MIYOSHIN海外ニュース

世界の役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

2021-01-01から1年間の記事一覧

外国人入国禁止に対する英国の厳しい意見

自宅隔離の経験 海外出張から帰国し、今日漸く14日間の自主隔離期間が終了します。 生まれてこの方これほど長い期間外出しなかった事はなく、正直言ってかなりしんどい経験でした。 それでも筆者などは運が良い方で、同じ飛行機に同乗した乗客の中にオミクロ…

プーチン大統領が築き上げた筋肉質のロシア

悪役のロシア大統領 プーチン大統領は欧米メディアにおいては、明らかに悪役です。 ただし、どこの国のメディアにも何らかのバイアスがかかっていますので、彼を客観的に評価する努力は必要だと思います。 プーチン氏が冷血漢である事は間違いなさそうですが…

米国18州で既に合法化されている大麻

合法化が進む米国 大麻は麻薬の一種で、日本ではその所持、使用を厳しく禁じられています。 しかし、米国では一部大麻の使用が認められている様です。 しかし今日のウォールストリートジャーナル(WSJ)の記事を読んで驚きました。 大麻の使用を公に認めてい…

プーチンの強硬姿勢の裏にあるもの - ウクライナ問題

ロシアの真の狙い 台湾海峡が米中の対決の舞台とすれば、ロシアと西側の戦いの場は現在ウクライナです。 ロシアはウクライナ国境に10万人の兵を集結させ、ウクライナに脅威を与えているというのが西側メディアのもっぱらの報道ですが、実態はどうなっている…

イカゲームが映し出す韓国の世相

若者が絶望する社会 Netflixで最大のヒット作となった「イカゲーム」は私が先日滞在したトルコでも高い視聴率を記録しました。 このドラマはK-Popで注目を集めた韓国に対するトルコ人の関心を更に高めた様で、日本よりも韓国に関心を持つ若者が増えた模様で…

ゲーム業界に介入する中国

プレステ5の異常な人気 筆者はビデオゲームのファンではありませんが、ソニーのプレステ4は保有しています。 もっぱらBlu-rayの再生やカラオケに使用していますが、その性能の高さに惚れ込んでいます。 その後継機プレステ5を購入しようと思って驚きまし…

シーザーに学ぶ

世界史上の偉人 シーザーと言えば古代ローマの英雄として知られますが、この英雄が欧州の政治や文化に与えた影響は我々が想像しているより遥かに大きい様です。 彼は今のフランス、一部ドイツ、ベルギーに跨がるガリア地域を征服し、その戦績を「ガリア戦記…

レストランの経済史 - コロナが与える影響は

レストラン史に残るパンデミック 昨年から今年にかけて、飲食業界にとっては最悪の時期だったと思います。 世界中のレストランはコロナの新しい波が押し寄せるたびに、閉店を余儀なくされました。 パリは美食の都として知られますが、多くのシェフや給仕人は…

実は最も多くの人命を救ったアストラゼネカ製ワクチン

先進国で人気のないワクチン 英国のアストラゼネカ製ワクチンは、日本政府も契約しましたが、血栓が生じるとか、他のワクチンに比べて効き目が弱いという評価から、我が国では殆ど使われていません。 これは日本だけではありません。 先進国ではおしなべて同…

トルコ大統領の仕掛けた奇策の成否は

乱高下するトルコリラ トルコの通貨リラはここ数ヶ月の間、大幅な下落を示してきました。 私もトルコにここ3週間ほど滞在したのですが、その間見る見るうちに通貨の価値が下がっていきました。 今、外国人がトルコに行けば、何でも商品が安く感じられます。…

政治資金提供者が大使に指名される米国

漸く決まった駐日米国大使 駐日米国大使としてエマニュエル氏が米国上院でようやく承認され、同氏の起用が決定しました。同氏が大使に起用されるまで、駐日米国大使の席は何と2年も空席でした。 駐日大使だけではありません。 駐韓米国大使の席も11ヶ月空席…

欧州で猛威を振るうオミクロン(英国からの報告)

急速に拡大したオミクロン感染 オミクロンの感染はあっと言う間に欧州各国に広がっている様です。 ついこの間まで猛威をふるったデルタ株の感染が下り坂になる中、入れ替わる形でオミクロンが拡がっています。 気になるのはワクチン接種率が世界で最も高いと…

コロナが導入を加速した次世代技術

羽田空港の水際対策 一昨日、日本に帰国しました。 空港の水際対策は昨年とは打って変わって厳重を極めました。 多くの関係者が頑張っておられる事は評価致しますが、デジタル化において我が国が如何に遅れをとっているかこの空港の検疫対策だけとってみても…

インターネットの進化が大きく変える世界秩序

インターネットの新しい時代 Web 3.0という言葉を聞いた事あるでしょうか。 実は私も最近この言葉を初めて聞いたのですが、今後のインターネット世界のことを指す言葉だそうです。 インターネットの初期はWeb 1.0と称されるそうですが、その頃のネットの世界…

オミクロンに対する欧州の対応

二転三転した水際対策 先月、日本の新型コロナ感染者が急速に減少した頃、政府も水際対策の緩和に動きました。 隔離期間は最低3日間に短縮されました。 しかしそこで新たな難問が登場しました。 新しい変異株オミクロンです。 感染力がデルタよりも高いと言…

ミャンマーに元を使わせようとする中国

最後のフロンティアの暗転 ミャンマーは一時東南アジアに残された最後のフロンティアと言われて、日本企業が大挙して押しかけた有望市場でした。 そんなに昔の話ではありません。 長く軍政が続いたミャンマーに政治革命が訪れたのが2011年ですから、つい10年…

中国が内心嫌がる民主主義サミット

初めてのサミット バイデン大統領が主宰する「民主主義サミット」は国内外で賛否両論が渦巻いています。 そもそもどの国を招待するかという点で、かなり疑問が生じていることは確かな様です。 バイデン大統領のお膝元米国では、この催しはどの様に評価されて…

「愛の不時着」が描く北朝鮮の市民生活は真実だった

闇に包まれた市民生活 北朝鮮の市民の生活については闇に包まれており、なかなかそれを知ることができません。 拉致された後、解放された日本人から断片的な情報は聞き出せたかもしれませんが、拉致された日本人は北朝鮮国民とは違う境遇で暮らしていたかも…

東南アジアにおける米中戦略の違い

米中の異なる戦略 米中対立の主戦場はインド太平洋ですが、そこで両国はいかなる戦略を立てているのでしょうか。 米国は豪州に原子力潜水艦の売却を決断し、AUKUSという米英豪三カ国からなる安全保障上の取り組みを構築しました。 一方、中国は元々米国が提…

世界が日本から学ぶこと

日本は没落するのか 我が国は少子高齢化が進み、人口が急速に減少し、将来その国際的地位は失われると良く言われますが、その通りになるのでしょうか。 今月日本特集を組んだ英誌Economistが「What the world can learn from Japan - The oldest big country…

我が国の移民政策の将来は

至る所で見かける移民労働者 最近、都内でコンビニに入ると、多くの外国人が働いているのを見かけます。 胸の名札から推測するに東南アジアや中国、更にはパキスタンやアフリカなどその出身地は様々です。 日本は島国で歴史を振り返ってみても、これまで移民…

Amazonクラウドサービスに依存する社会

圧倒的な競争力を持つクラウドサービス AWSって聞いた事あるでしょうか。 これはAmazonが提供するクラウドサービスです。 皆さんこんなサービスを使った事がないと思っていられる様ですが、無意識のうちに使っています。 Amazon関連は当然ですが、ネットでシ…

東京の魅力を英国特派員が語る

世界で最も住みやすい都市 英誌Economistが日本特集号を発行しました。 その中から東京の魅力と将来に関した記事「The big city that is also pleasant to live in - Surprisingly, the world’s biggest city is also one of its most liveable」(住みやす…

フランス人から見たプーチン大統領

世界中に顔を出す政治家 昨日のブログでインドを訪問したプーチン大統領を取り上げましたが、この政治家は西側ではあまり評判がよくありませんが、世界中の至る所に登場するという意味では、誰よりも上を行っている様です。 彼に関して、仏紙Les Echosが「Vl…

米露を天秤にかけるインドのしたたかさ

簡単には転ばないインド 中国とインドは国境紛争をきっかけに関係が悪化し、インドは米国との安全保障上の取り組みクワッドに参加する決断を行ました。 印中の関係悪化を機と見て、米国がインドを取り込んだ格好ですが、インドはもともと非同盟を掲げて、冷…

米国は常に民主主義のモデルになりうるか

欧米の間に吹く隙間風 欧州は米国にとって最も重要なパートナーです。 この関係は、冷戦時代に旧ソ連の脅威に協力して対抗し、ベルリンの壁を崩壊させた事によって最高潮に達しました。 しかし、最近の関係はかなりギクシャクしています。 トランプ時代には…

オミクロンの経済に与える影響

コロナ対策と経済復興はトレードオフの関係 新しい変異株オミクロンの発生は、世界中に感染が広がるのではとの恐れを引き起こしていますが、懸念されるのは人命への影響だけではありません。 経済への影響も大きな懸念材料です。 各国ともコロナ対策の中、ど…

日本の生産性が上がらない理由

上がらない賃金 日本はここ何十年もほとんど収入が上がっていません。 日本だけが上がらないのではなく、周辺のアジアの国は上がっています。 中国はもちろんですが、お隣の韓国も急速に日本を追い上げ、すでに購買力平価では日本を追い抜いたと言われていま…

中国のアフリカ進出に変化が

先行した中国のアフリカ進出 アフリカへの中国進出については、他の地域でも中国が推進しているインフラ建設がアフリカでも盛んに行われてきました。 しかし、ここにきて中国側のアフリカ戦略に変化が見られる様です。 英誌Economistに「Africa’s ties to Ch…

米国よりはるかに目標達成度が高いロシアの中東政策

米露の大きな違い 中国の台頭で多少色褪せたとは言え、ロシアは未だに西側諸国にとっては悪役であり、安全保障面では大きな脅威として語られます。 しかし、こと中東に関して言えば、米国がこの地域で行ってきた政策が本当に正しかったのかは大きな疑問があ…