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台頭するインド系リーダー達

副大統領候補夫人はインド系

米国では共和党全国大会が開かれ、副大統領候補にヴァンス上院議員が指名されました。

テレビ報道を見ていると、ヴァンス候補の傍らにインド系と思われる夫人が付き添っている事に気が付きました。

興味が湧いて、メディアを調べたところ、英国BBCが彼女について「Who is Usha Vance, lawyer and wife of Trump's VP pick?」(弁護士で副大統領候補の妻であるウーシャ ヴァンスとはどんな人)という記事を掲載していました。

かいつまんでご紹介したいと思います。

BBC記事要約

副大統領候補に指名されたヴァンス上院議員の妻ウーシャ氏は、共和党全国大会に登壇し、「私が知る中で最も決断を下せる人」と夫を紹介し、夫を「家族との緊密な関係」を大事にする人物と形容し、人間味を帯びさせた。

また、同氏は夫が「肉とジャガイモが好きな人」だが、彼女のベジタリアン食に適応し、母親のためにインド料理の作り方まで学んだと語った。

38歳のウシャ氏はインド移民の子で、カリフォルニア州サンディエゴ郊外で生まれ育った。

2人は2013年にイェール大学ロースクールの学生として「白人アメリカの社会的衰退」に関するディスカッショングループに参加した際に出会った。

その内容は、ヴァンス候補の著作で2016年にベストセラーとなった回想録「ヒルビリー・エレジー」に影響を与えた。

同書は、白人労働者階級のラストベルトでの幼少時代を描いたもので、2020年にはロン・ハワード監督の映画にもなった。

夫は民主党が推進している「先進的な」考えについて頻繁に非難しているが、ヴァンス夫人はかつて民主党員として登録されており、現在は「急進的進歩主義」の評判を持つサンフランシスコの法律事務所で企業訴訟弁護士を務めている。

ヴァンス夫人は以前、イェール大学で歴史学の学士号を取得し、ケンブリッジ大学ではゲイツ奨学生でもあり、近世史の修士号も取得している。

かつてはコロンビア特別区控訴裁判所で、現在は最高裁判事であるブレット・カバノー氏の書記官を務めた。

その後、最高裁判所のジョン・ロバーツ首席判事の書記官を務めたが、両判事は最高裁の保守派多数派を現在構成している。

 

そして、夫人のこの輝かしい経歴がヴァンス氏に「謙虚な気持ち」を与えていると彼は言う。

「ウーシャは間違いなく私を現実に引き戻してくれる。もし私が少し自信過剰になったとしても、彼女は私よりもはるかに優れた業績を残していることを自分に言い聞かせるだけだ」

「彼女がどれほど優秀か、人々は気づいていない。彼女は1,000ページの本をわずか数時間で読みこなせる。」と彼は語った。

彼女は「彼の左肩にいる力強い女性の声」であり、彼に指導を与えていると彼は付け加えた。

インド系移民は人材の宝庫

この記事を読む限り、相当優秀な女性の様ですね。

「左肩に乗っかり、彼に指導を与えている」という表現からすると尻に敷かれているのではという気もします。

それにしても最近の米国政界でのインド系移民の活躍は注目すべきものがあります。

トランプ大統領と共和党指名を争った​ニッキー・ヘイリー氏とビベック・ラマスワミ氏に加えて、現職のハリス副大統領もインド系です。

近い将来、インド系の米国大統領が誕生するかもしれません。

大西洋の向こうの英国では、首相を先日まで務めたスナク氏もインド系ですし、インドは人材の宝庫と言えるでしょう。

個人的な印象を言わせて頂くと、インド人は教育熱心です。

以前筆者がロンドンに住んでいた頃、自宅でボヤ騒ぎがあり、私の家族はお隣のインド人家庭に逃げ込みました。

消防車が駆けつける様な騒動でしたが、隣家のインド人小学生は何事もなかったかの様に算数の問題に熱心に取り組んでいたそうです。

ロンドンでお世話になった歯医者さんもインド人でしたし、教育熱心で英語の得意なインド系の人々は米英といった先進国でもリーダーになっていく素養を有しています。

GAFAMのトップにインド系が多いことも考えると今後インド人の影響力は益々高まりそうです。

 

最後まで読んで頂き有難うございました。