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とっておきのアネクドート(続編その6)

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マルクスが描いた理想と現実のギャップ

久しぶりにアネクドートの特集をお送りします。

カールマルクスの書いた資本論はロシア革命を引き起こし、世界に多くの社会主義国を作り、一時は社会主義陣営が世界を覆い尽くすのではないかと思われた時期もありました。

東西冷戦の最中に商用で東側を訪れた私は、モスクワやキエフの街頭で市民の生活を見て、政府の威勢の良いシュプレヒコールと市民の貧しい生活の食い違いに違和感を感じていました。

カール マルクスの思想を具体化したと言われる現実の社会主義国家は決して理想的な社会ではありませんでした。

しかし、東西冷戦に勝利した資本主義国家の欠点も最近目立つ様になってきました。

ほんの一握りの大金持ちが国富のほとんどを独占する様な社会は長続きするとは思えません。

社会主義体制下のアネクドートは抑圧された庶民の鬱憤を晴らす手段だったと思いますが、国民の批判は今後行き過ぎた資本主義に向けられることも十分ありうると思います。

様々な国のアネクドート

カール・マルクスは墓場から蘇ってソ連に来ました。

彼は工場、病院、都市や村などを見せられました。

最後に、彼はテレビでスピーチをすることを許可してほしいと頼みました。

ソ連の政治局員は、自分たちが納得できないことを言うのではないかと恐れてためらいました。.

マルクスは一言だけで済ませると約束したので、政治局は同意しました。

カール・マルクスは、「すべての国の労働者たちよ、私を許してください」とだけ発言しました。

 

ロシア人、フランス人、イギリス人がアダムの国籍について議論しました。

フランス人は言いました。「アダムはもちろんフランス人だ。彼がどれほど熱くイブを愛したか!」

イギリス人は言いました。「アダムはもちろんイギリス人だ。本物の紳士のように、彼が自分の唯一のリンゴをその女性に渡したのを見てください。」

ロシア人は、「もちろん、アダムはロシア人でしかありえません。リンゴしか持たず、裸で歩いていたアダム以外に、自分が楽園にいると信じられる人はいますか?」と言いました。

 

年は2010年。モスクワで、少年が「おじいちゃん、行列って何?」と尋ねました。

「20年ほど前は店に十分な肉がなくて、人々は店の入り口に長い列を作って、肉が売られるのを待っていた。それは行列と呼ばれていた。」

「おじいちゃん。ところで、肉って何?」

 

一人の男が死に、天国に送られた。

しばらくすると、彼は天国の永遠の静けさ、心配事のない事などに退屈しました。

そこで彼は、観光客として地獄へ行かせてほしいと頼みました。

神は承諾しました。

地獄で、彼は人々がトランプをしたり、ワインを飲んだり、恋をしたりするのを見ました。

彼はそれをとても気に入り、天国に戻ると、永久に地獄への移送を希望しました。

神は承諾されました。

彼が地獄の門に現れるとすぐに、悪魔が彼をつかみ、熱いタールの入った樽に押し込みました。

「やめて!お試し訪問でここに来て、ウォッカを飲んだり、トランプをしたり、恋をしたりする人々を見ました。」

「観光客向けに宣伝部が用意している地域と、住民のための地域を混同するな。」

 

おびえた男がKGBにやってきました。

「私が所有する話すオウムが行方不明になりました。」

「それは私たちの担当ではありません。警察に行きなさい。」

「すみません。もちろん、彼らのところへ行かなければならないことはわかっています。私がここにいるのは、私がそのオウムに反対していることを伝えるためです」

 

ルーマニアの小学校で、「わが国とソ連の関係を人間関係に喩えると何か?」と教師が児童に質問しました。
児童は、「兄弟」と答えました。「親友と言ったほうがいいのじゃないかな?」と教師が述べました。「うぅん、先生」と児童は答えました。
「どうして兄弟って言うの?」と教師は質問しました。児童は答えました。「親友は選べるもん」

 

東ベルリン。ぼろぼろの自転車に乗っていた労働者が、市庁舎の前で自転車を降りると、そのまま外壁に立て掛けました。
すぐさま警備の将校が飛んできました。将校「君、頭がどうかしたのか。ここはいつソ連代表団が来るか分からないところなんだぞ!」
労働者「なあに大丈夫、二重に鍵をかけたからよ」

 

最後にエレバン放送と呼ばれるアルメニアのアネクドートをご紹介しましょう。

 

こちらアルメニアのラジオです。リスナーは私たちに「次の選挙の結果はどうなる?」と尋ねました。

私たちは答えます: 「誰にもわかりませが、誰かが昨日、ソ連の中央委員会のオフィスから次の選挙の正確な結果を盗みました。」

 

こちらアルメニアのラジオです。私たちのリスナーは、「社会主義の最終段階、つまり共産主義が構築されたとき、まだ盗難や盗みはありますか?」と尋ねました。

私たちはこう答えます。「いいえ、社会主義時代にすでに全てが盗まれるからです。」

 

こちらアルメニアのラジオです。私たちのリスナーは、「アメリカで共産主義を構築することは可能ですか?」と尋ねました。

私たちは答えます。「理論的には可能です。しかしそうなればどの国が我々に穀物を売ってくれるのでしょうか。」

 

こちらアルメニアのラジオです。私たちのリスナーは、「アメリカの高層ビルが世界で最も高いというのは本当ですか?」と尋ねました。

私たちはこう答えています:「はい、それは本当ですが、その一方で、ソビエト製のトランジスタは世界最大です。」

 

アルメニアの人たちは社会主義がお気に召さなかった様です。

 

最後まで読んで頂き、有り難うございました。