhoneを買う余裕がありません。
したがって、Appleのデバイスは、優れた診断や医師にすでにアクセスできている人に利益をもたらします。
しかし、楽観的な見方もあります。
Appleが2007年にiPhoneを発売したとき、10年後に、世界の人口の半分がスマホを所有するようになるとは考えられませんでした。
過去20年間が一つの指針を示しているとすれば、、他の企業(SamsungやGoogleなど)はAppleのアイデアをコピーし、以前携帯電話で起こったように、競争、革新、拍車をかけます。
それは、Appleが自分たちのデバイスで行うこと以上に、人類にもたらす真の貢献かもしれません。
アップルが変える世界
近い将来スマホで病気を特定するだけでなく、予測もできる様になるものと思われます。
Apple WatchやFitbitを使用している人たちから収集する膨大なデータは、病気の予兆を見逃さず、使用者に通知します。
日本のある会社は、ウエアラブルから得られるデータを解析し、熱中症やてんかんの予測を行おうとしていますが、彼らが開発したアルゴリズムは既に実用レベルに達しています。
てんかんは百人に一人がかかる病気と言われていますが、何時発作が起きるか予測できないので、患者は自動車の運転さえもできません。
今後Apple Watchの様な時計型デバイスが5分でも早く発作を予測してくれれば、患者にとって何者にも代えがたいものとなる筈です。
ウエアラブルの進歩に期待しましょう。
最後まで読んで頂き、有り難うございました。