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とっておきのアネクドート(続編その3)

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極寒の夜を彩るアネクドート

ここの処真面目な話題が続いたので、久しぶりにアネクドートをご紹介したいと思います。

これから冬本番ですが、今日モスクワの気温を調べて見たら最高気温マイナス11度、最低気温マイナス17度でした。

やはり寒いですね。

しかし昔モスクワに足繁く通っていた時は、このくらい温度が下がった方がモスクワの街は雪が硬く引き締まり、美しかった様な気がします。

ダイヤモンドダストが舞う様はこの世のものとも思えないくらい美しいものです。

長く寒い冬を過ごすロシアの人たちは、この季節、暖炉を囲みながら面白いアネクドートを披露し合あっていました。

アネクドート選

フルシチョフが訪問した模範的養豚場で仔豚たちに囲まれている写真の添え書き。

「右から 3 番目…フルシチョフ」(1961 年)

 

レーニンは、どうすればこの国を統治できるかを示した。

スターリンは、いかにして統治すべきかを示した。

フルシチョフは、どんな馬鹿でも統治するそぶりのできることを示した。

ブレジネフは、全ての馬鹿が統治できるわけではないことを示した。

ゴルバチョフは、馬鹿でなくともいかに統治が難しいかを示した。

エリツィンは、結局この国は統治できないことを示した。

 

ある男が塀に「フルシチョフはバカ」と落書きした。

この男は逮捕され、懲役 11 年となった。うち 1 年は国の財産である壁を汚したため。残り 10 年は国家機密漏洩罪で。

男が 1 年目の刑期を終えた頃、フルシチョフがイギリスを公式訪問した。

まもなくこの落書き男は釈放された。それは国家機密がもはや秘密ではなくなったからだ。

 

「ロシア式ビジネスって何ですか?」

「ウォッカのケースを盗んで、売って、その金で飲むことです」

 

「ニンニクをつまみにウォッカを飲むのは体に良いですか?」

「大変有益です。真っ暗闇の中でも塀の下からあなたを見つけやすくなり ますから」

 

「給料だけで生活できますか?」 

「試したことがないので分かりません」

 

「共産主義ってのは、船旅に似てるな。」

「どんなところが?」

「展望だけは素晴らしいんだが、どこに向かってるんだかさっぱりわからない。その上吐き気がする。おまけに降りられない」

 

このウォッカは南京虫の臭いがするという人をペシミストという。

この南京虫はウォッカの臭いがするという人をオプティミストという。

 

ブレジネフが悪夢にうなされて目を覚ました。

側近が驚いて駈け寄り、いったいどんな夢を見たのかと訊ねた。

「世界中が共産主義国家になった夢だ。」

「それは素晴らしい!!」

「バカ言え。そんなことになったら、我が国はどこから穀物を買うのだ。」

 

「この男は何をしたんだね」

「亡命を企てました」

「なら刑務所に入れるべきだろう、何だって精神病院に入れたりしたんだ」

「こいつ、ロシアに亡命しようとしたんです」

フルシチョフとウォッカ 

今回ご紹介した小話にはフルシチョフウォッカに関する話題が多いですね。

フルシチョフ政権時代にアネクドートが急に増えたそうですが、やはりスターリンの時代と比べると多少なりとも言論が自由になった事が影響しているのでしょう。

スターリン時代はそれこそ壁に耳あり、障子に目ありで監視されていましたので、フルシチョフ時代には多少なりとも安心してアネクドートを話せる様になったのでしょう。

ウォッカはロシアの国民酒です。

しかし憂さ晴らしに飲む事が多かったせいか、ロシアはこの酒のせいで様々な社会問題を引き起こしました。

ロシアの女性は結婚相手に求める条件としてウォッカを飲まない事を一番に挙げるそうです。

何せロシアの男性と女性の平均寿命の差は世界最大で10歳以上ありますから、ウォッカの健康への悪影響がいかに大きいか物語っています。

しかし、ロシアのウォッカは美味しいです。

しかも極寒の夜のウオッカの一杯はなにものにも変えがたいものです。

皆さん是非お試し下さい。

つまみはキャビアが一番ですが、ラードの塩漬けなど塩辛いものなら何でももいけますよ。

 

最後まで読んで頂き、有り難うございました。