MIYOSHIN海外ニュース

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2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

香港問題の本質ートランプ大統領の再選戦略

香港に降りかかった火の粉 米通信社ロイターは「米中全面対決:火の粉を浴びる香港の不運」と題するコラムで下記の様に述べています。 トランプ大統領はこれまで、香港の民主主義が危機的状況を迎えていても、それほど強い対応を取らなかった。優先してきた…

香港問題の本質ーなぜ国家安全法を急ぐのか

トランプ大統領の決断 遂に5月29日、香港の自治を脅かす国家安全法の導入に反対して、トランプ大統領は、香港に認めてきた優遇措置の一部を撤廃すると述べました。 この国家安全法に関しては、幾つか疑問がわいてきます。 そもそも国家安全法って何? ここに…

コロナの後に何が起こるかー香港問題の本質

英米4カ国共同声明 米国は英国、カナダ、オーストラリアと共に、中国全人代の「香港国家安全法決議」に対して香港の自治を脅かすとして共同声明を提出しました。 これに対して、香港の行政府長官は「米国の香港への抗議は諸刃の剣であり、香港の国益を損なう…

コロナに悩む英国ージョンソン首相の苦悩

英国首相上級顧問のロックダウン破り 日本のマスコミではほとんど取り上げられていませんが、ジョンソン英国首相の上級顧問であるカミングス氏が、国民に課されたロックダウンを破った話が、英国メディアではトップニュースとして扱われています。 英国は既…

長い夜を楽しむ秘訣ーアネクドート

コロナ退治に成功した国の共通項 コロナ退治に成功した国を挙げると、台湾、韓国、ドイツ、イスラエルと言ったところでしょうか。 これらの国には一つ共通点がある様に思います。常に隣国からの侵略の脅威にさらされている国だという事でしょう。 台湾は中国…

コロナの後に何が起こるかー新冷戦の加速化

台湾総統のBBCインタビュー 台湾総統の蔡英文さんのBBCインタビューを見ましたが、いやはや彼女は才媛ですね。あれほど見事な英語でインタビューを受けられる政治家は日本には殆どいないと思います。 調べてみると台湾大学卒業の後、英国のロンドンスクール…

移民は活力を生むかーオスマン帝国の意外な多様性

移民は活力を生むか 昨日ブログで取り上げた投資家のジム ロジャース氏は国が栄えるか滅びるかはその国が移民をどれくらい受け入れるかで決まると言います。 アメリカンドリームを求めて多くの若者が押し寄せる米国は移民が活力の源泉になっているのに対して…

失われた30年 失敗を許容しない日本

歴史を学んだ投資家 ジム ロジャーズさんと言う投資家がいます。彼は投資の神様ウォーレン バフェット氏ほど有名ではありませんが、ジョージ ソロスと組んだクォンタムファンドで記録的な利益を出した事で有名な投資家です。彼の新著「危機の時代」を読んで…

東京オリンピックは開催可能かーバッハIOC会長発言

IOCバッハ会長インタビュー IOCのバッハ会長がBBCのインタビューを受けました。特筆すべきは下記の発言です。 「私たちは『オーケー、これまでだ。東京大会は中止しよう。』と言うこともできた。私たちの負担は保険でカバーできた。そうしてパリ(2024大会)…

知られざる中央アジア ウズベキスタン

日本人抑留兵士に依って建設されたナボイ劇場 中央アジアの大国 ウズベキスタン ウズベキスタンという国をご存知でしょうか。ウズベキスタンは人口3千万人を超える人口を誇る中央アジアの大国です。中央アジア全体の人口が約6千万人ですから中央アジアの人…

ドイツ人の現金信仰

ドイツ人は現金主義者 以前のブログで、日本人の現金至上主義について書きましたが、欧州にも強烈な現金主義者がいました。それはドイツ人です。本日のBBCがドイツ人の現金信仰について特集しています。その記事によれば、 ドイツ人は他の欧州の国々に比べ、…

英国の底力 ロイズ保険組合

コロナ関連の保険業界の損害20兆円を超える ロイターに依れば、コロナ関連の保険業界の今年の損害額は2,000億ドル(21兆円)を超える見通しだと英国のロイズ保険組合が発表したそうです。 内訳はコロナ感染によるイベント中止や事業中断などに対する損害補償…

海外旅行者にお勧め 楽天UN-LIMIT

楽天UNーLIMIT使ってみました 以前、楽天とアマゾンの対比を行ったことありました。 楽天は通信事業でも成功を収めるだろうと書きましたが、やはり自分で確かめてみないといけないと思い、今春リリースされた楽天UN-LIMITをここ3週間自ら使ってみました。 …

欧州のバカンス客は今年どこへ向かう?

イタリアが誇るアマルフィ海岸 イタリア出入国解禁間近 BBCに依れば、イタリアは6月3日より外国人の入国と自国民の海外への渡航を解禁すると報じました。 おいおい、全土で3万人を超える死者を出したイタリアがそんなに早く解禁して大丈夫なのか。 日本人の…

トルコに関する大きな誤解ー勝者によって描かれる歴史

トルコは難民を何故受け入れるのか トルコは隣国シリアからの難民を400万人近く受け入れています。トルコの総人口の5%にも匹敵する難民を受容するというこの事実、日本ではあまり知られていませんが本当に凄い事です。 何故これだけ多くの難民をトルコ人は…

トルコとEUの関係はどうなる

トルコは若い トルコの全国紙Hürrlyetによればトルコの15歳から24歳の年齢層の総人口8,200万人に占める割合は15.6%との事です。この若年層の割合は今後徐々に減っていくとの事ですが、EU28か国と比べると圧倒的に高い数字となっています。 各国の人口の年齢…

ロシアに関する大きな誤解

マルチタレントの米原万里さん 久しぶりに米原万里さんの小説を読みました。いやーやはり何度読んでも面白い。 米原さんはロシア語の翻訳家、同時通訳として日本のトップだった方で、副業の作家としても多くの素晴らしい著作を残されています。 彼女は日本と…

EUの抱える問題ー難民にどう対処するか

難民問題の憂鬱 昨日は欧州の抱える問題としてユーロを取り上げましたが、他にも深刻な問題を欧州は抱えています。今日は難民問題についてお話ししたいと思います。 国連で難民を担当するUNHCRに依れば、難民とは「政治的な迫害のほか、武力紛争や人権侵害な…

EUの抱える問題ードイツの果たす役割

EUのリーダーとなったドイツ 英国が抜け、ドイツは名実ともにEUの大黒柱となりました。これまでもドイツは経済的には最強国であった訳ですが、若干対外的なアピールを抑えてきた感がありました。しかしこれからは自らビジョンを示して、EUを引っ張っていく必…

ドイツに関する大きな誤解

ベルリンの壁 ドイツという国は誰もが認める欧州の中心国です。この国も日本の中では誤解されている部分があるので、触れてみたいと思います。少し歴史をひもといてみましょう。 昔ベルリンの壁というのがありましたよね。若い方はご存知ないかも知れません…

中東の大国イランに関する大きな誤解

イランでコロナ感染続く 昨日のBBCは先進国でコロナ感染のスピードは鈍りつつある一方で、途上国における感染が急速に拡がりつつある事を伝えています。 イランは感染が最初に広がった国の一つですが、今も感染拡大が止まらず、苦労している様です。 政府の…

英国に関する大きな誤解

英国の料理はまずいか 「英国の料理はまずい。動物の餌程度だ。」という厳しい評価を昨日のブログでご披露しましたが、これはあくまでもフランス人の一般的な意見ですので、念のため付け加えます。じゃあ私がどう見ているかというと、フランス人ほど辛口では…

コロナの後に何が起こるかーフランスの子育て支援策

英国のライバル、フランスの特徴 昨日は英国について書きましたが、今日はその永遠のライバル、フランスについて書きたいと思います。 フランスは英国と色々な意味で対照的です。 食事がうまい。(英国の食事は動物の餌程度に思っている。) 制服が嫌い。 退…

コロナの後に何が起こるかー英国のしぶとさ

英国のコロナ死者欧州最大に BBCに依れば、イギリスのコロナ関連死者が遂にイタリアを抜いて欧州最大となってしまいました。イギリスは他の欧州諸国と異なり、当初集団免疫を目指すという手法をとりましたが、その後急速な感染者数の増加を受け、方針を変換…

コロナの演劇界への影響

渡辺えり子さん演劇界の窮状訴える 舞台女優の渡辺えり子さんがフェイスブック上で演劇関係者の窮状を訴えておられます。彼女の言葉通り、演劇は人と人が触れ合って生まれる芸術であり娯楽です。「コロナウイルス の影響で演劇関係者が今までにない大変な危…

コロナの後に何が起こるかー米大統領選挙

最近の世論調査 コロナウイルスの感染は今秋予定される米大統領選の行方も左右しかねません。民主党の候補はバイデン元副大統領に決まりました。4月15日と21日の世論調査ではバイデン氏がトランプ大統領を8ポイントリードという報が伝わりましたが、昨日の…

コロナの後に何が起こるかー東京一極集中に変化

風が吹けば桶屋が儲かる トルコの新聞見てると、ヘーゼルナッツの輸出が今年4月末までの統計で昨年比5割増加したとの報道がありました。ご存知かと思いますが、ヘーゼルナッツはトルコが世界最大の生産者です。コロナウイルスとヘーゼルナッツの因果関係は…

東京オリンピックの行方は

オリンピックは本当に出来るの? 東京オリンピック、パラリンピックは来年に延期されました。本当に実施されるでしょうか。私はスポーツ大好き人間ですので、是非実施して欲しいのですが、客観的に見るとかなり厳しいと思います。その理由は下記の通りです。…

北朝鮮の後継者争いー伏兵の存在

後継者争いに伏兵現る 金正恩の後継者争いに関して、英国のBBCに次いで、米国のBloombergが記事を掲載しました。 記事を要約すると次の様になります。 金正恩の後継者として、北朝鮮建国の父である金日成の息子、金正恩の叔父にあたる金平日が注目されている…

金正恩が雲隠れした理由は?

金正恩の重体説 コロナウイルスの影に隠れて、北朝鮮の指導者金正恩のの健康状態に関するニュースがあまり大きく取り上げられていませんが、本来であればトップニュースとして伝えられても良いほど重要性が高いと思います。長い沈黙の後、今日北朝鮮の通信社…