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(速報)イスタンブールにおける和平会議

トルコ新聞第一報を伝える

注目を集めるロシア - ウクライナ両国の和平会議が本日、トルコのイスタンブールで行われました。

オスマン帝国時代の宮殿であるドルマバフチェ宮殿で行われた両国代表団の会合について、第一報がトルコの大手紙Hürriyetによって発信されました。

おそらくこの記事は世界で最も早く発信されたものですから、日本の新聞に出るのは明日の朝刊になるのではと思います。

Hürriyet記事要約

ロシア・ウクライナ戦争を終結させるために開催された歴史的サミットは、本日ドルマバフチェ宮殿で開催されました。

エルドアン大統領の開会のスピーチの後、両国は会談を行いました。

会談後の最初の声明は、ウクライナ代表団によってなされました。

ウクライナ代表団は、「2週間以内に交渉を継続する。

安全保障が提供されれば、中立の地位に切り替える。

協定のいかなる条項も、EUへの加盟を妨げるものではない

トルコを含む幾つかの国に、保証人になってもらう。」と述べましたが、ロシア側は「いくつかの項目について合意した」と述べました。

 

トルコのチャブシュオル外相も代表団の会合に関して声明を発表しました。

チャブシュオル大臣は、次のように述べました。

「今日、私たちはイスタンブールに両国の交渉代表団を集めました。

エルドアン大統領による会議の開会は、私たちが両国を重視していることを示しています。

この戦争は今やめなければなりません。

今日、私たちはこの会議で両国間の距離が縮まった事を認識しました。

幾つかの問題については、コンセンサスと共通の理解が得られました。

交渉の開始以来、最も有意義な進展が今日行われました。

より困難な問題は、次のレベルで両国の外相によって解決される事が期待されます。

そして、最後は両国の大統領会議が想定されています。

今回、人道援助と人道回廊の開設についても話し合いました。

これまでに、16,500人以上のトルコ国民をウクライナから避難させました。

また、この地域で立ち往生している船舶の出港と航行の問題も提起しました。

本日の会議は、トルコに対する両国の信頼を示しています。

トルコの果たす役割

先日のブログでトルコはロシアに一目置かれていると書きましたが、ボスポラス海峡というロシアにとってロジスティック上の生命線をトルコが握っている事や、NATOにおいても兵員数では米国に次いで2番目に多い60万人もの兵力を持っている事がその背景にあります。

一方で、トルコはロシアとも関係が深いので、ウクライナにもトルコは睨みが効きます。

ウクライナにとってもボスポラス海峡がチョークポイントですし、万一ロシアとトルコが組む様な事になれば、間に挟まれたウクライナは抵抗する術がありません。

両国に睨みが効くトルコは両国が要求する保証人にうってつけの存在なのです。

筆者が、このままトルコが仲介人となって両国の和平が実現すると良いなと思いますが、欧米はトルコが和平の主役に座る事を簡単には許さないのではと思います。

特にフランスのマクロン大統領辺りは、主役の座を奪われたとしていろいろ難癖をつけてくるのでしょう。

今回は大国のエゴを振り回さずに、ともかく早期の和平を実現してもらいたいものです。

 

最後まで読んで頂き、有り難うございました。