MIYOSHIN海外ニュース

世界の役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

真の技術革新を達成する為に必要な原則

砂漠の中から金貨を発掘するDARPA 今回の新型コロナ感染を抑止する上でワクチンが果たす役割は想像以上に大きいものがあります。 今までインフルエンザの注射を打ってもあまり効かなかった方もおられると思いますが、新型コロナワクチンの中には90%以上の可…

武漢研究所からのウイルス流出説が高まる米国

バイデン大統領よりの指示 バイデン大統領が自国の諜報機関に新型コロナの起源を更に突っ込んで調査する事をし指示したとの報道が流れました。 この問題については、既に世界保健機関(WHO)の代表団が中国を訪問して、これといった目新しい事実を発見する事…

記者会見を拒否した大坂選手発言が広げる波紋

大坂選手の苦渋の決断 23歳にして、グランドスラムを既に4回も制覇した大坂なおみ選手は、BLM運動でも大きな役割を果たしましたが、全仏オープンの開催を前にして、「記者会見を一切行わない」と発言して話題を呼んでいます。 この発言に関して英BBCが「Fre…

英国首相元顧問が暴露したコロナ対策の迷走ぶり

ジョンソン首相元右腕の告白 以前、英国のジョンソン首相の右腕として活躍したドミニク カミングス上級顧問について、ブログを書きましたが、彼はロックダウン中に長距離移動した事を咎められ、辞職させられました。 そんな彼が最近古巣の英国政府のコロナ対…

本音では核合意に復帰したいイラン

中東から撤退する米国に必要なイランとの核合意 バイデン政権はイランとの核合意への復帰を目指しています。 最近メディアにはあまり取り上げられませんが、米国とイランの交渉は水面下で行われている様で、その主な舞台はウィーンの様です。 米国がイランと…

リバウンド需要だけを狙っているのではないAirbnbの新戦略

Airbnbが経験した危機 Airbnb使った事ありますか。 筆者はこのサービスに関心はあるのですが、未だ使った事ありません。 人の家に泊まるというのは、ちょっとわくわくする一方、ホテルと違って、治安面が大丈夫かと心配になります。 コロナ感染拡大はAirbnb…

驚くべきスピードで進む中国の少子高齢化

ひとりっ子政策の後遺症 中国の一人っ子政策は有名ですが、これは増え続ける人口を抑制するために1979年より2014年まで実施された政策です。 共産党政権下の経済運営は過酷を極め、1959年から1962年までのわずか3年の間に、経済運営の失敗から1500万人を超え…

ワクチン接種が進むフランス-高齢者重症化リスク激減

活気が戻ったパリの街並み フランスでも新型コロナの長いトンネルの出口が漸く見えてきた様です。 先日6ヶ月ぶりにカフェが再開されたとパリの友人が伝えてくれました。 半年も閉めていたのかと唖然としましたが、パリの街に活気が戻ってきたのは大変嬉しい…

RNAの非医療用途への適用 -農薬の開発も

メッセンジャーRNA(mRNA)は今回の新型コロナ騒動の中で、まさに救世主と言える存在でした。 この技術がなければ、ワクチンの開発はかなり遅れ、犠牲者は急拡大し、経済回復は相当先に延びていた事でしょう。 このmRNAの技術は、もともとドイツのBionTech社…

トルコは西側に付くのか付かないのか

トルコの向かう道 私が愛するトルコはここのところ、各国メディアでしばしば取り上げられています。 例えば、シリアやリビア内戦への軍事行動、東地中海の天然ガス資源をめぐる欧州との衝突、ナゴルノ=カラバフ紛争への関与、国内では通貨リラの暴落など話題…

最近欧州がイスラエル寄りになった理由は

欧州の姿勢に変化が イスラエルとパレスチナの紛争はエジプトの仲介により、漸く停戦が実現しそうです。 既に多くの犠牲者が出た今回の紛争ですが、興味深いのは米国が国連の安全保障理事会の決議に何度か拒否権を行使した点です。 改めて米国におけるイスラ…

激震が走った暗号通貨市場

急落したビットコイン 今週水曜日ビットコインは急落し、一時はその三分の一の価値を失いました。 急落を起こす前の暗号通貨全体の価値総額がいくらかご存知でしょうか。 何と2兆ドル(220兆円)、日本の国家予算が約100兆円ですからその2倍です。 その三分…

新燃料(e-fuel)に賭ける自動車・エネルギー業界のお家の事情

脱炭素化に大きく舵を切ったバイデン政権 世の中は一気に脱炭素化に向けて走り出した様です。 バイデン大統領の打ち出したグリーンディールはターニングポイントとなりました。 今後、化石燃料を燃やして走る車の比率はこれから急減すると予測する向きもあり…

米軍が中国に対峙するために必要な改革

時代遅れの戦法で敗れた旧日本軍 軍隊の戦法というのは日々進化しています。 その進化についていかなければ、負けは必定です。 第二次世界大戦はその事を教えてくれました。 世界が航空母艦を中心とした機動戦略に移っていたにもかかわらず、大鑑巨砲主義に…

個人の投機熱が加熱する中国金属市場

鄧小平の慧眼 中国は毛沢東時代の経済低迷時代を経て、1978年に経済体制の改革を決定し、対外開放政策を同時に発表しました。 これがいわゆる鄧小平の「改革開放政策」だった訳ですが、それからわずか43年で、中国は米国に迫る経済大国に成長しました。 その…

インド変異株にワクチンは有効か - 英国の実証例から推測する

インド変異株の脅威 現在日本で最も心配されているのは、インドの新型コロナ変異株です。 この変異株は英国の変異株を上回る感染力を持ち、重症化する恐れも高いと言われています。 各国とも水際対策を強化して、この変異株をシャットアウトしようと試みてい…

メッセージングアプリWhatsAppが犯した勇み足

新しい利用規約が広げた波紋 皆さんは日頃LINEを使用されていると思いますが、LINEは日本では無敵ですが、世界的に見るとそのユーザーはそれほど多くありません。 LINEがメッセンジャーアプリの首位を取っている市場は、日本の他、台湾、タイに限られており…

南北統一を目指す文大統領ワシントン訪問に秘策はあるか

世界で唯一民族統一されない朝鮮半島 韓国と北朝鮮は第二次世界大戦の結果、同一国民が二つに分裂した悲劇を未だに引きずっています。 ドイツもベトナムも分裂国家を克服しました。 朝鮮半島の統一は北朝鮮も韓国も国家目標として掲げていますが、なかなか実…

地球温暖化を進めるビットコイン

ビットコイン価格急落を招いたイーロン マスクの一言 テスラの社長であるイーロン マスクが暗号通貨でのテスラ車購入を受け入れるのをやめると言った後、ビットコインの価値は10%以上下落しました。 マスク氏は、ビットコインの「マイニング」が引き起こす…

米国パイプラインへのサイバー攻撃は氷山の一角

パイプラインを止めたサイバー攻撃 先日、米国最大の石油パイプラインがサイバー攻撃を受けて、操業停止に追い込まれました。 このサイバー攻撃がプロのサイバー犯罪集団である「ダークサイド」の仕業である事が、彼らの犯行声明で明らかになりました。 この…

市中銀行の未来は - 金融業界大変革期来たる

デジタル化の進展 最近、金融業のデジタル化は著しい進化を示しています。 これはスマホの普及とともに加速化したと思われますが、iPhoneが世に出たのが2007年ですので、たかが14年で驚くべき進歩を遂げた事になります。 この変化の中で、金融業界の勢力図も…

米国がワクチン早期開発に成功した訳 - 米国公衆衛生の専門家が語る

感染に歯止めをかけたメッセンジャーRNA 新型コロナは世界中で猛威を振るい、今も感染者数は増え続けていますが、米国の様な先進国では治まりつつあります。 感染に歯止めをかけた立役者は何といってもワクチンです。 その中でもメッセンジャーRNA(mRNA)と…

脱炭素時代がもたらす銅価格の急騰

意外に好調なコロナ下の世界経済 新型コロナの感染が始まった昨年の今頃は、この感染症が世界経済に与える後遺症に対する悲観論が主流でした。 リーマンショックを超える大不況が世界を襲うと唱える人も多く、それが何時来るかというのが関心事でした。 しか…

とっておきのアネクドート(続編その5)

社会風刺であったアネクドート 久しぶりにアネクドート特集をお送りします。 アネクドートは小話と訳されていますが、公には体制批判が許されない旧共産圏諸国の市民が鬱憤を晴らす目的があったと思います。 ロシアのアネクドートが有名ですが、今日は東欧共…

中国との関係も維持したい日本を米国はどう見ているか

日米同盟は未だ盤石ではない 先月、菅首相を最初の外国人指導者としてホワイトハウスに迎え入れたバイデン 大統領は、中国と競争していく上で、最も重要視したのが日本だったと思われます。 会談後の公式声明でも、台湾を明記し、日米同盟は中国に対抗する上…

ワクチンの特許放棄を支援し始めたバイデン 政権

発展途上国で猛威を振るうコロナ コロナは一部先進国で感染者数が低下し始めましたが、インドをはじめとした発展途上国では勢いを増しており、感染者は1.5億人を超え、死者数も300万人を突破しました。 発展途上国はワクチンの配布が先進国に偏っていると不…

英国が描く世界戦略

将来の設計図を発表した英国 ブレグジットを選択した英国の将来を憂える人は少なくありません。 最大の市場であり、サプライチェーンでもあったEUを離脱するという決断は、当然負の影響を英国に与えるでしょう。 しかし、一方で英国はギリシャの負債問題にし…

地球温暖化を防ぐ東南アジアの熱帯雨林

二酸化炭素を封じ込める熱帯雨林 バイデン 大統領が主催した先日の気候サミットには、習近平主席やプーチン大統領など対立する陣営からも参加者を得て開催されました。 カーボンフリーの世界を目指すという目的を達成するためには、二酸化炭素の発生を抑える…

大西洋の間に生じた溝

欧米の間で見られる大きな差異 先進国の間で新型コロナからの経済復調の差が目立つ様になりました。 ニューヨーク市はレストランなどの完全オープンを発表しましたが、欧州ではフランスやドイツといった主要国でロックダウンが続いており、経済復調は当面望…

国際問題における注目すべき小国の役割

既存国際機関が直面する問題 現在、国際的な枠組みは行き詰まっています。 ミャンマーの問題ひとつとってみても、国連の安全保障理事会では中国の拒否権にあい、東南アジア諸国の枠組みであるASEANも全会一致原則の前に効果的な処方箋を示せません。 大国間…