MIYOSHIN海外ニュース

世界の役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

米中対立の結末は- 中国系識者による未来予測

米中対立の将来を占う 米国がアフガニスタンやイラクから撤退しているのは、中国との対決に米国の持つ資源を集中させようと言う狙いからです。 今後数十年間は米中の覇権争いが国際政治の基調になる事は間違いなさそうです。 その対立の結果はどうなるのでし…

米国のインド太平洋シフトがもたらすもの - アラブから見た米国

米国がアラブに残したもの 米国のインド太平洋シフトはバイデン政権になってからそのスピードを増しています。 かつては唯一の超大国として君臨した米国も、中国の急速な台頭を前に、大規模なリソースのシフトを余儀なくされているわけですが、そのプロセス…

タリバンが周辺国に与える影響

帝国の墓場 アフガニスタンは「帝国の墓場」として知られており、過去に英国、ソ連、そして今度の米国と大国が関与を試みましたが、結果的に失敗に終わっています。 タリバンによる統治が今後始まる事が予想されますが、それを近隣諸国はどの様に見ているの…

タリバン との対話はどの様に行うべきか - トルコという選択肢

カブール国際空港の運営は継続可能か タリバンに対する地方軍閥の反乱が起きたと報じられていますが、大勢としてはタリバンがアフガニスタンを制定したのは事実の様です。 タリバンが過去にアルカイダを国から排除しなかったとか、麻薬取引で運動資金を得て…

ジョージ ソロスが分析する習近平体制

天才投資家の専攻科目 ジョージ ソロスと言えば言わずと知れた投資の神様ですが、彼と並び称されるジム ロジャースと共に伝説的なヘッジファンドを立ち上げ、史上最高とも言われる投資実績を記録した事で知られています。 この二人経歴を調べてみると、両者…

3Dプリンターが家を作る時代来たる

出典:Economist 3Dプリンターの急速な進歩 3Dプリンターという言葉は最近良く使われる様になりましたが、社会に広く使われる様になるには時間がかかると思われていました。 しかし、最近は家やアパートといった大きな建造物を3Dプリンターで作るというプ…

アフガニスタンの腐敗に責任を転嫁して良いのか

アフガンの失敗の原因 米国は一時世界の警察官と言われ、世界中の多くの紛争に介入しました。 成功した事例がないわけではありませんが、ベトナムや今回のアフガニスタンに見られる様に、ほとんど失敗しています。 今回、米国政府はアフガニスタン政府や社会…

アフガニスタンに播かれた民主主義の種

欧州から見たカブール陥落 カブールの陥落に関するバイデン 政権の責任について、トランプ前大統領は「米外交史における最大の恥」とまでこき下ろしていますが、同盟国の欧州の反応はどうなっているのでしょうか。 仏紙Les Echosが「L'échec afghan, une ter…

米国がベトナムの失敗を繰り返す理由

再び犯した過ち 今回のアフガニスタンにおける米国の失敗は、ベトナム戦争に重なって見えます。 米国はベトナム戦争で悲惨な敗北を味わった筈なのに、どうして同じ過ちを繰り返すのでしょうか。 この点について英誌Economistが「Why America keeps building …

カブール陥落が米国の信頼失墜に繋がらない訳

米国を批判する国際メディア カブール陥落のニュースは世界中をかけめぐり、中露の政府系報道機関はもとより欧米メディアの多くも「アフガニスタンを見捨てた米国の判断は、同盟国の米国に対する信頼を失わせ、米国にとって大きな打撃となった。」という論調…

アマゾンに反撃を開始した小売業界

アマゾンは無敵か アマゾンはコロナの感染拡大によって大きな利益を享受した企業の一つと言われます。 ロックダウンともなると近くのコンビニやスーパーに行って買い物するのも一苦労ですから、自宅まで届けてくれるアマゾンのサービスは貴重ですし、人々の…

カブールの陥落は台北でも起こりうるか

バイデン 大統領の発言 バイデン 大統領が「台湾を守る」と発言した様です。 公式には中国は一つであると認めている米国の大統領が台湾を守ると発言するのは異例の事で、これは失言であると見る向きもあります。 しかしカブールのあっという間の陥落によって…

アフガニスタンのリチウム資源は誰の手に

鉱物資源の宝庫アフガニスタン アフガニスタンは余り知られていませんが、鉱物資源の宝庫です。 しかし、この40年間というもの、戦火に明け暮れていたので、とても鉱山開発ができる状態ではありませんでした。 いわゆる「宝の持ち腐れ」状態です。 タリバン…

アフガニスタンは再びアルカイダの巣窟となるのか

アフガニスタンが国際社会にもたらすもの タリバンによるアフガニスタンの制圧は何を今後生み出すのでしょうか。 間違いないのは大量の難民発生です。 既にアフガニスタンからの難民は隣国のイランを経由してトルコに到達している様です。 トルコは既にシリ…

タリバンの快進撃を支援した隣国パキスタン

タリバンとパキスタンの蜜月 昨日アフガニスタンの首都を掌握したタリバンは、1990年代中頃、イスラム神学校の学生を中心とした集団として台頭し始めました。 彼らは長期間にわたり、隣国パキスタンの諜報機関であるISIから資金面軍事面で支援を受けてきたと…

カブール陥落は世界秩序のターニングポイントか

首都陥落の衝撃 驚くべきスピードでタリバンは進撃し、既に一部のメディアでは首都が陥落したと報道されています。 兵員数や装備の上では政府軍がタリバンを凌駕していましたが、戦意を失った政府軍はあっけなく崩れていった様です。 何故この様な事態が生じ…

海外旅行を可能にする必要な対策とは

欧州からの入国を原則禁止する米国 新型コロナの世界的な感染拡大そして様々な変異株の出現は世界の旅行業界に空前絶後の打撃を与えました。 筆者もコロナ渦で日本に長期間の足止めを余儀なくされています。 いつになれば、昔の様に自由に世界中を飛び回る事…

アフガニスタンからの撤退の是非

予想を上回るタリバンの進撃スピード アフガニスタンが緊迫した状況に陥っている様です。 米軍の撤退を受けて、タリバンが全国各地で政府軍に対して攻撃を加え、多くの都市がタリバンの支配下に落ちたと伝えられています。 バイデン 大統領はアフガニスタン…

中露を同時に敵に回すのは得策か

バイデン政権の外交戦略 バイデン政権の外交戦略の根幹は、他の地域を犠牲にしても、中国とロシアを抑えるというものの様ですが、中露の二大国を同時に敵に回して大丈夫でしょうか。 専門家の中には、中露の間に吹くスキマ風を利用して最も危険な対象である…

メッシの仏チームへの移籍が広げる大きな波紋

メッシ移籍に大騒ぎのパリ リオネル・メッシ選手のパリ サンジェルマンへの移籍が決まりました。 世界一の選手移籍の報道を受けて、フランスではお祭り騒ぎになっている様です。 パリ サンジェルマンの来季の先発オーダーを想像するとため息がでます。 ブラ…

英国人から見た東京オリンピック

感動の余韻を残した東京大会 東京オリンピックが終了し、外国人選手たちのほとんどは日本を離れました。 この大会はコロナ感染の世界的拡大の中で行われた大会であり、大会の開催自体議論を呼んだ大会でしたが、多くの感動的な瞬間を提供してくれました。 オ…

中国によるフランスの木材買い漁りの是非

中国の爆買いの影響 「ウッドショック」という言葉が最近良く聞かれる様になりました。 これはコロナ感染が広まるにつれ、在宅勤務を始めた米国国民が新たに郊外に家を購入したり、自宅をリフォームした事から木材価格が高騰し、国際市場にも波及した事を指…

東京オリンピックの光と影

オリンピックは同じ場所で行うべきか オリンピックが終わりました。 始まる前は日本のメディアの反応もネガテイブなものが多かったのですが、競技が開始され、日本選手のメダルラッシュが始まるや否や、一気にお祭りムードに変わりました。 何時もの事ですが…

マレーシア航空撃墜事件の真相を暴いたオープンソース インテリジェンス

世界中の出来事を暴き出すネット上の情報 以前NHKスペシャルだったと思いますが、マレーシア航空の飛行機がウクライナ上空で撃墜された事故に関して興味深い番組を放映した事を覚えています。 飛行機の軌跡を追跡した衛星写真と地上の様々なカメラで取られた…

メッシとフェデラーの共通点とは

コパ アメリカでの優勝 日本は今オリンピックの話題で持ちきりですが、先日アルゼンチンが久しぶりにコパ アメリカ(サッカー南米選手権)で優勝しました。 この大会でMVPに選ばれたメッシ選手は、バルセロナの所属プレイヤーとして数々の栄光に包まれていま…

サウジアラビアがイランと和解を考える理由

米軍撤退の影響 米軍はアフガニスタンからの撤退を始めました。 それはアフガニスタンに止まりません。 中東全体からの撤退が始まっています。 この米国の中東離れは地域にどの様な影響を与えるのでしょうか。 これまで米軍に守られてきたサウジアラビアなど…

健康パスに対する反対運動はマクロン大統領をどこまで追い詰めるか

個人主義の国フランス フランス人は束縛を嫌う国民です。 誰かに個人の自由が奪われる事をとことん嫌います。 これは私が昔留学していたときに肌で感じました。 深夜シャンゼリゼー通りで信号待ちをしていた時に、周りのフランス人は赤信号を無視してすたす…

中国でも感染が広がるデルタ株の脅威

デルタ株感染広がる 世界中でデルタ株が猛威を奮っていますが、ほぼ完全にコロナを封じ込めたと思われていた中国も例外ではない様です。 英BBCが中国の現状を「​​Nanjing: Concerns in China grow as Delta outbreak spreads」(​​​​南京:デルタ株感染が広…

韓国の若い男性が保守化したわけ

保守化する若者 多くの国で、若い有権者はリベラルに傾くのが普通でした。 しかし最近、この傾向が必ずしもあてはまらなくなりました。 日本でも若い人の与党の支持率は意外に高くなっています。 お隣の韓国も同様で、若い人の保守化が目立っている様です。 …

水不足を解決するか-氷山の活用

アルジェリアでの経験 水というのは無尽蔵に見えますが、実は有限です。 若い頃、アフリカのアルジェリアという国に住んだ事があって、1日の内半分断水するという生活を経験しました。 この時水がないというのは本当に大変であることを痛感しました。 日本の…