MIYOSHIN海外ニュース

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モナリザ今年はフランス人が独占か

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ルーブルの再開近し

フランスのテレビ局FRANCE24を観ていたら、ルーブル美術館再開のニュースを報道していました。

パリに行った観光客のほとんどが訪れると言われるルーブルは、この3ヶ月閉館となっていました。7月6日から再開されるそうですが、以前とはかなり様相が異なる様です。館長がインタビューに応えて、下記の通り説明しています。

  1. 入館者は通常の3割に制限されます。
  2. 以前は、入館者は自由に絵画に近寄って鑑賞できていましたが、ソーシャルディスタンスを保つ為、有名な絵画の前にはコースロープの様な物が張られて、人との接触が起きない様に細心の注意が払われます。
  3. 小さな部屋は、ソーシャルディスタンスが確保できないので、閉めざるを得ません。

以前は、名画モナリザの前には半円形に入場者の群れができていましたが、これは許されなくなりそうですね。

館長には、もう一つ頭の痛い問題がある様です。これ迄、ルーブルの訪問客の多くは、外国人だったのですが、今年はこれが激減しそうなのです。

したがって、ルーブルとしてはフランス人の入場者を呼び込む事に全力を挙げなければいけないようです。

なるほど、今年の夏の観光シーズンは、今までの様に、国を跨いでの移動が、かなり少なくなりそうですね。

トルコ政府とドイツ政府の渡航勧告に関する応酬

EUの中は、ようやく移動が自由になりそうですが、EUとトルコの間では、未だに制限が解除になっていません。

現在、ドイツ政府は、EU加盟国に対しては、ドイツ国民の渡航を解禁しましたが、トルコは「不要不急の目的で訪問をすべきでは無い国」にランク付けされており、この措置は8月いっぱい維持されそうな見込みです。トルコ政府は、ドイツ政府にこの暫定的な処置を解除してもらう様、懸命に働きかけていますが、見通しは暗い様です。

トルコにとってみると、ドイツ人は大のお得意さんなので、今年、ドイツ人が来ないとなると、観光業に大打撃は必至です。何せ、ドイツ人観光客は昨年トルコに500万人も押しかけているのですから。

トルコの外務大臣や観光大臣は、毎日の様にベルリンに電話していると伝えられますが、埒が明かないようです。ドイツ政府の公式見解は下記の通りです。

  1. 不要不急の渡航を控えよとのドイツ政府の勧告は、相手国の政府が必要な基準に達した場合には、解除する用意がある。
  2. その基準とは、新規感染者数とドイツ人渡航者に対する必要な防護策である。

トルコ政府は、EUの国(フランス、イタリア、スペイン等)に比べて、トルコの新規感染者は特段多く無いと反論しています。

又、万一、ドイツ人が感染すれば、トルコが医療費を負担するとまで言ってますが、ドイツ政府は、渋い対応をしている様です。

有り体にに言えば、これは「EU First」の対応なのだと思います。コロナの感染で、今年の観光業はどの国も厳しい。

フランス、イタリア、スペイン、ギリシャの様な国の観光業を救うために、今年はトルコに犠牲になってもらおうとうい事なのではと思います。

ただ、トルコもドイツ政府に付け入る隙を与えましたね。

EUの国は、多くても新規感染者を1日200-300人に押さえ込んでいますが、トルコは未だに千人を超える新規感染者を出しています。

トルコ人らしく、真面目にPCR検査を大量にやっている結果だと思いますが、これは裏目に出ました。

こうなると、トルコとしては、ロシア人観光客を大量に受け入れざるを得ないと思いますが、ロシアの新規感染者、昨日1日で7千人を超えています。こちらはこちらで頭が痛いですね。

 

最後まで読んで頂き、有り難うございました。