中国
経済制裁の抜け道を探すロシア ロシアに対する経済制裁は日に日に厳しさを増している様ですが、ロシア人はこれに対抗手段を取ろうとしている様です。 仏紙Les Echosがこの点について「Guerre en Ukraine : frappées par les sanctions occidentales, les ent…
中立ポジションをとるインド 今回のウクライナへのロシア侵攻から漁夫の利を得るのは誰でしょうか。 それはインドであるとする論文が米誌Foreign Policyに掲載されました。 「For India, Putin’s War Starts to Look Like a Gift」(インドにとって贈り物の…
ロシアに体制変更を求めたバイデン 大統領 バイデン大統領の「プーチンは権力にとどまる事は出来ない」との発言が米国内外で波紋を呼んでいます。 この発言は当初の演説原稿にはなかった模様ですが、翌日ブリンケン国務長官が「大統領の発言は体制変更を求め…
中国の動向 ウクライナ危機に大きな影響を与えた国の一つはドイツですが、勿論中国が今後どの様に動くかも重要です。 この点について、英誌Economistが「The war in Ukraine will determine how China sees the world」(中国が世界をどの様に見るかを決定づ…
したたかなインド 先日のブログでもご紹介した通り、インドは中国と同じく、国連でのウクライナ侵攻非難決議を棄権しました。 インドはクワッドの一員で西側の同盟国ではないかとおっしゃる方もおられるかも知れませんが、この国は一筋縄ではいきません。 歴…
中国の判断は如何に ウクライナでの戦闘は更に拡大しています。 この戦闘の帰趨を決するのは中国がロシアを支援するか否かにかかっている様です。 この点について英誌Economistが「Xi Jinping places a bet on Russia」(ロシアに賭ける習近平)と題した記事…
外貨準備凍結が与えるショック ロシアに対する西側の経済制裁の中で、ロシア中銀が各国に積み立てた外貨準備金を凍結するというものがありました。 意外にも日本にもロシア政府tの外貨準備金がかなり積み立てられている事がわかり、驚きました。 ロシアが外…
仏歴史家のプーチン分析 プーチン大統領は西側を全面的に敵に回してしまいました。 彼の作戦は西側を団結させるのではなく、分裂させる事だった筈ですが、ウクライナ侵攻は迷っていたドイツを西側に追いやってしまった様です。 フランスの著名な歴史家ドミニ…
ウクライナに興味津々の中国ソーシャルメディア 今回のウクライナへのロシア軍侵攻はどうしても中国の台湾侵攻の可能性を想起させます。 経済制裁でしか対応できなかった西側の反応を中国はどの様にみているのでしょうか。 米紙ウォールストリートジャーナル…
アフリカに関する多くの誤解 アフリカは日本人にとって遠い大陸ですが、最近その将来性に注目が集まっています。 先日、恥ずかしながらアフリカの大きさが日本の80倍あるという事を知って驚きました。 これは米国(日本の25倍)、中国(23倍)、EU27か国(11…
中国の戦略を担う男 中国が経済開放路線に舵を切って以来、その成長には目覚ましいものがあります。この成長戦略を描いたのは誰でしょうか。 その中心人物として注目される人物が存在します。 それは現在、七人しかいない政治局常任委員の一人である王滬寧氏…
続くゼロコロナ政策 中国では現在冬季オリンピックが開催されています。 選手や役員等の入国は許されていますが、それ以外の外国人の入国は厳しく制限されている様です。 ほぼ鎖国と言っても良いほどのゼロコロナ政策を欧州の人々はどの様に見ているのでしょ…
高度経済成長が産んだ歪み お隣の中国では現在冬季オリンピックが開催されています。 門戸開放路線に舵を切って以来、40年にもわたる高度経済成長を続けてきた中国ですが、国民の所得水準が上昇すると共に綻びも見えてきている様です。 米紙ウォールストリー…
既に営業開始した無人運転タクシー 中国は猛烈な勢いでAI技術を進展させている様です。 北京市では既に無人運転タクシーが営業を開始している様ですので、西側諸国をこの分野では凌駕している様に思えます。 実際のところ、彼らの技術はどこまで進んでいるの…
プーチン大統領の即断 市民デモから始まったカザフスタンの暴動事件は、カザフスタン政府の要請に答えたロシア政府が即座に空挺部隊を現地に派遣しました。 暴動は鎮圧された様です。 燃料高騰をきっかけに始まった今回の事件の真相は何だったのか。 この点…
今年の10大リスク 米国のシンクタンク、ユーラシアグループが年初に発表する「今年の10大リスク」は我が国のマスコミにも頻繁に取り上げられます。 今年はそのトップに「中国のゼロコロナ失敗」が挙げられました。 中国のコロナ対策は今のところ成功し、死者…
複雑な日中関係 日中両国は隣国として2000年を超える関係を持っていますが、20世紀に入ってからというもの、幾つかの戦争を経験しました。 現在も民主主義陣営に属する日本は中国と様々な問題を抱える一方、最大の貿易パートナーとして緊密な関係を有してい…
プレステ5の異常な人気 筆者はビデオゲームのファンではありませんが、ソニーのプレステ4は保有しています。 もっぱらBlu-rayの再生やカラオケに使用していますが、その性能の高さに惚れ込んでいます。 その後継機プレステ5を購入しようと思って驚きまし…
最後のフロンティアの暗転 ミャンマーは一時東南アジアに残された最後のフロンティアと言われて、日本企業が大挙して押しかけた有望市場でした。 そんなに昔の話ではありません。 長く軍政が続いたミャンマーに政治革命が訪れたのが2011年ですから、つい10年…
初めてのサミット バイデン大統領が主宰する「民主主義サミット」は国内外で賛否両論が渦巻いています。 そもそもどの国を招待するかという点で、かなり疑問が生じていることは確かな様です。 バイデン大統領のお膝元米国では、この催しはどの様に評価されて…
米中の異なる戦略 米中対立の主戦場はインド太平洋ですが、そこで両国はいかなる戦略を立てているのでしょうか。 米国は豪州に原子力潜水艦の売却を決断し、AUKUSという米英豪三カ国からなる安全保障上の取り組みを構築しました。 一方、中国は元々米国が提…
簡単には転ばないインド 中国とインドは国境紛争をきっかけに関係が悪化し、インドは米国との安全保障上の取り組みクワッドに参加する決断を行ました。 印中の関係悪化を機と見て、米国がインドを取り込んだ格好ですが、インドはもともと非同盟を掲げて、冷…
先行した中国のアフリカ進出 アフリカへの中国進出については、他の地域でも中国が推進しているインフラ建設がアフリカでも盛んに行われてきました。 しかし、ここにきて中国側のアフリカ戦略に変化が見られる様です。 英誌Economistに「Africa’s ties to Ch…
米中対立 米中の対立は今後も長く続きそうです。 最後にどちらが勝つかという点に関して、欧米のメディアは実に多くの論文や記事を掲載しています。 その多くは中国には創造性を育む自由な環境がないので、最後は米国が勝つと予想していますが、本当にそうな…
米国が抜けた空白を誰が埋めるのか 20年もの間続いた米国のアフガニスタン駐留は漸く終わりを告げました。 米軍撤退後生じる空白は誰が埋めるのでしょうか。 中国は細い回廊を通じてアフガニスタンと国境を接しており、しかもアフガニスタンが電池の材料であ…
中国の動きがわかるメディア 中国の海外向け報道機関である「環球時報」には、時々おやと思う様な記事が掲載されているので、目を離すことができません。 今回同紙に「Five Chinese kidnapped in armed attack on Congo mine: Embassy」(コンゴ鉱山への武力…
存在感が薄れるフランス 先日結成された米英豪の安全保障に関する同盟関係AUKUSによって豪州との潜水艦商談をキャンセルされたフランスの怒りと焦りは相当なものがありました。 フランスは太平洋に幾つかの小島を領土として保有していますが、この地域で存在…
激論続くCOP26 現在、グラスゴーで行われているCOP26では、各国の利害が衝突する激しい議論が行われています。 それは気候変動が各国の産業に甚大な影響を及ぼすからです。 中でも重要なのは電気自動車をめぐる論議です。 そんな中、30カ国、6つの自動車メ…
ワクチンにより激減した感染者数 東京の昨日(10月31日)の新規感染者数はたったの22人、死者はゼロでした。世界でこれほど新型コロナの抑え込みに成功した国は稀だと思います。 しかし隣国の中国だけは例外です。 14億近い人口を有するこの国の新規感染者数…
減速する中国経済 中国経済は今年減速を記録しました。 日経によれば、第3四半期の成長率が4.9%に低下した様です。 日本の成長率に比べれば相当高いですが、高成長が当たり前の中国ではこれは急ブレーキがかかった様な印象を国民に与えていると思います。 こ…