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アップルが新製品で犯したミス

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新型iMac発表

私が長く使っているIMacのニューモデルが発表されました。

iMacはデスクトップ型のコンピューターです。(上の写真は2代目iMac)

2004年に販売が開始された四代目モデル以来、その外観は大きく変わらず、パソコンの性能だけを向上させてきた製品でしたが、今回デザインも大きく変わりました。

この新製品について米CNNがApple made a big mistake with its new iMacs(アップルは新しいiMacにおいて大きなミスを犯した)と題した記事で酷評しています。

かいつまんでご紹介したいと思います。

CNN記事要約

Appleの新しいiMacは素晴らしいものです。

それは驚異的な技術と、エンジニアリングの集大成です。

しかしそれは罪深いほどに醜いです。

Appleが製品を設計する場合、それは通常、機能よりも見た目のためです。

あなたはその例を知っています:iPhoneを薄くするためにヘッドフォンジャックを取り除く、MacBookのUSB-Aポートを捨てる、キーボードのヒンジを切り替える....これらはAppleの製品をかっこよく見せるための革新ですが、製品の機能をアップさせる物ではありません。

不思議なことに、今回、Appleは新型iMacで見た目よりも機能を選択しました。

その性能には問題はなさそうです。

コンピュータの8コアM1チップは、従来型のiMacの約2倍の速さであるとAppleは主張しています。

HDウェブカメラ、スタジオグレードのマイク、サラウンドサウンドスピーカーは、Zoom時代に最適です。

キーボードのTouchIDは良くできていますし、4Kよりも優れたディスプレイは称賛に値します。

唯一の問題は、新しいiMacを使用する時にそれを見なければならないことです。


うーん、それらの色。 イースターエッグブルー、グリーン、イエロー、ピンク、オレンジ、パープル、そして(ありがたいことに)シルバーがあります。

Appleはスタンドに色あせた補色を追加しました。

これは興味深いデザインの選択です。

あなたがパステルファンである(または賢明にシルバーを選ぶ)としても、新しいiMacの奇妙な外観から救われることはありません。

2004年以来iMacの特徴であったその奇妙な「あご」は残っており、新しいiMacに過去の世代の外観を引きずっています。

そして、新しいバージョンはAppleのロゴを捨て、画面の下部にある奇妙な長方形をさらに奇妙に見せました。

これは、Appleがめったに起こさない一種の凡ミスです。

新しいM1チップは、AppleにiMacのデザインを一から再考する機会を与えました。

しかし、彼らは、おなじみの形に固執し、コンピュータの心臓部を画面の下に置き、iMacを薄くすることを選択しました。

これにはいくつかの利点がありますが、その結果、その見た目は頭を抱える結果になりました。

新しいiMacの最悪の部分は、ベゼル、つまりディスプレイの周りの白いフレームです。

あごはベゼルを更に際立たせます。

元々ベゼルは黒だったので、過去のiMacではほとんど目立ちませんでした。

白は画面やあごと対照的で、画面にひどく奇妙な印象を与えています。

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出典:CNN Business


Appleがなぜこの道を選んだのかは100%明確ではありませんが、同社はいくつかの手がかりを残しました。
新しいiMacの厚さは11.5ミリメートルで、これはiPhone12sの約1.5倍の厚さです。

それは非常識な薄さです。

重さも電源ケーブルを含めても5キロ以下です。

新しいiMacは、デスクトップとラップトップの境界線を曖昧にしました。
しかし、誰ががデスクトップコンピュータ(据え置き型)を頻繁に動かす為に、薄くて軽いものを必要としているのでしょうか。

そして、それらの人々にとって、数ミリメートルの厚さと1ポンド(450グラム)の重さの差がどれだけの違いを生むでしょうか?
デスクトップを見ているとき、どれくらいの頻度でその厚さを気にかけていますか?

AppleがiMacを非常に薄く設計したのはそうすべきではなくそう出来たからでしょう。

その結果、これまでに最も美しいガジェットのいくつかを製造している会社にとって、大きな失敗となりました。

デザイン重視の伝統から逸脱

実物を見ていないので、即断は禁物ですが、アップルの紹介ビデオを見る限り、確かに新しいiMacは美しくありません。

かなり期待していただけに残念です。
今回のデザインの失敗は、CNNが主張する様に「薄いパソコンを作ることが可能になった為、デザイン的な良し悪しをあまり考慮せずに薄くしてしまった。」という事なのではないでしょうか。
実際、新しいiMacはちょっと前のスマホ並の薄さを達成しています。

しかし、人間の目の錯覚というのは恐ろしい物で、新型iMacはそれほどの薄さを感じさせません。

現行のiMacはパソコンの周辺部のところだけ薄くしていますが、この方が薄さを感じさせます。

Appleでは『デザインが最も重要であり、テクノロジーはそのデザインを実現する手段として極限まで追及されていることを体現したプロダクト』と言われてきました。

今回のiMacの新デザインは、このAppleの伝統を守ることが如何に難しいかを教えてくれます。

 

最後まで読んで頂き、有り難うございました。