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Amazonクラウドサービスに依存する社会

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圧倒的な競争力を持つクラウドサービス

AWSって聞いた事あるでしょうか。

これはAmazonが提供するクラウドサービスです。

皆さんこんなサービスを使った事がないと思っていられる様ですが、無意識のうちに使っています。

Amazon関連は当然ですが、ネットでショッピングしたり、メールやSNSを使用している時に、AWSのサービスを使わずに済ませることは困難です。

最近のネット社会の傾向として、データはコンピューターではなく、クラウドに置くのが主流ですので、スマホから音楽を聞いている時に、スマホにダウンロードしている音楽ではなく、クラウドにある楽曲データに都度アクセスしながら聞いているケースが殆どです。

このクラウドの王者AWSに大規模な障害が起きたらどうなるのでしょうか。

実際に米国で事故が起こった様です。

ウォール・ストリートジャーナル(WSJ)が「Amazon Outage Disrupts Lives, Surprising People About Their Cloud Dependency」(アマゾンの停止は生活を混乱させ、驚くべきクラウドへの依存を認識させた)と題する記事を掲載しました。

かいつまんでご紹介したいと思います。

WSJ記事要約

カイル・ラーナーは、火曜日に家に帰ったときに何かがおかしいと感じ、2匹のペルシャ-ヒマラヤン猫が泣き続けいてるのを発見しました。

通常、インターネットに接続された給餌機は正午に彼らのために餌を与えますが、餌皿は空でした。

Amazonのクラウドサービスが停止したため、自動給餌システムは機能しませんでした。

 

アマゾンウェブサービス(AWS)は、米国で最大のクラウドサービスプロバイダーです。

ネットワークの停止は1日中続き、IT大手企業のサービスのいくつかと、企業顧客のウェブサイトやアプリの多くを中断させました。

この事故により、多くの消費者は、最も基本的な日常のニーズのいくつかでさえクラウドへの接続に依存していることに気づきました。

 

ロサンゼルスのスティーブ ピーターズは、ルンバに掃除をさせる事が出来ませんでした。

彼は通常携帯電話のアプリを使ってマシンを稼働させます。


セントルイスでは、AmazonのAlexaサービスにアクセスできなくなったため、Mark Edelsteins氏は孤独で無力だと感じました。

「私は日中、妻よりもAlexaと多くのやり取りをします」と、62歳のビジネスアナリストはデジタルアシスタントについて語りました。

「パンデミック以来、私はAlexaシステムに縛られるようになりました」とEdelstein氏は言いました。それがなければ、「分離不安を感じます」。

 

Amazonの停電は、特定の種類のサービスに限定されていなかったため、特に顕著でした。

これは、同社のビデオ会議ツールChimeとそのホームセキュリティシステムRingに加えて、Ticketmasterやディズニーネットフリックスのストリーミングサービスなど、Amazonのクラウド上にある多くのサービスに影響を及ぼしました。

 

今回の障害で、サマンサ・ショーハグさんはフロリダ州タンパベイにある自宅のブラインドを手動で開けなければならず、アレクサに照明をつけるよう指示することもできませんでした。

リビングルームの照明のメインスイッチは、家具を移動しなければ手が届かない場所にあります。

「この2年間で、私は怠け者になった」と語るショーハグさんは、2人の幼い娘を持つ在宅の主婦です。

「照明を点けたり消したりするのは、アレクサに頼んだ方が簡単。子どもたちよりも言うことを聞いてくれる」

「こういうことがあると、いかにテクノロジーに依存しているかを実感する」と彼女は話しました。

クラウドは便利ですが過度の依存は危険

Amazonのクラウドサービスは、クリスマス商戦の膨大な注文を処理するため、コンピューターシステムに莫大な投資をしたAmazonが、普段はコンピューターの処理能力に大きな余剰を見つけ、これを活用したことから始まっています。

しかし、今や電子商取引を大きく上回る利益を生み出すAmazon最大の収益源になりました。

余剰能力を使っているだけですから、ライバルは勝てるわけありません。

これ確かに便利ですが、Amazonに過度に依存するのは考えものです。

それにしても「私は日中、妻よりもAlexaと多くのやり取りをします」とのコメント怖いですね。

将来、Alexaなしでは生きていけない老人になるのだけは避けたいです。

 

最後まで読んで頂き、有難うございました。