2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ボイコットの可能性 次の冬季オリンピックは来年2月に北京で行われる予定です。 最近の新疆ウイグルや香港での中国の行動に対して、西側諸国から制裁措置が発表される中、北京オリンピックのボイコットという事態にまで発展するのでしょうか。 1980年のモス…
出典:BBC 天体現象に救われた巨大コンテナ船 日本の正栄汽船が保有する巨大コンテナ船「エバーギブン」を座礁したスエズ運河から開放するのに数週間かかるのではと予測する専門家もいましたが、幸運にも昨日船は離礁する事ができました。 予想より早い問題…
血塗られた国民の祝日 ミャンマーの軍隊による市民弾圧は止まる気配をみせません。 毎日100名近くの犠牲者が出ており、その中にはデモに参加していない子供や一般市民も含まれます。 市民に銃口を向ける国軍の姿勢には国際社会から厳しい非難が浴びせられて…
アパレル企業が直面する二者一択 新疆ウイグル自治区における中国政府のウイグル人への弾圧は、最近欧米のメディアでしばしば取り上げられる様になりました。 英米に続いて、EUもついにこの問題に関して制裁措置を発表しました。 これに対して中国政府は反撃…
第三波が襲うEU各国 新型コロナ感染は欧州で再拡大しています。 フランスやドイツでは変異種の感染が進み、これに反応したドイツのメルケル首相は先日急遽ロックダウンを発表しました。 しかし、その後準備が整っていなかった事から、ロックダウンを取りやめ…
出典:BBC 世界経済の大動脈での座礁事故 スエズ運河で大型コンテナ船が座礁したとのニュースが流れました。 原因は霧の様ですが、どうもこの船を元に戻すのは想像以上に大変な作業の様です。 英BBCが「Suez Canal: How are they trying to free the Ever Gi…
インド太平洋にシフトする英国 英国はブレグジット後、EUの一国という立場を脱し、インド太平洋に重点を移し、大英帝国の復活を目指す模様ですが、これをEU側はどの様に見ているのでしょうか。 米誌Foreign AffairsはThe Delusions of Global Britain - Lond…
意外に大きいアフリカ大陸 アフリカ大陸の面積がヨーロッパの3倍あると言うと、多くの人は驚かれると思います。 見慣れたメルカトル図法で描かれた世界地図は両極に行けば行くほど大きく描かれるので、赤道を中心に南北に広がるアフリカ大陸は実際よりかなり…
バイドゥの急成長 バイドゥ(Baidu)という会社ご存知ですか。 中国語では「百度」と書く様ですが、中国で最大の検索エンジンを提供している会社で、そのシェアは何と70%にも上ります。 中国のIT企業といえば、アリババ、テンセント、ファーウエイ辺りが有名…
意外なトップランナー ワクチン接種において、先頭を走ったのはイスラエルでした。 英国や米国も急ピッチで接種を進めています。 しかし意外な伏兵が現れました。 それは南米のチリです。 人口比で言えばどうもこの国がワクチン接種レースのトップを走ってい…
厳しい応酬が続いた米中のハイレベル会談 バイデン政権の最初のハイレベル会議は先週アラスカで行われましたが、冒頭から双方の厳しい批判合戦が始まり、外交儀礼から逸脱した内容になった模様です。 もちろん国内に対するポーズを示すため、強硬姿勢に出た…
会社は誰のものか 昔、先輩から「会社は誰のためにあるのか」と質問されて、返答に窮した事を思い出します。 社員のためにあるのか、お客様のためにあるのか、はたまた株主のためにあるのか、会社が持つStake Holder(利害関係者)の数は多く、考えれば考え…
政治弾圧を受けたものの上場ラッシュに沸く香港 香港の民主主義に対して中国は先週選挙制度を変更するという形で鉄槌を加えました。 この行動に対して、民主主義国家は中国政府を非難する程度で、有効な手を打てていません。 益々強大化し、傲慢になる中国に…
英アストラゼネカ社に責任転嫁したEU 新型コロナ感染の拡大は、世界中で政治家に活躍の場を与えました。 これ程までに政治家がテレビに継続的に映し出された事は、今までほとんど無かったはずです。 小池都知事やニューヨーク州のクオモ知事などは、人気の芸…
パイナップル農家をいじめる中国 中国は台湾に対して圧力を強めていますが、最近台湾製のパイナップルの輸入禁止を決めました。 害虫が含まれていたことを口実にしていますが、明らかに蔡英文政権の揺さぶりを狙ったものと思われます。 米誌Foreign Policyが…
使用を一時停止された英国製ワクチン 日本も遅まきながらワクチンの接種が始まりました。 日本が契約を結んでいるワクチンは英アストラゼネカ社と米ファイザー・独Biontech社の二つと報道されています。 その内1億2千万回(6千万人分)が供給される予定のア…
インド太平洋という概念への疑問 「インド太平洋」というフレーズは最近頻繁に使われます。 先日行われたバイデン 大統領と菅首相のテレビ会議でも、日米関係は「自由で開かれたインド太平洋地域における平和と安定の基盤」であると語られました。 しかし、…
アジアを不安定にする北朝鮮 北朝鮮は昨年新型コロナ感染が始まって以来、自国を鎖国化し、生命線であった中国との取引も自ら断ちました。 これは北朝鮮の国民に大きな負担を与えている事は間違いありません。 北朝鮮の存在はアジアの平和安定に大きな懸念材…
Quad首脳会議行われる 12日、米日豪印の4カ国の首脳がオンラインで所謂Quad会議をオンラインで行いました。 このQuadは中国包囲網を形成する首脳4カ国の集まりであると言われますが、その狙い、今後の展望について、米誌Foreign Policyが「Quad Summit’s Vac…
期待を下回った経済成長率 中国は先週、今年の経済成長率を6%と発表しました。 これを受けて、我が国のメディアは一斉に、中国は世界的なコロナ感染拡大の中でも、6%と突出した経済成長を実現するという論調で報道しました。 私自身も正直、この6%とい…
激しさを増すワクチン争奪戦 新型コロナ感染に対して、現在我々が有する最も効果的な対策はワクチンです。 ワクチンの接種が世界中で急ピッチで始まった今、大国間でワクチンの争奪戦が始まっている様です。 仏紙Les Echosが「Les vaccins au centre d'une n…
新法の威力 昨年7月に突如導入された香港の国家安全法はその後の香港の状況を大きく変えてしまった様です。 新型コロナ感染拡大を口実に香港当局はデモや集会を禁じたため、香港の抗議活動はその後殆ど見られなくなってしまいました。 当局の民主活動家への…
「グレートゲーム」の舞台アフガニスタン アフガニスタンという国は日本人には余り馴染みがない国です。 しかし、地政学的には非常に重要な国ですので、近代に入ってから大国間の抗争の舞台になってきました。 19世期にはロシアの南下政策を警戒する英国が、…
エルドアン大統領に電話を掛けないバイデン 大統領 バイデン 政権は、トルコについては重要であるが故に、極めて慎重に扱っている様です。 トルコは言うまでもなく、NATOのメンバーであり、米国の地域戦略において重要な同盟国として機能してきました。 しか…
大震災は日本を変えたか 丁度10年前の3月11日に超大型地震が東北地方を襲いました。 この地震は津波と共に多くの犠牲者を出しましたが、10年後に日本をどう変えたのでしょうか。 この点に関して英誌Economistが「The Fukushima disaster was not the turning…
増税に関する英国国内評価 一昨日、英国の蔵相がコロナの真っ只中で法人税の大幅増税を発表した事を取り上げました。 フランスの経済紙はこの予算案を「英国の勇気ある決断」と称賛しましたが、当の英国ではどの様な評価がされているのでしょうか。 英誌Econ…
動き始めたバイデン 氏の中東戦略 バイデン 政権は、先日シリアにおいてイランが支援する武装組織を空爆しました。 イランとの核合意を再交渉しようとする姿勢を見せるバイデン 政権がこのタイミングで何故イラン系の武装組織を攻撃したのでしょうか。 英誌E…
金融緩和の流れに棹を刺したジョンソン首相 昨年来、コロナ感染の広がりとともに、多くの国が歴史上例を見ないほどの金融緩和に踏み切りました。 その結果、実体経済は低迷しているにもかかわらず、株や不動産価格は上昇するという不可思議な現象が生じてい…
急成長を遂げる電気自動車市場 ついこの間まで、電気自動車(EV)というのは、地球温暖化に敏感な一部の消費者には評価されていましたが、航続距離が短いことや、車両価格が高いことから、一般の消費者にはそっぽを向かれていました。 しかし、ここのところ…
カショギ氏暗殺事件の真相明るみに サウジ人の国際ジャーナリストだったカショギ氏がイスタンブールのサウジ領事館で暗殺された事件については、このブログでも何度か取り上げてきました。 トランプ大統領はこの事件の真の責任者であるサウジのムハンマド ビ…