MIYOSHIN海外ニュース

世界の役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

2020-01-01から1年間の記事一覧

人類の歴史を大きく変えた感染症 - マラリア

猛威を振るった感染症 今年はコロナに明けコロナに暮れた一年でした。 感染症の恐ろしさに世界中が再認識した一年だったと言えるでしょう。 過去の歴史を振り返ってみると、多くの人間が感染症のせいで亡くなっていますが、第一次世界大戦の様に、スペイン風…

バイデン 氏の台湾政策に一抹の不安

中国政策の要 - 台湾 バイデン政権の外交チームは既に発足しましたが、その具体的な政策については未だ明らかにされていません。 日本にとって最も大事なのは対中政策と北朝鮮問題かと思います。 いずれにせよバイデン 政権が中国とどう向き合うかが最大のポ…

ブレグジットのロンドン金融街への影響は

金融には触れられなかったEUとの合意 ブレグジットに関する交渉は、先日お話しした通り、期限切れ寸前で纏まりました。しかし、合意の内容はほとんど貿易に関するものであり、英国産業の主要部分を占めるサービス業、特に金融業に関する取り決めはわずかしか…

売り上げ急減に悩むフランス高級ブランドを救う救世主 - 中国

フランス高級ブランドを買い漁る中国人 1980年代、フランスに留学していた頃、パリの高級ブランドを買い漁っていたのは日本人でした。 シャンゼリゼー通りのルイ ヴィトンの本店の前には、入店を待つ日本人観光客の長い列が出来ていました。 観光バスが横付…

管首相の知恵袋になった英国人ビジネスマン

首相のブレイン デービッド アトキンソンさんという外国人ご存知でしょうか。 この人を最初に見たのは、衛星放送番組であるFNNプライムニュースでした。 司会者の反町氏の厳しい質問を論理的に切り返していたのを見て、この人はただものではないと思いました…

英国のゲノム解析技術が特定した新型コロナ変種

英国で発見された新型コロナ変種 英国で新型コロナの変種が発見されたニュースは世界を驚かせました。 日本でもロンドンからの搭乗客5名が変種の新型コロナに感染していた事が判明しました。 実はこのウイルス変種はそう簡単に発見できる代物ではなく、英国…

土壇場でまとまったブレグジット協議 - 勝者はどちらか

新型コロナ変種が合意なき離脱を回避させた 土壇場でブレグジットに関する協議が纏まりました。 先日、英国が新型コロナの変種とブレグジット交渉の行き詰まりでダブルパンチをくらっているという話をさせて頂きましたが、最後の瞬間に両者が合意なき離脱に…

米国でも問題視されている韓国の新法

理解に苦しむ韓国の新法 お隣の韓国政府が北朝鮮への風船ビラを取り締まっている事を以前ブログで書きました。 www.miyoshin.co.jp この話は米国でも話題になっている様です。 米紙Foreign Affairsが「Don’t Leave North Koreans in the Dark - South Korea’…

中国の万能アプリWeChat国民を監視するツールに

乞食も使うWeChat 中国は乞食もスマホを使い、万能アプリのWeChatで施しを受けるという話を聞いたことがありますが、それほど中国ではデジタル化が進み、キャッシュレスの社会になっているようです。 このアプリの役割は金のやり取りにとどまりません。 あり…

新型コロナ変種とブレグジットの二重苦に悩む英国

ウイルス変種英国で猛威を振るう 英国がかなり厳しい状況に陥っている様です。 既に日本のメディアでも取り上げられていますが、新型コロナの変種が見つかり、ここのところの新規感染者はうなぎ上りとなっています。 欧州各国のみならずトルコなど周辺国も英…

国連組織への中国の浸透

中国よりなのはWHOだけではない コロナ感染が武漢で広がり始めた頃に世界保健機構(WHO)のテドロス事務局長は、感染拡大初期の中国の対応を称賛し、中国人の入国を禁止する措置はやりすぎだと発言し、その後世界中から批判を受けました。 国連関連機関の中国…

米中覇権争いの見通し

バイデン政権にとっても最重要課題 - 中国 米中の対立はトランプ政権末期に激化しました。 この対立の本質は世界覇権を巡る争いですので、バイデン政権になっても継続されるのは間違いありません。 この対立の本質、今後の見通しについて米誌Foreign Affairs…

コロナ対策の優等生ドイツが犯したミスとは

ドイツでの感染急激な伸びを示す 16日、ドイツでは1日当たりの新型コロナウイルス死者数が最多に上りました。 同国は16日から厳格なロックダウン(都市封鎖)に入りましが、メルケル首相は1月以降もこれを継続する可能性を示唆しました。 米ジョンズ・ホプ…

アラブの春の結末 - 中東に民主主義は育たないのか

中東の民主化は可能か アラブの春は行商人のチュニジア人青年が政府に抗議する目的で焼身自殺した事から燎原の火の様に瞬く間に燃え広がりました。 ペレストロイカがきっかけで共産圏の国々に民主化運動が広がり、ロシア始め中東欧の国々の政権が民主化した…

需要が急拡大する半導体業界におけるアームの躍進

コロナ感染下、需要拡大する半導体業界 12月第1週の世界半導体販売額は前年比で10%を超える伸びを見せ、1週間で100億ドル(1兆400億円)を記録しました。 世界の半導体産業はコロナ禍においても活況を見せています。 新型コロナ感染が広がる中、人と接触し…

北朝鮮への風船ビラを取締る韓国政権

北朝鮮に気を遣う文在寅政権 北朝鮮から韓国に逃亡したいわゆる脱北者は3万人以上に達していますが、北朝鮮は国境の警備を固めると共に、徹底的に外国の情報が国内に入らない様に検閲を強めている模様です。 韓国の民主団体は国境近くから風船にビラや韓国の…

米中の誤解が対立を紛争に変える- 朝鮮戦争から学ぶ教訓

対立国に対する誤解が引き起こした朝鮮戦争 共産党が政権を取ってからの中国は米国と戦争した事があるでしょうか。 朝鮮戦争で彼らは戦っています。 中国は義勇軍という名目で、米国は国連軍の一部という形で参戦しましたが、朝鮮戦争の実態は米中両国の戦争…

フェイスブックに対する提訴は正当か

政界から厳しい批判を浴びたSNS 今回の米大統領選は大接戦でしたが、その中でフェイスブックやツイッターといったSNSの役割が注目を集めました。 新聞など読まなくなった有権者の多くは、情報をスマホから得る様になっています。 民主共和両党とも有権者に与…

ブレグジットによって英国が直面する意外な問題

交渉期限が迫るブレグジット ブレグジットの交渉はかなり難航している様です。 来年1月1日に予定されるブレグジットまでに交渉がまとまらなければ、税関での物資の停滞など大きな混乱が予想されます。 世界の金融街であるシティにも大きな影響が予想されてい…

インドの感染症と戦ったユダヤ系ロシア人科学者の一生

知られざる科学者の一生 現在、世界各地でワクチンが開発されていますが、病原菌を体内に接種することによって抗体を生じさせるという、リスクを伴う治療法を最初に開発した人たちの苦労は並大抵のものでははなかったと思います。 ワクチン黎明期の科学者と…

サウジアラビアが自ら掘った墓穴

サウジアラビアが自ら引き起こした難題の数々 UAEやバーレーンと言った湾岸諸国が相次いでイスラエルと国交を正常化させました。 サウジアラビアの動向が注目を集めていましたが、彼らは当面イスラエルとの国交正常化を行わない様です。 どうもサウジはそ国…

欧州がAirbnbから学ぶ教訓

Airbnb遂に上場 民泊仲介サイトのAirbnbが、このコロナ渦の中で上場する様です。 米紙ウォールストリートジャーナルによれば、新規株式公開(IPO)の仮条件レンジをすでに引き上げていましたが、それをさらに上回る公開価格を設定する見通しだそうです。 新…

バイデン氏元将軍を国防長官に指名する- 逆転人事の真相は

初の黒人国防長官誕生か 国防長官の指名が遅れていましたが、バイデン 次期大統領は元陸軍大将のロイド・オースティン氏を指名しました。 このポジションには、元国防総省次官のミシェル・フロノイ氏が最有力と見られていましたが、彼女への指名は見送られ、…

超大国の関心が高まる北極圏の戦略的価値

北極圏の価値高まる 地球温暖化により北極海の氷が溶けているという話はお聞きになった事があると思いますが、一方で、北極圏の戦略的価値は急速に高まっている様です。 何故氷が溶けると北極圏の戦略的価値が高まるかと言うと、船の航海日数が大幅に短くな…

接種が始まった新型コロナワクチンが抱える様々な問題

世界中で感染拡大進む コロナ感染は世界中で拡大を続けています。 世界の感染者数は6,700万人に達し、死亡者数は150万人を突破しました。 最大の死者を出しているのは米国で28万人を超えていますが、フランスも5万人を超えるなど、医療体制が充実しているは…

欧米も認めるトルコの戦略的価値 - トルコ側にも変化の兆しが

シリア担当米国特使トルコを訪問 トルコは12月4日夜より週末のロックダウンを開始しました。 トルコは欧州と同様にに感染拡大に見舞われていますが、死者数から見ると1日あたり194人(12月4日米ジョンズホプキンス大学調べ)に留まり、欧州各国と比べれば抑…

Black Lives Matterは米国だけではない - フランス社会の闇

パリで起きた警官暴行事件 人種間の対立は米国だけの問題ではありません。 多くの有色人種を抱えるフランスなどでも深刻な問題と言えるでしょう。 コロナ感染の拡大は、経済に大きな爪痕を残していますが、真っ先に影響を受けるのは有色人種です。 フランス…

外国人記者から見たGo toトラベル

東大寺の鹿にも影響を与えた新型コロナ 鳴り物入りで始まったGo toトラベルですが、コロナ感染の再拡大に伴い、大阪や北海道では一時停止されました。 一方、同じ様に感染者が拡大する首都東京では継続されています。 同様のキャンペーンを行っている国はあ…

バイデン 氏が直面する喫緊の外交課題

ねじれ議会に直面するバイデン 政権 12月に入り、バイデン 政権が誕生するまで、2ヶ月を切りました。 ジョージア州の上院2議席に関し、1月に決選投票が行われる予定ですが、かなりの確率で、バイデン 大統領は野党共和党が多数を占める上院と対決する事にな…

イラクとシリアのクルド人をバイデン 政権はどう扱うか

国を持たない最大の民族クルド クルド人という民族をご存知でしょうか。 クルド人は自分の国を持たない最大の民族と言われています。その数は4千万人を上回り、トルコ、イラン、イラク、シリアに多く居住しています。 私の住んでいたトルコにも1500万人もの…