MIYOSHIN海外ニュース

世界の役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

現実味を帯びるターミネーターの到来

自律型兵器の誕生 著者はハリウッド映画「ターミネーター」のファンです。 機械が将来進化して人類に大規模な戦争を仕掛ける様になりますが、そこで人類を救った英雄ジョン・コナーの母親を殺害するために2029年の未来から1984年にタイムスリップして送られ…

戦争の局面を変えた一本の記事

司令官のEconomist誌への寄稿 昨年11月1日にEconomist誌が独占記事として発表したウクライナのザルジニー司令官の寄稿は大きな反響を呼びました。 西側が期待していたウクライナの反攻が成功せず、戦線がこう着状態である事を明らかにしたからです。 ゼリン…

退職すべきでない理由

引退すべきか否か 人間の寿命は伸び続けています。日本は長寿国として知られていますが、女性は何と87歳まで平均寿命が伸びています。 以前は会社を定年退職してから亡くなるまでそれほど長く無かったのですが、現在はこの期間が10年単位で伸びてしまってい…

複数の紛争に足を突っ込んだ米国

泥沼化する紛争 ウクライナ戦争は長期戦の様相を呈してきました。 パレスチナ紛争も先は見通せません。 この二つの紛争に深入りした米国は、台湾有事等などアジアで紛争が生じれば、3つの異なった地域の紛争に同時に対応する必要が生じます。 今の米国にそ…

不可解な羽田空港事故の原因

管制官と海上保安庁見解の相違 羽田空港での飛行機衝突事故は飛行機にしょっちゅう乗っている筆者の肝を冷やしました。 日本でもこんな事故が起こるんだと驚きましたが、事故の原因は未だに謎です。 海上保安庁の機長は管制官より離陸許可が下りたと理解した…

驚くべきiPhone盗難の手口

驚くべき盗難の手口 大晦日となりました。 今年最後のブログは趣向を変えて、iPhoneの盗難手口に関するものとします。 アップルの盗難対策は万全と思っている方も多いと思います。 筆者もその一人でしたが、どうも我々の信頼は根拠に乏しいものの様です。 米…

ウクライナ政府内部の対立表面化

政府内部の不協和音高まる パレスチナ紛争の煽りを受けて、国際メディアの扱いが随分小さくなったウクライナ戦争ですが、戦いは続いています。 しかし厳冬期を迎えた戦場はこう着状態となり、ウクライナ軍が半年前に始めた攻勢はこれといった領土回復には繋…

ウクライナ戦争どちらが勝っているのか

ウクライナ総司令官の本音 2年近く続くウクライナ戦争ですが、現在の戦況は実際のところどうなっているのでしょうか。 戦争に関するメディアの報道ほど当てにならないものはなく、これは民主主義国のメディアも例外ではありません。 戦争というものの性格上…

ガザ紛争が世界に与える影響

世界史の針を戻したガザ紛争 ガザでの紛争は犠牲者が更に増加し、終結の目処は立っていません。 それにしてもハマスの奇襲は世界史の時計の針を一気に戻すほどの影響を与えそうです。 この奇襲の直前まで、イスラエルとサウジアラビアの国交正常化に向け、米…

ガザに関する米国の対応はウクライナ支援にも影響か

ダブルスタンダードを指摘される欧米 ガザ地区に侵攻したイスラエル軍はガザ市を包囲したと伝えられています。 紛争当初はハマスの残虐な行為が非難されていましたが、最近は風向きが変わり、民間の死傷者を増やし続けているイスラエルとそれを黙認している…

パレスチナ問題の行方

世界を驚かせた奇襲 ハマスによるイスラエルの奇襲攻撃は世界中を驚かせました。 この攻撃によりパレスチナ問題が改めて世界中の耳目を集める事になりました。 ハマスは多くの民間人を殺傷しており、これは当然批判されてしかるべきですが、どうしてこの様な…

何故エジプトはガザ地区との国境を解放しないのか

封鎖された国境検問所 ハマスの奇襲攻撃を契機に中東は再び一触即発の状態となっています。 イスラエルは百万人を超えるガザ地区の住民に南部への即時移動を要求していますが、爆撃が続く中これだけの多くの住民を短期間に移動させる事は不可能です。 「天井…

ウクライナ戦争に関する危うい倫理観

全員が同じ方向を向く危険性 筆者はへそ曲がりです。 広島の高校にいた時もクラス全員がカープファンだったのに一人だけ阪神ファンを通しました。(東京に進学してからカープファンになりましたが) 全員が同じ主張をする時に、本当にそれが正しいのかと疑念…

アフリカが富裕国を信用しない理由

3年間で8カ国の軍事クーデター アフリカでは過去3年の間に何と8カ国で軍事クーデターが起きたそうです。 その理由は経済不信、貧困、宗教問題など様々でしょうが、旧宗主国や彼らが支援してきた政権に対する不信感もその背景にありそうです。 新型コロナのワ…

止まらないBRICS拡大の流れ

高まるBRICSの存在感 先日BRICSが南アでサミットを開き、新たに6カ国の加盟が発表されました。 新たな加盟国とはエジプト、エチオピア、イラン、サウジ、UAE、アルゼンチンです。 これら新加盟国を合わせるとBRiCSは世界人口の47%に達し、GDPでは36%を占め…

トルコのポスト親西側外交

エルドアンの次の5年 再選を果たしたエルドアン大統領のトルコは今後どの様な外交政策を展開するのでしょうか。 エルドアン外交の今後について米誌Foreign Affarisが「Erdogan’s Post-Western Turkey - Washington Must Embrace a Transactional Relationshi…

もう一つの危機 - イスラエルとイラン

イランの核開発 イランは中国の仲介を得てサウジと歴史的な外交正常化を果たしました。 長年の間対立していた両国の和解が中東に安定をもたらすと考えるのは早計で、中東にはもう一つの火種であるイランとイスラエルの対立があります。 この点について米誌Ti…

米国を離れる中国人研究者

対立の深まり 米国の最大の貿易パートナーとしての地位を中国が失ったと最近報道されました。 両国の対立が影響を与えているのは貿易だけではなさそうです。 米国には多くの中国人研究者がいますが、彼らが環境の悪化を理由に米国を離れる動きが加速している…

ウクライナのNATO加盟は可能か

NATO首脳会談の行方 現在NATO首脳会議がリトアニアの首都ビルニュスで行われています。 この会議での最も重要な議題はウクライナのNATO加盟問題です。 この点について米誌Foreign Affairsが「Don’t Let Ukraine Join NATO」(ウクライナをNATOに加盟させては…

インドは中国を超えられるか

大歓迎されたモディ首相 インドのモディ首相は先日米国を訪問し、米国政府から最大級の厚遇を受けました。 世界一の人口を有し、クワッドの一員でもあるインドを米国は中国に対抗するために不可欠なパートナーと目している様ですが、インドは中国の代わりを…

存在感を増すBRICS

BRICSの誕生 BRICSという言葉は21世紀初頭に主要な新興国の頭文字を取って生まれましたが、当時の見方はロシアも含めて資源に恵まれた成長国というものでした。 当時イスタンブールで日本企業の駐在員として活動していた筆者はトルコも入れてくれよと思った…

米国に背を向け始めた中東

サウジの豹変 ここのところ中東における米国の地盤沈下は著しいものがあります。 中東の盟主であるサウジアラビアは米国の古くからの同盟国であり、両国はエネルギー、安全保障の両面で密接な関係を維持してきましたが、現在両国間には明らかに隙間風が吹い…

一兆ドル規模に急成長するか - 二酸化炭素除去ビジネス

急成長が見込まれるビジネス 地球温暖化の本当の理由をめぐっては様々な議論がある様ですが、世の中の大勢はコストをかけてもこの問題を解決しようという方向に動いている様です。 そんな中、二酸化炭素除去ビジネスに大きな関心が集まっている様です。 この…

西側への不信感が影響したトルコ大統領選

予想に反して得票を伸ばした大統領 トルコの大統領選挙が14日に行われました。 選挙前の世論調査の結果を覆して、エルドアン大統領が第一回の投票で第一位となりました。 決定戦が28日に行われる予定ですが、エルドアン氏の優位は揺るぎそうもありません。 …

目前に迫るトルコ大統領選挙

エルドアン大統領に対する審判 今週の日曜日トルコの将来を決定づける選挙が行われます。 20年を超える長期に亘って政権を牛耳ってきたエルドアン大統領は過去に経験をした事がない困難に直面しています。 エルドアンの独裁だから選挙結果なんて決まっている…

預金保険が逆にもたらす金融不安

米国の金融不安再燃 3月に、米国の銀行が2行破綻しました。 米国も日本と同じく預金保険があり、米国の場合、一応上限が一人当たり25万ドルと規定されている様ですが、今回は金融界の動揺を抑えるためでしょうか、米国政府は預金の100%を保護する事を決定し…

人間をコントロールし始めたAI

Chat GPTの衝撃 最近リリースされたAIツールChat GPTは世界に衝撃を与えました。 人工知能がここまで出来る様になったのかと驚かされましたが、検索ツールとして圧倒的な地位を築いていたグーグルのショックは大きかった様です。 文章が理解できるなら、単語…

クルド人が決定権を握るトルコ大統領選

目前の大統領選 トルコの大統領選も後1ヶ月となりました。 20年を超えるエルドアン政権が終末を迎えるか否か大変興味深いものがあります。 ついこの間までは、苦戦を強いられながらもエルドアン氏が勝利を収めると筆者も予想していましたが、2月に起きた大地…

ロシア寄りになったアラブ首長国連邦

米国離れが進む中東 最近、中東の米国離れが顕著になっています。 今日もロシアを含むOPECプラスは原油生産量の削減を発表しました。 これはインフレに悩む米国政府の意向と真っ向から対立するものです。 先日の中国の仲介によるイランとサウジアラビアの国…

Nord Stream 2パイプラインを爆破したのは誰か

著名ジャーナリストのスクープ 米国にシーモア ハーシュという有名なジャーナリストがいます。 彼はベトナム戦争時のソンミ村虐殺事件のスクープによりピュリッツァー賞を受賞しましたが、その後も数々の特ダネをものにし、米国では最も著名なジャーナリスト…