2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧
国境封鎖に走る先進国 オミクロン変異株の発生を受け、我が国やイスラエルなどは当面外国人の入国を禁ずる措置を講じました。 ウイルスはある確率で突然変異を繰り返します。 世界にウイルスが存在する限り、変異株は新たに生まれる可能性があります。 この…
米中対立 米中の対立は今後も長く続きそうです。 最後にどちらが勝つかという点に関して、欧米のメディアは実に多くの論文や記事を掲載しています。 その多くは中国には創造性を育む自由な環境がないので、最後は米国が勝つと予想していますが、本当にそうな…
空の巨人ボーイングが犯したミス 2018年と2019年に2機が相次いで墜落したボーイング最新型B737の事故は記憶に新しいところですが、この事故に関して英誌Economistが「A new book explains the tragic failure of Boeing’s 737 MAX」(ボーイング737MAXの悲劇…
新変異株の出現 南アフリカで新たな変異株が発見され、オミクロンと命名されました。 この変異株に関する研究結果は未だにどの政府も入手していませんが、欧州を初めとして多くの国(我が国を含む)が南アフリカからの渡航を禁止しました。 この様な素早い決…
コロナ感染拡大の理由は何か 新型コロナ感染は未だに収まりません。 欧州では冬の到来とともに感染が再拡大し、ドイツを筆頭に多くの感染者と死者を出しています。 ワクチンの接種率も高く、医療システムも完備している欧州で感染拡大が進む理由は何か、効果…
リラ下落の要因は何か 今週に入ってからのトルコリラの下落は急激で、世界の金融市場関係者を驚かせました。 高金利のリラを好んで購入していたミセス ワタナベ(FX市場で影響力を持つ日本女性の市場参加者)も今回ばかりはトルコリラに見切りをつけたのでは…
新しいワクチンが世界を救った 世の中の進歩は主に科学技術の発展によって実現されています。 昨年から世界中で猛威を振るった新型コロナに対するメッセンジャーRNA(MRNA)技術に基づくワクチンがなかったらどうなっていたでしょうか。 MRNAワクチンの様な革…
米国が抜けた空白を誰が埋めるのか 20年もの間続いた米国のアフガニスタン駐留は漸く終わりを告げました。 米軍撤退後生じる空白は誰が埋めるのでしょうか。 中国は細い回廊を通じてアフガニスタンと国境を接しており、しかもアフガニスタンが電池の材料であ…
中国の動きがわかるメディア 中国の海外向け報道機関である「環球時報」には、時々おやと思う様な記事が掲載されているので、目を離すことができません。 今回同紙に「Five Chinese kidnapped in armed attack on Congo mine: Embassy」(コンゴ鉱山への武力…
連立政権近々誕生 ドイツの連立政権樹立に向けての交渉は、早ければ12月初めに社会民主党、自由民主党、緑の党が合意に達すると見られています。 ドイツはNATOのメンバーであり、アメリカの核弾頭が国内に配備されていますが、ドイツの新政権はひょっとする…
ジョブズの遺伝子 創業者スティーブジョブズのDNAが今も生きているのか、アップルは毎年の様にわくわくさせる新製品を発表してくれます。 パソコンの中枢部であるCPUもインテル社製から自社製に変えて、驚異的な性能向上を果たしたのも今年のニュースでした…
存在感が薄れるフランス 先日結成された米英豪の安全保障に関する同盟関係AUKUSによって豪州との潜水艦商談をキャンセルされたフランスの怒りと焦りは相当なものがありました。 フランスは太平洋に幾つかの小島を領土として保有していますが、この地域で存在…
社名を変えたフェイスブック フェイスブックのザッカーバーグ氏が社名を聴き慣れたFacebookからMetaに変更すると発表した時、Metaとは何だと思った人が多かったと思います。 私もその一人です。Metaをウィキペディアで調べると「メタヴァース は、SF作家・…
我が国とは対照的なドイツ 新型コロナの感染に関して、意外な事はドイツで感染者数が急増している事です。 ご存知の通り、ドイツは欧州でも最も医療環境が整っており、国民も規律を守る事で有名です。 日本で急激に感染者数が減少しているのに対して、どうし…
フランス小型原発を提唱 英国グラスゴーで行われていた世界環境会議COP26が閉幕しました。 石炭火力の扱いに関して、最後まで紛糾し、結局「削減を加速化させる」という文言で関係国が同意したと伝えられています。 この会議は完全な成功とは言えないまでも…
気がかりなドイツの感染拡大 我が国では嘘の様に新規感染者の数が激減していますが、欧州では第六波の襲来で感染者数が増大しています。 既に国民の6割がワクチン接種済みのドイツの感染者数が増えている事は気がかりです。 そんな中、英誌Economistが「C…
重要性を増すインド 米中対立の構図が深まる中で、米国が最も注目しているのはどの国でしょうか。 もちろん我が国は東アジアにおいて重要ですが、それはインドではないかと思います。 インドは昨年、ヒマラヤの国境地帯において中国と激しい武力紛争を起こし…
ポピュリストの台頭 フランスでは来年4月に大統領選が行われます。 おおよその予測は決選投票で現職のマクロン大統領と保守強硬派ル ベン氏の一騎討ちというものでしたが、ここにきて様相が変わってきている様です。 エリック ゼムールというジャーナリスト…
英国メディアにご用心 英国という国は、国のサイズの割に国際的な影響力が大きい事で知られます。 それは米国に最も近い同盟国である事とか国際的な名声を得ているメディアの影響力等が背景としてあるものと推測されます。 私もBBCやEconomist、Financial Ti…
激論続くCOP26 現在、グラスゴーで行われているCOP26では、各国の利害が衝突する激しい議論が行われています。 それは気候変動が各国の産業に甚大な影響を及ぼすからです。 中でも重要なのは電気自動車をめぐる論議です。 そんな中、30カ国、6つの自動車メ…
来年はどんな年に? 来年2022年はどんな年になるでしょうか。 英誌Economistが「Ten trends to watch in the coming year」(来年注目すべき10のトレンド)と題して記事を掲載しました。 かいつまんでご紹介したいと思います。 Economist記事要約 2021年は…
ドイツに住む3百万人ものトルコ系移民 トルコ系移民がドイツに多い事はご存知の通りですが、これは第二次世界大戦直後、高度経済成長期にあった西ドイツが大量の未熟練労働者をトルコから呼び寄せた事に起因しています。 その多くはドイツに定着し、三世代…
プーチン贔屓が多い中央アジア アフガニスタンから米軍が撤兵しましたが、これはアフガニスタンだけに影響を与える物ではありません。 アフガニスタンに隣接している中央アジアの国々にとっても一大事でした。 1991年に旧ソ連が崩壊した際、これらの国々は独…
会議は踊る 現在グラスゴーで気候温暖化対策に関する世界会議COP26が行われています。 私も10年ほど前にCOPに出たことがありますが、当時も会議期間中ホテルの宿泊費が高騰し、問題となっていました。 今回は更にひどい状態の様です。 それだけ国際的な関心…
サマータイムが引き起こす悲喜劇 サマータイムという制度は我が国には導入されていませんが、長く欧州やトルコに住んだ私にとっては頭痛の種でした。 夏時間や冬時間に切り替わる日というのは要注意です。 始業時間に遅れて上司に怒られるなんてのはいい方で…
総選挙の勝者は 週末の総選挙の勝者は議席を減らしたと言えども、絶対過半数を獲得した自民党でした。 しかし自民党が国民に支持されたと言うよりも、野党第一党の立憲民主党が共産党と共闘したのを国民が嫌い、自民党への批判票の受け皿になれなかったと言…
地球温暖化の裏事情 物事には表と裏があります。気候変動を巡る議論にも当然それがあります。 既に経済発展を遂げた先進国はこれ以上の地球温暖化は地球に壊滅的な影響を与えるとして、発展途上国にもこれ以上の化石燃料の使用を控える様に求めています。 こ…
36,000ドルの大台突破 ダウ平均は先日36,000ドルの大台を突破しました。 今から約22年前の1999年10月にダウが36,000ドルに達する事を予測した書が、現在話題になっている様です。 彼らが予測した時期のダウ価格はなんと10,000ドルを若干上回る程度でした。 2…
インドの急激な改善 インドは今年春過ぎ、新型コロナ感染者が急増し、医療システムが破綻したと伝えられました。 しかし、最近インドは元の生活を取り戻している様です。 どうやってインドは新型コロナを抑え込んだのでしょうか。 この点について英誌Economi…
ワクチンにより激減した感染者数 東京の昨日(10月31日)の新規感染者数はたったの22人、死者はゼロでした。世界でこれほど新型コロナの抑え込みに成功した国は稀だと思います。 しかし隣国の中国だけは例外です。 14億近い人口を有するこの国の新規感染者数…