MIYOSHIN海外ニュース

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外出自粛はいつ終わるのか

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自粛疲れ出てきました

東京も外出自粛開始してから早2週間が経とうとしています。皆さんそろそろ自粛疲れ出てきてませんか。何時になったら自粛が解かれるのか。5月の連休明けに本当に自粛が解かれるのか心配されている方も多いでしょう。私も更に1ヶ月続くと、いやだなと内心思っています。こんなふうに思っている人は我々だけではありません。アメリカのNBCニュースは、早く封鎖を解けと主張するデモがアメリカ全土で広がっていると伝えました。

都市封鎖のメリットデメリット

以前のブログでブラジルの大統領が早く都市封鎖を解除する様に民衆を煽っていると書きましたが、良く考えると都市封鎖に関しては、国民の所得レベルによって見方が違う事に気付きました。高所得の人たちは基本的に在宅ワークが可能ですので、都市封鎖の影響をあまり受けません。一方、低所得者層は職場にいかなければ即座に解雇されますので、都市封鎖の影響をもろに受けます。失業率と自殺率には相関性がありますので、彼らにしてみると失業で死ぬリスクが高いわけです。この「コロナで死ぬか失業で死ぬか」という視点はないがしろにしてはいけないと反省しています。日本でも都市封鎖が続き、失業した労働者や倒産に追い込まれた零細事業者が増え始めています。レストランなどこの封鎖が長く続けばとても持ちこたえられません。もちろん性急に自粛を解くのは大変危険ですが、自粛を長引かせた場合の負のインパクトにも十分配慮する必要があると思います。

ベーシックインカム

今回コロナウイルスは政府に様々な支出を強いていくでしょう。ワクチンや治療薬の開発、医療機関への支援、中小企業に対する金銭的支援、失業者に対する補償等早急に手を打たなければならない支出が待ち構えています。政府の支出には当然限界がありますので、昨日のブログでも触れた通り、環境対策などは後回しにされるでしょう。国民の命を守るという事が最優先事項ですから医療関係と倒産防止、失業対策に多くの資金が投じられると思います。この文脈でベーシックインカムというものが最近良く議論される様になりました。これは国民に働いても働かなくても最低限の収入を保証するという制度です。元々は人工知能が人間にとって代わって行く事が予想される中、失業者に対してこのベーシックインカムを支給しようとういうものでしたが、今回のコロナウイルス の災禍の中で、一足早く適用を議論され始めました。

資本主義は社会を変革する

私は現時点でのベーシックインカム導入については反対です。「資本主義は創造的破壊」と言われますが、資本主義は戦争や大恐慌といった時代の変わり目に際して、自らのシステムを一旦破壊して新しいシステムに生まれ変わっていく力を持っています。産業革命は蒸気機関という新しいテクノロジーを持って生産効率を一変させましたが、その過程でインドの機織職人の大量失業を生みました。。本来であれば、新しいテクノロジーが登場すれば、新しい産業が生まれて、時代遅れになった産業で働いている労働者は新しい産業にシフトしていくのが自然です。しかし政府がベーシックインカムを支給すれば、古い産業にしがみつく労働者が出てくるわけです。もちろん失業者を支援する最低限のセーフテイネットは必要と思いますが、ベーシックインカムという政府の国民に対する恒常的な金銭サポートは資本主義の持つこの自浄作用を阻害するのではと危惧しています。

日本も変革のチャンス到来

コンピューターの登場はIBMやマイクロソフトと行った会社を世界のトップに押し上げましたが、その後インターネットの普及によりGAFAが世界に君臨するに至りました。アマゾンやGoogleがこれほど大きくなるとは誰も想像しませんでした。しかしこれが現実です。資本主義はこうやって社会を変革する力を持っているのです。日本もこの機会に新しい時代に向けて変革していく必要があります。歴史をひもとけば、日本というのは黒船とか戦争とか、外から大きな圧力がかからないと変われない国でした。必ず抵抗勢力が出てきて、新規参入者をつぶします。Uberが日本に本格参入出来なかったのが良い例ですが、今回日本政府は失業者に対してセーフテイネットを用意する一方、彼らを受け入れる新しい産業を支援するため、規制緩和などを通じて彼らを育てる事に注意を払うべきと思います。

 

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