第六波到来
今日東京で4千人、全国で2万人を越す新規感染者が検出され、オミクロン株は急速に広がっている様です。
この第六波はいつまで続くのでしょうか。
いい加減にして欲しいと言うのが正直な感想ですが、一足先にオミクロン株が急拡大した欧米から耳寄りな情報が入ってきました。
どうもオミクロン株は急速に拡大する一方、急速に収束する傾向がある様です。
この点について、米紙ウォール・ストリートジャーナル(WSJ)が「Omicron Appears to Have Peaked in U.K., Offering Hope the Wave Is Receding」(英国でオミクロンは峠を超えた模様 - 感染が収束する希望高まる)と題した記事を掲載しました。
かいつまんでご紹介したいと思います。
Economist記事要約
英国では、オミクロンによって引き起こされた感染が峠を過ぎた模様です。
これは、感染性の高いオミクロン株の感染拡大は急激であっても短期間で終わる可能性が高いことを示し、パンデミック自体が下火になりつつあるとの楽観的見方も出ています。
科学者によると、わずか1カ月余りの間に急拡大してその後減少した南アフリカと同様のパターンが英国でも見られる様です。
米国疾病対策予防センターのワレンスキー所長は、英国より遅れて始まった米国でのオミクロン感染の波は、今後数週間でピークに達すると予想されると述べました。
ウォールストリートジャーナルの分析によると、英国でのオミクロン株の新規感染者の7日間の平均は、1週間以上減少しています。
新規入院数の増加率も鈍化しており、イギリス、特に他の地域よりも早くオミクロンの波を経験したロンドンでは、新規入院が減少しています。
オミクロンの最初の症例は、11月27日に英国で検出されました。
これまでの英国の感染状況は、オミクロンが以前の変異株よりも軽症で済むとの見方を裏付けています。
少なくとも英国のように、高齢で重症化率の高い人々のワクチン接種率が高い場所ではそうです。
この傾向は、おそらくパンデミック全体が後退しているという楽観的な見方を生み出しています。
ジョンソン首相は、在宅勤務など、期限が切れる1月26日以降にオミクロンを封じ込めるために導入された公衆衛生上の制限を維持する可能性は低いと述べています。
医師は、50歳以上の91%以上が1月6日までに3回目の接種を受けたことを意味する広範なワクチン接種とブースターキャンペーンによる重症度の低下を認めています。
おそらく、以前の変異株よりも肺の奥深くまで浸透しないからだと思われます。
オミクロン株が非常に速くピークに達する理由は、あまり明確ではありません。
エジンバラ大学の感染症疫学の教授であるマーク・ウールハウスは、いくつか考えられる理由があると語りました
1つは、それが非常に速く広がり、潜在的な宿主をより早く使い果たすことであるかもしれません。
もう1つは、人々が自宅勤務に切り替え、他の人との接触を制限したためかもしれません。
最も可能性が高いと同氏が考える3つ目の理由は、オミクロン株の複製が従来株に比べ格段に速いことです。
疫学モデルでは、感染が2倍に拡大するまでの間隔が短ければ短いほど、流行の波は短くなります。
ウールハウス教授は「世代交代が早いと、ピークが急になり、上昇も下降も速くなる」と語りました。
朗報ですが注意が必要
この記事の内容は朗報ですね。
少なくともデルタ株よりオミクロン株は軽症で済みそうですし、早く収束する事が期待できます。
しかし、油断は禁物です。
英国の場合、高齢者のブースター接種率が極めて高い事を考慮に入れなければなりません。
我が国のブースター接種はこれからですので、オミクロン株とブースター接種の競争がこれから始まると認識する必要があるでしょう。
コロナとは今後も付き合って行く必要があるのかもしれませんが、早くインフルエンザの様な存在になって欲しいと思います。
もう少しの我慢です。(希望を込めて)
最後まで読んで頂き、有り難うございました。