MIYOSHIN海外ニュース

世界の役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

トルコ

マリウポリ市民を海路脱出させようとするトルコ

トルコが提供する海の人道回廊 黒海に面するウクライナの港湾都市マリウポリは完全にロシア軍に包囲され、その陥落は時間の問題と見做されています。 多くの市民が市内に取り残されており、安全に外部に避難するための人道回廊がロシア、ウクライナ双方の合…

漁夫の利を得るインド

中立ポジションをとるインド 今回のウクライナへのロシア侵攻から漁夫の利を得るのは誰でしょうか。 それはインドであるとする論文が米誌Foreign Policyに掲載されました。 「For India, Putin’s War Starts to Look Like a Gift」(インドにとって贈り物の…

欧州からアジアに回帰するロシア

中国、インドとの関係を深めるロシア ロシアはヨーロッパなのかアジアなのかどちらでしょうか。 これはなかなか難しい問いです。 モスクワなど大都市を見ると、欧州に近く感じますが、ロシアは世界最大の国です。 その中にはタタール人等アジア系の人も多く…

(速報)イスタンブールにおける和平会議

トルコ新聞第一報を伝える 注目を集めるロシア - ウクライナ両国の和平会議が本日、トルコのイスタンブールで行われました。 オスマン帝国時代の宮殿であるドルマバフチェ宮殿で行われた両国代表団の会合について、第一報がトルコの大手紙Hürriyetによって発…

再認識されるトルコの重要性とウクライナ紛争における役割

和平調停へ動くトルコ ウクライナの戦争は1ヶ月が経ちましたが、出口が見えません。 ゼレンスキー大統領はプーチン大統領に直接交渉を呼びかけていますが、後者はこれに応えません。 誰が和平の調停を行えるのでしょうか。その適格者は多くありません。何故…

調停に乗り出したトルコ

ロシアに一目置かれるトルコ 先日、トルコのリゾート地アンタルヤでロシア・ウクライナ外相会談がトルコのアレンジの下行われましたが、昨日プーチン大統領はトルコのエルドアン大統領と電話会談を行った様です。 この会談について、英国のBBCが一報を報じま…

ウクライナとロシアの間で選択を迫られるトルコ - 一方で大きなチャンスも

トルコでの外相会談 昨日、トルコのアンタルヤでロシア、ウクライナの外相が面談を行いました。 何故トルコで両国の外相が面談したのかと訝る方もおられると思いますが、トルコはロシア、ウクライナ両国と深い関係を持つ稀な国の一つなのです。 喧嘩の仲裁役…

ウクライナ危機において重みを増すトルコ

トルコはNATOの一員 トルコは多くの日本人に誤解されている国です。 そもそも日本でトルコと名前のついているものでトルコに存在するものは稀です。 最近日本で流行っている「トルコライス」なるものトルコではお目にかかった事はありません。 そもそも豚を…

ウクライナでロシアが勝ったらどうなるか

プーチン大統領の電撃作戦 ウクライナに進軍したロシア軍は首都キエフに接近しているとの報道が流れました。ロシアの電撃作戦はウクライナ東部だけでなく、全土を対象としている様です。 大方の予想を遥かに上回る大規模な軍事作戦の結果はどうなるでしょう…

トルコで野党団結固まる

2023年はトルコにとって選挙の年 ここのところ欧米のメディアはウクライナの話題で持ちきりです。 皆争い事が好きなんですね。 メディアもビジネスですからどうしても視聴率が取れるとか読者の目を引く方に流れます。 国内問題から国民の目をそらしたい各国…

トルコとイスラエル突然の雪解けの背景

中東での地殻変動 ウクライナの情勢は緊迫度を高めている様ですが、これは米国のインド太平洋地域へのシフト、即ち主敵である中国への対応が影響している様に思われます。 米国が世界の警察官としての旗を降ろせば、世界の至る所に権力の空白状態が生まれま…

渋滞ランキング世界一に輝いたイスタンブール

ヨーロッパとアジアに跨がる都市 大都市における交通渋滞はしばしば耐えがたいレベルにまで達します。 筆者が過去に住んだ事のある大都市(イスタンブール、ロンドン、パリ)の中で、交通渋滞が最悪なのは何と言ってもイスタンブールでした。 この街はヨーロ…

「ビッグマック指数」が物語る日本の購買力の低下

Economistが生み出したビッグマック指数 ビッグマック指数というものをお聞きになった事があるかと思います。 この指数は​​Wikipediaによれば、次の様に解説されています。 「イギリスの経済専門誌『エコノミスト』によって1986年9月に考案されて以来、同誌…

トルコ大統領の仕掛けた奇策の成否は

乱高下するトルコリラ トルコの通貨リラはここ数ヶ月の間、大幅な下落を示してきました。 私もトルコにここ3週間ほど滞在したのですが、その間見る見るうちに通貨の価値が下がっていきました。 今、外国人がトルコに行けば、何でも商品が安く感じられます。…

英米メディアの主張が常に正しいわけではない - 意図的なキャンペーン

英国メディアにご用心 英国という国は、国のサイズの割に国際的な影響力が大きい事で知られます。 それは米国に最も近い同盟国である事とか国際的な名声を得ているメディアの影響力等が背景としてあるものと推測されます。 私もBBCやEconomist、Financial Ti…

ドイツの経済発展を支えたトルコ系移民が抱える問題

ドイツに住む3百万人ものトルコ系移民 トルコ系移民がドイツに多い事はご存知の通りですが、これは第二次世界大戦直後、高度経済成長期にあった西ドイツが大量の未熟練労働者をトルコから呼び寄せた事に起因しています。 その多くはドイツに定着し、三世代…

サマータイムは必要か

サマータイムが引き起こす悲喜劇 サマータイムという制度は我が国には導入されていませんが、長く欧州やトルコに住んだ私にとっては頭痛の種でした。 夏時間や冬時間に切り替わる日というのは要注意です。 始業時間に遅れて上司に怒られるなんてのはいい方で…

米国の中東離れが引き起こす合従連衡

中東諸国に走った激震 アフガニスタンからの米軍撤退は、米国の中東離れを象徴する出来事でした。 そもそもアフガニスタンからの撤退を決めたのはトランプ大統領ですから、この流れは彼の時代から始まっていたと言えます。 トランプ政権時代にUAE(アラブ首…

英米メディアの主張が常に正しいわけではない - 複数の情報ソースの重要性

難民の受け入れ先 アフガニスタンからの難民はカブール空港からだけではありません。 その多くはパキスタンやイランそして更にはトルコ迄押し寄せてきています。 難民は隣国にも大きな負担を強いていますが、英誌Economistが「Neighbours fear that Afghan r…

タリバン との対話はどの様に行うべきか - トルコという選択肢

カブール国際空港の運営は継続可能か タリバンに対する地方軍閥の反乱が起きたと報じられていますが、大勢としてはタリバンがアフガニスタンを制定したのは事実の様です。 タリバンが過去にアルカイダを国から排除しなかったとか、麻薬取引で運動資金を得て…

戦術と地政学を一変させたトルコ製攻撃ドローン

非対称性とは 最近安全保障に関する記事を読んでいると、頻繁に非対称性(asymmetric)という言葉が出てきます。 戦闘における非対称性というのは、Wikipediaによれば、相手と同じ戦術では勝利が困難な交戦集団が、相手にとって予想も対抗も困難な別の手段に…

欧米も認めるトルコの戦略的価値 - トルコ側にも変化の兆しが

シリア担当米国特使トルコを訪問 トルコは12月4日夜より週末のロックダウンを開始しました。 トルコは欧州と同様にに感染拡大に見舞われていますが、死者数から見ると1日あたり194人(12月4日米ジョンズホプキンス大学調べ)に留まり、欧州各国と比べれば抑…

ドイツで活躍するトルコ系移民

トルコ系移民が経営する独BionTech社の快挙 以前英誌Economistの記事を取り上げた際に、米ファイザーとドイツの新興企業であるBioNTech社のグループがワクチン開発の先頭を走っている事をお伝えしました。 この記事で注目したいのは、ファイザーのCEOがギリ…

バイデン政権はトルコにどう向き合うべきか

NATO内部での対立 トルコはNATO(北大西洋条約機構)のメンバーですが、最近他のNATOメンバーである欧米諸国との関係にきしみが生じているのはご存知の通りです。 キプロス沖の天然ガス開発に関しては、隣国ギリシャと対立し、NATOの仮想敵国であるロシアか…

ポンペオ国務長官がトルコを訪問する理由

米国の事実誤認 ポンペオ国務長官は、最近記者団に対してトランプ政権の2期目に言及して、物議を醸していますが、トルコでも彼の訪問は波紋を広げています。 彼は今週から外遊を開始し、フランスなど6カ国を訪問予定ですが、その中にトルコとサウジアラビア…

フランスとトルコの対立深まる - 背景には国内事情が

マクロン大統領の国葬での発言波紋呼ぶ イスラム教の創始者マホメットの風刺画を授業で使ったたフランスの国語教師がチェチェン出身のイスラム過激派に殺害された事件はみなさんご存知の通りですが、この事件がきっかけで、ただでさえスキマ風が吹いていたフ…

フランスとトルコの対立に仲裁役として介入するプーチン大統領

米国のユーラシア大陸からの撤退がもたらすもの 「世界の警察官をやめる」と宣言したのは、オバマ大統領でしたが、トランプ政権もその流れを引き継いで、各国に駐留する米軍を相次いで削減しています。 一万人を超える兵力を抱えていたアフガニスタンでは来…

世界遺産アヤソフィアで86年ぶりに礼拝行われるートルコはどこへ向かうのか

86年ぶりにイスラム礼拝行われる トルコが誇る世界遺産アヤソフィア寺院がモスク化されましたが、7月24日86年ぶりのイスラム教礼拝が行われました。 この寺院は6世紀にキリスト教の寺院として建立された後、コンスタンチノープル(現在のイスタンブール)の…

イスタンブールの世界遺産アヤソフィアが再びモスクに

アヤソフィアって何? イスタンブールの世界遺産アヤソフィアを現在の博物館からモスクに変更するという判断がトルコの裁判所で下されました。このニュースは世界中で反響を呼んでいますが、アヤソフィアご存知ない方もいらっしゃると思いますので、わかりや…

欧州のバカンス客は今年どこへ向かう?

イタリアが誇るアマルフィ海岸 イタリア出入国解禁間近 BBCに依れば、イタリアは6月3日より外国人の入国と自国民の海外への渡航を解禁すると報じました。 おいおい、全土で3万人を超える死者を出したイタリアがそんなに早く解禁して大丈夫なのか。 日本人の…