MIYOSHIN海外ニュース

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2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

トランプとバイデンどちらが大統領になるべきか

欧米メディアから総スカンのトランプ大統領 いよいよ大統領選まで一週間を切りました。 トランプ、バイデンどちらの候補が好ましいかについて、多くの海外メディアの論調をチェックしましたが、ほとんど全てと言ってよいほど、バイデンが選ばれるべきと主張…

カーボンニュートラルは本当に実現するのか

菅首相の所信表明演説 先日、菅首相は2050年にカーボンニュートラル社会を実現すると表明しました。 この社会を実現するには、自動車から発電所に至るまで根本的な変革が必要です。 まだ30年もあるじゃないかと言われるかも知れませんが、30年後にガソリンで…

パクスアメリカーナは終焉か- 米軍.CIAの本音

米国対外戦略の変化は必要か トランプ大統領の外交政策に関しては、賛否両論あります。 UAEとイスラエルの外交関係樹立や本格的な戦争を起こさなかった事を評価する人もいますが、同盟国(特にNATO)との関係が悪化したことや、中国に対して適当な対抗措置を…

バイデン候補の対中政策はどうなるのか

バイデン陣営の対中政策 中国政府は次の大統領が誰になるか固唾を飲んで見守っているに違いありません。 もしバイデン候補が当選したら、米国の対中政策がどの様に変わっていくのか、彼らは情報分析に余念がないと思われます。 この点について、参考になる論…

フランスとトルコの対立深まる - 背景には国内事情が

マクロン大統領の国葬での発言波紋呼ぶ イスラム教の創始者マホメットの風刺画を授業で使ったたフランスの国語教師がチェチェン出身のイスラム過激派に殺害された事件はみなさんご存知の通りですが、この事件がきっかけで、ただでさえスキマ風が吹いていたフ…

バイデン氏当選が英ジョンソン政権に与える衝撃

英ジョンソン首相の悩み 米国の大統領選は残り10日を過ぎました。 世論調査はいずれもバイデン候補がリードしている事を示しています。 選挙は水物と言われ、蓋を開けてみるまで、その結果を予測することは難しいですが、英国の大手メディアでも、バイデン候…

アメリカ外交はどこへ向かうのか(続編)

バーニー サンダース氏の外交方針 昨日、トランプ政権の外交政策を批判する論文を紹介しましたが、もう一つ批判論文をご紹介したいと思います。 昨日ご紹介した論文は保守派のものでしたが、今日はリベラル派のものです。 著者はリベラル系の中でも最も左に…

アメリカ外交はどこへ向かうのか

外交問題が議論されなかった討論会 昨日最後の大統領候補討論会が行われましたが、外交問題が全くと言って良いほど議論されなかった事に驚いたのは私だけではないでしょう。 トランプ大統領は中東において、イスラエルとUAE、バーレーンの国交回復という大き…

フランスとトルコの対立に仲裁役として介入するプーチン大統領

米国のユーラシア大陸からの撤退がもたらすもの 「世界の警察官をやめる」と宣言したのは、オバマ大統領でしたが、トランプ政権もその流れを引き継いで、各国に駐留する米軍を相次いで削減しています。 一万人を超える兵力を抱えていたアフガニスタンでは来…

デジタル通貨の将来は - 仮想通貨市場を急騰させたペイパルの試み

ペイパルの仮想通貨プロジェクト 日本は現金使用率が他国に比べて非常に高いことで知られています。 日本銀行が発行する紙幣の信用が高いのが、日本人が現金に執着する理由の一つ(外国は偽札が多い)と言われていますが、さすがにコロナ感染の影響で、キャ…

眠れる軍事大国ドイツを覚醒させるのは米国か

軍事大国ドイツの過去 第一次世界大戦で敗れたドイツはヴェルサイユ条約で法外な賠償金を課されました。 今のお金に換算すると国民一人当たり1千万円もの賠償金を請求されたそうです。 その後、第二次世界大戦で、ナチスが欧州を蹂躙した戦争責任は重く、ド…

お金でパスポートが買える時代に -「投資移民」の急増

日本のパスポートの価値 皆さん、普段我々が使っている日本のパスポートが他国のパスポートに比べて価値がある事をご存知でしょうか。 日本のパスポートはビザなしで訪問できる国が世界最多となっており、世界一価値があるパスポートと言われています。 ずい…

再びコロナ感染の中心となった欧州

パリの集中治療室飽和状態に 欧州のコロナ感染が再び危機的な状況を迎えている様です。 仏通信社AFPによれば、パリの病院の集中治療室は、コロナ感染者急増のために数日中に飽和状態を迎える事が憂慮されています。 仏紙Les Echosがロックダウンが再開された…

ウイグル人への弾圧 - 世界中で悪化する少数民族への迫害

厳しさを増すウイグル人迫害 今週号の英誌Economistのメインタイトルはウイグル人に対する迫害に関するものです。 英国を代表するQuality PaperであるEconomistがこの様な扱いをする事は、この問題が如何に深刻であるかを物語っています。 「The Persecution…

コロナ感染の影響ここにも- 中東の商都ドバイ

ドバイに異変が ドバイは言わずと知れた中東ビジネスの中心地です。 摩天楼が立ち並ぶこの街、意外に新しい事ご存知でしょうか。 1853年に英国がこの地を保護領としてから補給地として整備される様になり、本格的な発展は第二次世界大戦後、湾岸諸国で油が発…

外から見た日本 - 外交面で高い評価

外から見る日本 日本人は他人からどの様に見られているかを大変気にする国民だと思います。 これが同調圧力の原因にもなっていると思われますが、外国人が日本をどの様に見ているかについては、あまり関心を示しません。 関心を示さないというか、日本のメデ…

外国人特派員が見た日本のコロナの現状

英国特派員の日本レポート コロナ感染の現状如何でしょうか。 連日の様に、ワイドショーはコロナ問題を時間をかけて取り上げ、やれ東京の感染者が二百人を超えたとか、PCR検査が十分でない等問題を指摘していますが、外国と比較すれば、かなり良い部類だと思…

米国に地政学的好機訪れる

地政学へ高まる関心 「地政学リスクが高まっている」などの表現が新聞紙上で頻繁に見られる様になりました。 地政学は列強が植民地支配に血眼になった帝国主義の時代に生まれた学問です。 司馬遼太郎の代表作「坂の上の雲」の主人公秋山真之は日露戦争の勝敗…

日本人男性と親権を争うトルコ人女性の闘い

イスタンブールでの国際カップル 海外駐在を何回かやって、現地で日本人と外国人のカップルを沢山見てきました。 イスタンブールには、「補習授業校」という学校があります。 土曜日だけ開かれるこの学校は、元々はインターナショナルスクールに通う日本企業…

金融界に革命を引き起こすか - フィンテック企業の将来

フィンテック企業の快進撃 先日、中国のフィンテック企業Ant Groupについて書きました。 近々上場される同グループはサウジの巨大石油会社アラムコの企業価値を上回るのではと言われていますが、フィンテック企業の快進撃は中国にとどまらず、世界中で同じ現…

迷える超大国アメリカ - 内向きな国民感情

アメリカは世界をリードできるか 11月3日の大統領選に向け、選挙戦は大詰めを迎えました。 バイデン候補が勝利すれば、トランプ大統領の「アメリカ ファースト」路線が訂正され、国際協調主義が戻ってくると期待する向きも多い様ですが、そうなるでしょうか…

中国金融界の新星 - 巨大フィンテック企業Ant Groupの上場

紙幣を最初に使った国 - 中国 お金というのはいつ頃出来たのでしょうか。 記録に残る最古の貨幣は紀元前7世紀のリディア王国(今のトルコ)で使われた「エレクトロン貨」ですが、最古の紙幣は北宋(10世紀から12世紀)の「交子」と言われています。 中国は…

Google子会社無人タクシーサービスを開始

自動運転車の進化 私の車には、運転サポート機能が搭載されていて、高速道路上では、前の車を追尾し、カーブもかなりの精度で勝手に曲がってくれます。 とは言ってもこの機能は、あくまで補助的なもので、完全自動運転には程遠いものです。 自動運転にはレベ…

新型コロナを恐れるなとのトランプ発言に意外な科学者の支持

トランプ大統領の発言波紋広げる トランプ大統領がコロナに感染して、入院したことは世界中を驚かせましたが、退院後、彼が「新型コロナを恐れるな」とツイッターで呼び掛けた事が、世界中で論議を呼んでいる様です。 「消毒液を注射してみてはどうか」など…

ナゴルノ=カラバフ紛争は止められるか

凍結された紛争の再燃 アゼルバイジャンとアルメニアの間に生じたナゴルノ=カラバフ地域での紛争は激しさを増している様です。 以前にこのブログでもご紹介した様に、このナゴルノ=カラバフ地域というのは、アゼルバイジャンの国内に飛び地の様にありますが…

ティファニーの買収劇 -フランスの巨大グループLVMHのしたたかな交渉術

高田賢三さん亡くなる 高田賢三さんが新型コロナに感染され、パリでお亡くなりになりました。 今年、日本のファッション界は山本寛斎さんに次いで高田賢三さんという国際的なスターを失ったことになります。 KENZOさんは、子供の時から数多くの映画を観て育…

再統一30周年を迎えるドイツ - 欧州の巨人の将来は

突然崩れたベルリンの壁 東西ドイツが再統一を果たしたのは1990年10月3日でした。 ドイツでは30周年を祝う催しが各地で行われた様です。 私は冷戦時代の東ドイツを訪問した事がありますが、当時、東西ドイツが再統一されるなどとは予想もしませんでした。 チ…

コロナ第二波に苦しむスペイン - 政治の混乱が問題を深刻に

スペインにコロナ感染第二波が スペイン、欧州の南西に位置するこの国は、魅力に溢れた国です。 歴史的にも大変興味深い変遷を遂げており、一時はイスラム勢力がイベリア半島を征服した時期もありました。 その痕跡はアルハンブラ宮殿などに残されています。…

偉大なアラブの外交官 - クウェート首長の死去

クウェート首長の死 クウェートの王、サバハ首長が、 91歳で死去しました。 クウェートという国、サウジアラビアやアラブ首長国連邦に比べて目立ちませんが、日本にとっては大事な国です。下のグラフをご覧ください。 出典:Yahooニュース このグラフを見れ…

勝負を決めるフロリダ州の熱い戦い

Swing Stateの重要性 9月30日トランプ大統領とバイデン候補による第一回テレビ討論会が行われました。 ご覧になった方も多いと思いますが、両者の口汚い罵り合いは、視聴者を失望させるに十分なものでした。 世界のリーダーとなるべき人にもっと崇高な政治理…