MIYOSHIN海外ニュース

世界の役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

コロナのもたらすもの - ゾンビ企業の増殖

ゾンビ企業のもたらす弊害 ゾンビ企業というのは和製英語かと思っていましたが、ちゃんと英語でも使われているんですね。 英語では「Zombie firm」と呼ばれている様です。 経済学者のシュンペーターはその著書『資本主義・社会主義・民主主義』で「創造的破…

本格的な戦争に発展も - アゼルバイジャンとアルメニアの衝突

紛争の経緯ー紛争の真の原因は アゼルバイジャンとアルメニアと言っても、日本人には馴染みがない国ですが、両国ともソ連崩壊後独立した国です。 この二国間に27日、軍事衝突が起こり、既に20名を超える死者が出ています。 今後、本格的な戦争に発展すること…

民主主義国のアキレス腱を狙うサイバー攻撃

サイバー攻撃にさらされる米国大統領選 前回の選挙でも物議を醸しましたが、米国大統領選挙をターゲットにしたロシアなど外国勢力のサイバー攻撃は、今回も危惧されています。 今回はコロナ感染の影響もあって、郵便投票が多くの州で行われる予定ですので、…

米国最高裁判事指名で激しく揺れる米国政界

トランプ大統領最高裁判事指名 トランプ大統領は新しい最高裁判事として、保守派の女性判事バレット氏を指名しました。 このニュース日本では扱いが小さいですが、米国では大統領選への影響も大きいことから、トップニュースとして扱われています。 米国の最…

習近平主席が公約した地球温暖化対策- 真の狙いは

習主席の国際公約 先日、中国の習近平主席は地球温暖化に関する重要な声明を発表しました。2060年には実質二酸化炭素排出量をゼロにすると宣言したのです。 この宣言はあまり注目されていませんが、排出ガスを世界で最も多く出している中国のトップが国際的…

外交に奔走するマクロン大統領に対する英誌Economistの分析

ブレグジット後の英仏の微妙な関係 フランス大統領のマクロン氏は最近席を温める暇もなく、外交に飛び回っている様です。 そんなフランスの大統領を、ドーバー海峡を隔てた英国人はどう見ているのでしょうか。 欧州より離脱する事を選んだ英国は、歴史を見れ…

サイバーパワー世界ランキング - デジタル覇権争い

IOT時代のサイバー攻撃 全てがインターネットに繋がる(IOT)時代が到来しましたが、これは人々の生活を豊かにする一面もありますが、サイバー攻撃にさらされるリスクもあります。 今やサイバー攻撃の対象は相手の軍事施設にとどまりません。 鉄道や発電所と…

盟友英国が抜けたEUで苦しむオランダ

オランダという小さな強国 オランダという国、欧州の中であまり目立ちません。 独仏伊など大国の影に隠れて存在感が薄いのが現実です。 しかし、この国なかなかの実力の持ち主である事は確かです。 人口は少ないですが、一人当たりの国民所得は5万ドルを超え…

人間的な生活を取り戻そう - パリの新しい試み

都市生活の非人間性 フランスには「Metro-Boulot-Dodo」(地下鉄、労働、眠り)という表現があります。 これは地下鉄に乗って会社に行き、くたくたになって後は眠るだけの都市住民の生活を形容するものです。 フランス人は生来人生を楽しむ民族ですので、こ…

中国がドイツのお得意さんからライバルに変貌

ドイツと中国の経済関係に異変が ドイツは言わずと知れた工業機械の最先進国です。 Made in Germanyは高品質の代名詞として世界中で高く評価されています。 そんなドイツは先進国の中で最も中国と関係の深い国です。 新型コロナがなければ、習近平主席はライ…

中国にどう立ち向かうか - 大きく変わった米国の見方

大統領選も大詰めを迎えようとしていますが、中国にどう対応するかが重要な争点の一つとなっています。 そんな中、プリンストン大学の教授Aaron Friedberg氏が米誌Foreign Affairsに「An Answer to Aggression - How to Push Back Against Beijing」(圧政に…

ブリヂストン仏工場閉鎖 - 欧州での投資リスク浮き彫りに

仏政府ブリヂストンを糾弾 ブリヂストンがフランス北部にあるタイヤ工場閉鎖を発表しましたが、これに対するフランス政府の反応が激しいことに驚きました。 ルメール経済大臣は「ブリヂストンの決断は言語道断である。工場閉鎖を阻止するためにあらゆる手段…

石油の時代は終わったのか

地球温暖化がもたらす災厄 地球温暖化は様々な天災を引き起こします。 季節外れの大型台風の来襲や、最近カリフォルニアやオレゴンを襲った山火事など、予想もしなかった災害が引き起こされています。 災害を引き起こすだけでなく、気候変動は本来雨が降る筈…

菅首相が直面する問題- 海外メディアの指摘

菅内閣スタート 菅内閣が発足しました。 閣僚も発表されましたが、目玉は何と言っても河野太郎前防衛大臣の行革担当大臣への横滑りですね。 菅首相は「規制改革」を新内閣の旗印にしていますので、実行力、発信力とも優れている河野大臣を抜擢したとの論評が…

米国IT大手が群がったTikTok争奪戦の真相 - 伏兵オラクルが急浮上した理由は

TikTok買収劇二転三転 TikTokの買収先に関しては、当初マイクロソフトが最有力とみられていましたが、最新の報道によれば、米IT企業オラクルの可能性が高まっている様です。 このTikTok買収劇に関して、過去の経緯を振り返ってみましょう。 TikTokは動画アプ…

英アーム社の買収劇を冷静に分析してみよう

孫正義氏の強運 ビジネスの世界に幸運の女神がいるとすると、ソフトバンクGの総帥孫正義氏には女神がいつも寄り添っている様です。 今週ソフトバンクGによって発表されたエヌピディア社による英アーム社の買収は、孫氏には大変な朗報だったでしょう。 ソフト…

ディズニーの最新作「Mulan」ネットで炎上

ディズニーの大失策 ディズニー映画の最新作「Mulan」ご存知でしょうか。 私もまだ映画自体鑑賞していないのですが、今ネット上で頻繁に取り上げられています。 この映画が話題になった理由は、映画の内容に関するものではありません。 主人公を演じる中国人…

リモートワークは定着するか - コロナが引き起こした社会的大実験

第二波襲う中、リモートワークは 日本は新型コロナ感染者数が徐々に減ってきていますが、欧米では未だに高い水準で推移しています。 欧州の一部の国では第二波が襲来し、一日の新規感染者数がスペインで2万人を超え、フランスも2万人に迫りました。 この様な…

韓国は米中どちらに付くのか

中国に忖度し始めた韓国政府 昨日、EUが米中どちらに付くかというテーマでブログを書きましたが、もう一つ今後の去就が注目される国があります。 それは韓国です。 韓国は8月29日、米領グアムで行われた米日韓の防衛大臣会議を欠席しました。 韓国がこの会議…

欧州は米中どちらに付くのか

の 欧州は今後中国とどう付き合うのか 米中の対立は、益々厳しさを増しています。 米国は中国へハイテク技術が漏洩する事を避けるため、あらゆる手段を講じており、中国人研究者、留学生のビザの更新を止めたり、中国人のスパイ活動を徹底的に取り締まってい…

ソフトバンクGのハイテク株巨額取引に欧米から批判の声

ソフトバンク巨額のオプション取引明るみに ソフトバンクグループの総帥は、ご存知の孫正義さんです。孫さんは一時日本一の富豪にもなりました。 時価総額でトヨタ自動車に次ぐ会社をゼロから作り上げた彼の先見力、行動力は高く評価されています。 投資家と…

ワクチンの開発競争を制するのは誰か

日本に供給されるはずの英国製ワクチン 世界保健機関(WHO)によれば、現在170カ国で新型コロナウイルスに対するワクチンの開発が進められているそうです。 コロナ感染を食い止める為に、ワクチンの開発が何よりも重要である事は言うまでもありません。 有効…

パキスタンを征服するトルコのソフトパワー

トルコのテレビドラマがパキスタンを席巻 イスラム社会というのは日本の皆さんには馴染みがないと思いますが、イスラム教徒は現在世界に18億人居るといわれており、これは世界人口の何と4分の1にあたります。 最も多くのイスラム教徒を抱えているのはイン…

英誌エコノミストの安倍首相に対する評価

英誌 Economistのメインタイトルになった安倍首相 安倍首相のレガシーに関しては、内外のメディアが様々な論評を加えていますが、驚いたのは、英誌Economistが今週号のメインタイトルを「How Abe Changed Japan」(安倍首相は日本をどの様に変えたか)とした…

UAEがイスラエルに接近した本当の理由は

UAEの歴史的決断の背景は 先日、UAEがイスラエルとの国交樹立を宣言し、世界を驚かせました。 私もパレスチナを犠牲にしてまで、UAE(アラブ首長国連邦)がイスラエルを選んだ事に衝撃を受けました。 それほどパレスチナを支援するというアラブの大義は重い…

モーリシャスの様な海難事故を防ぐには - 開発が進む自動運転船

モーリシャスの海難事故の原因 先日、モーリシャスの沖合で、日本船籍の大型船が座礁し、海洋汚染を引き起こしました。 この事故については、私もブログで取り上げ、船員がWifiに接続したいがために、島に近づいたでのはないかと推測しましたが、この推測は…

コロナがもたらすもの - 中東の安定なるか

中東の地殻変動 「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがありますが、今時桶屋などは見かけないので、この言葉自体最近使われなくなった様な気がします。 言葉の意味は、全く縁がない様に思われる二つの事象が実は関係している。ある事態が生じた事で、…

イーロン マスクの新しい挑戦 - 脳とコンピューターの融合

鬼才イーロンマスクが新たな挑戦に イーロン マスクほど評価が分かれる実業家も珍しいでしょう。 時代の先を行く革命的な実業家とほめそやす人もいれば、大言壮語の大ホラ吹きと言う人もいます。 彼はマリファナを吸っているところをネット動画で配信された…

米国は台湾を本当に守るのか

中国の台湾攻撃の可能性 中国が台湾を攻撃した場合、「米国は台湾を守るか」という問いに対して、明確に答えを出せる人は少ない様な気がします。 中国は一国二制度を台湾に対しても、提案していますが、同じ様に一国二制度を国際的に約束していた香港に対し…

諜報活動を根底から覆す技術革命ー人工知能による判断の危険性

諜報活動に大きな変化が 諜報活動というのは、我々一般市民には縁遠いものですが、最近ヒューストンの中国領事館が不法な諜報活動を理由に閉鎖された事からもわかるように、水面下では大国間で激しい戦いが繰り広げられている様です。 007のジェームズ ボン…