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コロナウイルスはどこから来たのか

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武漢ウイルス研究所の存在

コロナウイルス がどこから来たのかについて、日本のマスコミはほとんど触れませんが、海外のメディアでは最近頻繁に取り上げられています。フランスのテレビ局France 24は武漢にある中国のウイルス研究所からこのウイルスが漏れたのではないかと伝えています。以前、この研究所が生物兵器としてコロナウイルス を製造して、世界中に蔓延させたなんていうニュースがネット上に流れましたが、あれだけ多くの自国民を殺害したウイルスを意図的に蔓延させるという事はあり得ないわけで、生物兵器説は下火になっています。専門家の話によれば、ウイルスは人工的に作ったものか天然由来のものか判別が可能との事で、WHOも今回のウイルスは人工的ではない事を表明しています。

研究所から漏れたウイルス?

一方、この研究所はエボラ熱など、ワクチンが現在も開発されていない病原菌を多数培養しており、これらの一つが誤って外に漏れたのではないかとの疑いがもたれています。トランプ大統領もこの点について徹底的な調査を行っていると記者会見で表明しています。アメリカ国民の批判の矛先をかわすために、こんな事を言い始めたのではないかとも思われましたが、保守系メディアだけでなく、トランプ大統領からフェイクニュースとして毛嫌いされているワシントンポストも「2年前にアメリカ政府の関係者がこの研究所を訪れ、その安全体制に懸念がある旨の公電を発していた。」と伝えました。このレベルのウイルス研究所はレベル4と呼ばれる最高水準の防疫体制を完備している訳ですが、米国の専門家の目では問題点があると判定された様です。France 24も「武漢でウイルスが感染を始めた際に、最初の19名の感染者はこの研究所に勤務していたスタッフであったとSMSは伝えたが、その後当局によってこの情報は打ち消された。」と伝えています。研究所から漏れたか中国政府の主張する様に海鮮市場で発生したか発生源の特定は今となっては非常に難しいですが、フランスのマクロン大統領も何が中国で起きたのかわからないと中国の透明性の無さを批判しており、欧米は一致してこの問題を追求しようとしています。

米国と中国の応酬

CNNが時系列的に米国政府と中国政府の対応を紹介していたので下記の通り纏めました。

1月3日 武漢の医師李氏、コロナウイルス 感染にSNSで警鐘を鳴らす。

1月7日 当局新型コロナウイルス を確認

1月11日 最初の死者を確認

1月16日 日本政府の発表で武漢からの帰国者感染を確認

1月19日 武漢の保健責任者ウイルスはコントロール可能と声明

1月20日 3名の死者。人から人への感染確認

1月21日 米国初めての感染確認

1月23日 武漢都市封鎖開始

1月24日〜2月2日 中国 春節大型連休

1月30日 WHO事務局長「渡航制限不要」との見解発表

2月2日 トランプ大統領中国からの渡航者入国禁止発表

2月3日 中国政府トランプ大統領の入国禁止処置を批判

2月19日 中国新規感染者がゼロとなった事表明

4月2日 世界で感染者が百万人を突破

4月8日 武漢の都市封鎖解除

李医師の告発を弾圧

これを見るとやはり李医師が新型コロナウイルスの発生を警告したのに、当局がこれを揉み消したのが致命的なミスだと思います。この最初の空白の1週間が取り返しのつかない事態を巻き起こしたと言っても過言ではありません。また春節の期間は中国人の大移動が国内外で起きた訳ですが、封鎖されたのは武漢だけです。武漢が封鎖される前に多くの中国人が感染し、世界中(日本含め)にウイルスを撒き散らした可能性が大です。この時点で中国政府がリスクを認知していながら中国人の国内外の移動を許したとすると、非難は免れません。WHOもひどいですね。2月2日のトランプ大統領の中国からの渡航者入国禁止に対して中国と歩調を合わせて批判していますが、今となっては、トランプ大統領の英断だったと言えます。

民主主義国家の底力

昨日中国当局の発表で、武漢の死者数がいきなり5割増えました。この突然の修正にも世界のマスコミから非難が集中しています。そりゃそうですよね。いきなり5割も増やすなんて、中国の死亡統計というのはどうなっているのか、世界中から中国の透明性の欠如に不信の目が向けられています。そもそも武漢の感染者数がある日から一人も増えなくなりましたが、これも嘘くさいですね。やはり政府の透明性というのは大事です。最近、全体主義国家の方がコロナ封じ込めに成功しているとの風潮があります。確かに国民の自由を封じて有無を言わさず戒厳令にするというやり方は効果的ですが、民主主義国家の底力を見せて欲しいと思います。皆さんここが踏ん張りどころですが、しばらく頑張りましょう。

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