ジョブズの遺伝子
創業者スティーブジョブズのDNAが今も生きているのか、アップルは毎年の様にわくわくさせる新製品を発表してくれます。
パソコンの中枢部であるCPUもインテル社製から自社製に変えて、驚異的な性能向上を果たしたのも今年のニュースでした。
更に驚くべきニュースが飛び込んできました。
米通信社ブルームバーグがアップルが完全自動運転車を2025年に世に出すと報じたのです。完全自動運転車は多くの自動車メーカーやGoogleなどIT大手が挑戦していますが、未だに開発の目処が立っていません。
アップルは高い壁を超えられるのでしょうか。
ブルームバーグの「Apple Car Is Aiming for Full Self-Driving by 2025」(AppleCarは2025年までに完全自動運転を目指している)と題された記事をかいつまんでご紹介したいと思います。
ブルームバーグ記事要約
アップルが自動車市場に参入するという野心を持っているので、今後数年間で私たちは驚く様な展開を目にするかもしれません。
7年間の試行錯誤の後、アップルは現在無人運転車の開発に全力で取り組んでいます。
新しいリーダーである元Apple Watchソフトウェア開発責任者であったKevin Lynchの下で、自動車プロジェクトチームは2025年までに自動車業界に参入するだけでなく、人間の介入をまったく必要としない無人運転車を世に出そうとしています。
完全自動運転車は自動車業界の聖杯であり、テスラやAlphabet Inc(Googleの親会社)のWaymoなどが長年にわたって追い求めてきました。
しかし、Waymo以外の企業は、完全にハンズフリーの車が4年以内に街頭を走ると期待できる状況に達していません。
その膨大なリソースと野心があっても、アップルが2025年までに完全自動運転車の目標を達成できると私は思えません。
その発売目標は、確たる締め切り期限というよりは開発チームの動機付けが目的の様に思われますが、少なくともそれまでにプロトタイプを世に出す事が期待されます。
これは、2010年代半ばの最初の車への試み以来、アップルが自動車に関して提示した最も確固たる発売目標です。
これはすべて、アップルの創業以来のルールにのっとっています。
スティーブ ジョブズが2007年に最初のiPhoneをポケットから取り出した時。それは、既存のすべてのスマートフォンをしのぐ「飛躍的」製品でした。
それ以来、iPad、Apple Watch、AirPodsなどのAppleの主要な新製品すべてを定義するやり方です。
アップルが車に関して同じ目標を設定するのは当然のことです。
それは完全にハンズフリーでドライバーの疲労を解消する車になるでしょう。
アップルが作る将来
アップルはスマホやパソコンで世界をリードしてきましたが、ブルームバーグが指摘する様に、常に業界の一歩も二歩も先を行く製品で市場をリードしてきました。
アップルが開発する無人運転車楽しみですね。
筆者の様に車を運転する事にあまり楽しみを感じない人にとって、無人運転車は最高です。
車の中で映画やスポーツ番組を見ながら、場合によっては寝ながら目的地に到着できるのならこれに越した事はありません。
アップルは自動車だけではありません。
ヘルスケアの部門でもApple WatchやAirPodsを使って参入しようとしています。
既にApple Watchは血中酸素濃度なども測定できる様になっていますが、イヤホンのAirPodsには補聴器や猫背予防の姿勢モニターなどが搭載される予定となっています。
アップルなしの生活は考えられなくなる日が来そうですが、アップルが口うるさい秘書の様になって、あれをせよこれをせよと指示されるのだけは避けたいと思います。
最後まで読んで頂き、有り難うございました。