MIYOSHIN海外ニュース

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2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アップルが人類に最も貢献するのは健康分野

アップルウォッチの欠点 私はアップル製品のファンですが、唯一例外があります。 それはアップルウォッチです。 アップルウォッチは毎日充電を行わないといけないので、睡眠の深度を測るデバイスを求めている私にとっては、合格点がつけられません。 代わり…

新型コロナウイルスは根絶可能か

危険な変異株の出現 ワクチン接種が進むにつれ、日本も一時ほど新規感染者が出なくなりました。 既に二回の接種が終わった人が日本では人口の1割に達したそうです。 このまま順調に接種が進めば、新型コロナは収束するのではと期待している人も多いと思われ…

アフリカでのゲノム分析プロジェクトは人類誕生の歴史を明らかに

人類の祖先はアフリカに出現 昨年読んだ本の中で最も印象に残ったのはユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』でした。 この本によれば、人類の祖先は東アフリカに出現したそうです。 既にその頃には他の類人猿も生息していたのですが、ホモサピエンスだ…

米国選挙改革を訴える一人の上院議員

歴史に汚点を残した大統領選 昨年末の米国大統領選は激戦でしたが、選挙システムの様々な問題が、噴出した選挙でした。 選挙が公正におこなわれなかったのではという疑念は、大統領選挙の結果が出た後も根強く残り、結果として、トランプ氏支持派の国会議事…

米紙が伝える東芝株主の反乱

経営陣に突きつけられたノー 先日、東芝の株主総会で、予想外の出来事がおきました。 経営陣が提案する取締役会のメンバー、中でも重要な議長の留任を株主が拒否したのです。 これは経営側が用意したシナリオ通り議事が進む日本企業の株主総会のやり方に一石…

100周年を迎える中国共産党長寿の理由

大混乱を生き延びた中国共産党 中国共産党は来月1日設立100周年を迎えます。 この100年は日中戦争、国共内戦、文化大革命などを経験したまさに激動の時代といって良い1世紀だったと思います。 中国共産党がこの激動の1世紀を生き延びた理由について英誌Eco…

イラン強硬派大統領選出で核合意交渉に追い風が吹くわけ

保守強硬派大統領の選出 イランの大統領選挙は先日行われ、保守強硬派のライシ氏の当選が確定しました。 イランの大統領選は、国民の直接選挙によって行われるのですが、多くの候補者が選挙を前にして失格とされ、保守強硬派の候補者のみが残ったため、国民…

バイデン政権が繰り出した新しい対中経済政策

バイデン政権の次の一手は 中国の台頭を前に、バイデン大統領はG7やNATO首脳会議といった外交の舞台で、民主主義国の結束を訴えました。 しかし、前途は多難です。中国は国際舞台において、南北対立を軸に反撃を考えていると思います。 経済面では、トラン…

サラブレッドにもダイバーシティは必要か

サラブレッドの抱える問題 競馬は日本ではどちらかと言えば大衆の娯楽であり、朝から仕事もせずに赤鉛筆を耳にはさみ、競馬新聞を見ている中年のおじさんを連想させますが(最近はもう少しファッショナブルに変わっているかも知れませんが)、欧州では競馬は…

匿名性の高さが仇に - 犯罪者に好まれる暗号通貨に厳しい視線

犯罪者に愛されるビットコイン 先日の米国パイプラインに対するサイバー攻撃は、二つの観点から私を驚かせました。 一つは犯罪集団が身代金をビットコインで要求した点です。 以前は身代金と言えば通し番号ではない古い百ドル紙幣というのが通り相場でしたが…

ベビーブーマーの資産を脅かす認知症の影

パスワード管理ソフト導入を決めた理由 私は様々なサービスをネットで受けていますが、その殆どはサブスクリプションベースとなっています。 すなわちログインするのにパスワードが必要という事です。 しかし受けるサービスが増えるにつれ、その管理はどんど…

米中新冷戦を煽る声に冷ややかなサンダース議員

サンダース議員の根強い人気 バーニー サンダース上院議員は、過去二回大統領予備選に参加しました。 2016年の予備選では、絶対の本命とみなされたヒラリー クリントン候補に対して善戦し、あと一歩で民主党大統領候補になるところでした。 トランプ氏が「彼…

パイプライン事件はサイバー攻撃の氷山の一角

ビットコインで支払われた身代金 先日のロシアの犯罪集団による米国主要パイプラインへのサイバー攻撃にはびっくりしました。 更に驚いたのは、身代金がビットコインで払われた事でした。 遂に暗号通貨が犯罪者にも使われる様になったかと驚いたものですが、…

米露首脳会談における両国の思惑とは

米露の同床異夢 米露の首脳会談がジュネーブで16日行われました。 プーチン大統領のことを一時は「殺人者」とまでこきおろしたバイデン大統領が首脳会談を行うことを決断した理由は何なのでしょうか。 両国の思惑について、英誌Economistが「America and Rus…

リモートワークは本当に有効か

パンデミックが引き起こしたリモートワーク リモートワークは政府の強い要請にもかかわらず、日本ではあまり普及しなかった様ですが、欧米ではロックダウンを行った事もあり、多くの人がフルタイムリモートワークを実践した様です。 リモートワークはパンデ…

中国が直面する西側の巧妙な戦略

中国の地球温暖化対策は本物か 中国は先日習近平主席が2060年までにCO2の排出を実質ゼロにすると宣言しましたが、実際のところ、彼らの地球温暖化対策はどの程度進んでいるのでしょうか。 経済成長と温暖化対策は対立する概念で、高度成長を継続させたい中国…

ロシアとの関係正常化に打って出るかバイデン大統領

米露トップ会談 英国で行われたG7サミットの後、バイデン大統領はジュネーブでプーチン大統領と首脳会談を行う予定です。 バイデン大統領は米国上院の外交委員長を務めた経歴から分かる通り、外交のプロであり、ロシア史上最長の期間大統領に君臨するプーチ…

G7に関する各国報道の違い

各国メディアの相違点が浮き彫りに 開催中のG7に関する各国の報道を見ていると、同じ題材を扱ってもかなり論調が異なる事がわかります。 昨日、G7では中国の「一帯一路」(新しいシルクロード)政策に対抗して、発展途上国向けの支援策が協議されましたが…

東南アジアに広がる「ミルクティ同盟」とは

タイの俳優のツイッターから始まった運動 ネット上で「ミルクティ同盟」という民主主義者の運動が高まっている様です。 そもそも政治運動になぜミルクティという名前を付けたのでしょうか。 この問いについて英誌Economistが「Milk tea’s colonial roots mak…

フランスから見た今回のG7サミット

欧州の視点 今夜から英国でG7サミットが開かれる予定です。 バイデン大統領も初の外遊でこのサミットに参加します。 このサミットについては、日本のメディアでもしばしば取り上げられており、ワクチン、東京オリンピック、中国問題などが取り上げられると報…

G7での最も重要な議題 - 西側ワクチンの無償供与

菅首相の訪米の目的 ニュースではあまり大々的に取り上げられませんが、外交交渉においてワクチンの供与は今や極めて重要な議題になっているようです。 一例をあげれば、先日の菅首相のワシントンでのバイデン大統領との面談ですが、台湾問題と並んで米ファ…

どうでもいい仕事に関する論文がどうでもいい理由

社会学者デヴィッド・グレーバーの理論 英誌Economistをネット上で眺めている時に、最も読まれている記事ランキングに目が止まりました。 そのトップにランキングされていた記事の題名は「Why the bullshit-jobs thesis may be, well, bullshit - David Grae…

初めて認可されたアルツハイマー病の新薬

米国当局の認可 認知症は高齢化が進む日本の様な先進国では、年を追うごとに問題が深刻化しています。 認知症にかかった人はもちろん大変ですが、認知症患者は介護を必要とし、その社会コストは膨大な額に上ります。 認知症の原因として最も一般的なのはアル…

EUが導入する国境炭素税の功罪

国境炭素税とは何 EUが気候変動対策が十分でない国からの輸入品に対して国境炭素税と呼ばれる税金を課す事を検討している様です。 これが導入されれば、例えばロシアがEUにアルミニウムや鉄鋼製品を輸出しようとすると、ロシアは巨額の税金を払うことになり…

キムチの起源は韓国か中国か - 沸騰する文化論争

中国の皇帝を「日没する処の天子」と呼んだ日本 聖徳太子が「日出づる処の天子、書を、日没する処の天子にいたす、つつがなきや」で始まる書を時の中国の皇帝に送った事は有名です。 読み返してみると、こんな文章中国の皇帝に良く書けたなと思います。 聖徳…

戦術と地政学を一変させたトルコ製攻撃ドローン

非対称性とは 最近安全保障に関する記事を読んでいると、頻繁に非対称性(asymmetric)という言葉が出てきます。 戦闘における非対称性というのは、Wikipediaによれば、相手と同じ戦術では勝利が困難な交戦集団が、相手にとって予想も対抗も困難な別の手段に…

米中が支配する様になったビジネス界 の勢力図

アマゾンの思い出 私がアマゾンを最初に使ったのは、2004年の9月です。 最初に買ったのは子供の受験に関する本でした。 そんな事良く覚えているなと思われるかも知れませんが、アマゾンでは過去の購買履歴が全て残っているのです。 それ以来、アマゾンには本…

ピケティ教授が分析するポピュリスト政党の台頭

ピケティ教授の新しい論文 フランスの経済学者のトマ ピケティは様々な国の過去の膨大なデータを分析する事によって、貧富の差は放っておけば拡大する傾向にある事を突き止めました。 この著作でノーベル経済学賞を受賞したピケティが、最近政治に関する論文…

とっておきのアネクドート(続編その6)

マルクスが描いた理想と現実のギャップ 久しぶりにアネクドートの特集をお送りします。 カールマルクスの書いた資本論はロシア革命を引き起こし、世界に多くの社会主義国を作り、一時は社会主義陣営が世界を覆い尽くすのではないかと思われた時期もありまし…

米国政府支援によって行われた武漢でのウイルス研究

武漢研究所に対する米国政府援助 新型コロナの起源をめぐって、欧米メディアではここのところ、武漢ウイルス研究所からの流出説に関心が高まっています。 そんな中、ウイルスの危険度を高める研究が、武漢研究所でなんと米国政府の資金援助を受けて行われて…