MIYOSHIN海外ニュース

世界の役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

武漢都市封鎖解除

f:id:MIYOSHIN:20200427155936j:plain

フランスマスコミの報道

昨日仏テレビ局France 24が武漢の都市封鎖解除に関する報道を行ないました。今回の封鎖解除は解除と同時に町中のネオンサインが一斉に点火され、中国がコロナウイルス に対する戦いに見事に勝利した事を内外に印象付けるものだったのですが、フランスの特派員は一言付け加える事を忘れませんでした。「当初このウイルスを発見し、警鐘を鳴らそうとした医者を口止めし、情報を隠滅しました。そのため2週間ウイルスの発表が遅れ、その間にウイルスが蔓延しました。」さすが人権の国フランスの報道です。中国の透明性のなさが世界中を揺るがす悲劇を引き起こした事を指摘しました。

フランスの代表的な新聞の一つであるフィガロも昨日武漢の都市封鎖解除を取り上げています。その一部を取り上げると、「ここ数週間の中国における感染者数並びに死者数の低下は中国政府が発表する数字に対する疑いを生じさせている。遺族たちは『このウイルスが拡がり始めた頃、自宅で亡くなった人や病院で感染の検査を受けないまま亡くなった人は死者数に数えられていない。何故なら病院はその頃余りに忙し過ぎたからだ。』と主張している。」と中国政府の発表する数字に疑問を投げかけています。

アメリカの報道

それではアメリカの報道はどうでしょう。タイム誌はこう報道しています。

中国が発表する数字には多くの疑問がある。例えば毎月曜日には新しい感染者が一人も出ていない。疑念は中国が無症状の感染者を4月1日までの感染者数に含めていない 事からも生じている。American Enterprise Institute(アメリカの保守系シンクタンク)が火曜日に発表した新しい分析に依れば、公式に発表された8万人の感染者数に対して、実際は290万人の感染者がいると推測している。」

日本マスコミの論調

これら欧米の記事にひきかえ、日本のマスコミの報道はどうだったでしょうか。各紙の報道を調べてみたのですが、どこも中国の責任や不透明性に鋭く言及するところがなく、欧米との論調の違いに驚きました。特派員は政府当局から睨まれると、記者証を取り上げられる事を恐れているのかもしれませんが、記者魂を発揮してもらいたいものです。日本には「長いものには巻かれろ。」という言葉がありますが、日本のマスコミも例外では無いような気がします。政府の発表をそのまま記事にするのではなく、情報を客観的に分析し、批判すべきところは批判して貰いたいと思います。

 

 ↓ 日本ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願いします。

にほんブログ村 ニュースブログへ
にほんブログ村