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健康な老後を模索する日本

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英国人から見た日本

人生を幸せに全うするには、健康寿命を伸ばす事が重要と思います。

高齢化社会の先進国と言われる我が国がこの課題にどの様に取り組んでいるか英誌Economistが「Japan is searching for the secrets to healthy old age」(健康な老後を模索する日本)と題した記事で取り上げました。

かいつまんでご紹介したいと思います。

Economist記事要約

ほとんどの人は長生きすることを良いことだと考えています。

しかし、健康を害して年をとることはあまり魅力的ではありません。

配偶者と一緒に旅行したり、孫と遊んだりできれば良いですが、寝たきり状態はごめんです。

長生きする人は、人生の最後に何年かの不健康な年を過ごすでしょう。

世界保健機関によると、平均寿命と健康寿命(HLE)の間のギャップは、世界的に見ればほぼ10年です。

それは個人とその家族にとって憂うべきものですが、多くの高齢者が公的資金を費やす可能性のある高齢化国にとっても懸念されます。

世界で最も高齢化が進んだ日本では、男性の平均寿命は81.6歳、女性は87.7歳です。

しかし、2019年のデータでは、健康寿命は、男性で9年、女性で12年、平均寿命に比べ短かった様です。 

このギャップを縮めることは、日本政府にとって重要な目標となっています。

健康を長く維持することで、人々はより幸せになり、医療システムや政府の予算にかかる負担が軽減されます。

「長い間、日本は平均寿命を延ばすために努力してきました」と東京大学老年学研究所の秋山弘子は言います。

「平均寿命が80歳に近づくにつれ、私たちはそれを達成したと思い始めましたが、寝たきりの高齢者が多く、60代の就職難者も多いことに気づきました。」

厚生労働省は、健康寿命を伸ばす事をその政策の中心的な柱にしました。

毎年その目的達成に貢献した人々に賞を授与します。

最近の受賞者には、福井県で、高齢者にスニーカーを履かせて歩数を増やす「スニーカービズ」プログラムや、青森県での、糖尿病への意識を高めることを目的とした「高血糖ストッパー」プログラムが含まれます。

 

多くの努力は、平均寿命を延ばすための処方箋によく似ています。

確かに、一般的な死亡原因は健康的な生活にも影響を及ぼします。

青森県の健康寿命が低いのは喫煙率と塩分消費量が高い事に一部起因します。

長寿で有名な山梨県は全国で有数のがん検診率を誇ります。

しかし、健康寿命が最も長い人が、必ずしも最も長く生きるわけではありません。

腰痛、眼病、メンタルヘルスの問題など、生活の質を損なう多くの症状は致命的ではありません。

人々が単に生きているのではなく、健康を維持するのを助けるには、より広く社会的および環境的配慮に目を向ける必要があります。

仕事は不可欠です。

長く働くことで、人々は肉体的および精神的に活発になりますが、他の人とのつながりも保たれます。

山梨県は全国で2番目に高い高齢者雇用率を持っています。

ソーシャルネットワークも大きな役割を果たします。

友人、家族、隣人との強い絆は、より良いメンタルヘルス、よりアクティブなライフスタイル、そしてより良いサポートにつながります。

多くの公衆衛生の専門家が、相互扶助の金融サービスから社交クラブのようなものに進化した山梨市の「無尽」の存在を指摘しています。

長期的な研究によると、無尽に積極的に参加する人々は、より長く健康を維持することがわかっています。

グループ活動は、目的意識を提供するだけでなく、安全メカニズムとしても機能し、メンバーは、誰が不在か誰が調子が悪いか気づきます。

孤独であることは健康に最も有害です」と、最近、無尽に補助金を提供し始めた山梨県知事の長崎幸太郎は言います。

健康的な生活の秘訣は、幸せな生活に似ています。

頻繁に、定期的に友達に会うことです。

友達に会いましょう

平均寿命と健康寿命の差は10年近くあるんですね。

これを何とか短くしたいものです。

この記事に書いてある通り、人との関係を保つ事、出来れば何らかの形で仕事を続ける事が健康寿命を伸ばす秘訣だと思います。

孤独になれば、頭を使う機会も少なくなり、どんどん悪いサイクルに入ってしまいます。

昨年、筆者は同窓会名簿や会社のOB名簿を引っ張り出して、出来るだけ沢山年賀状を書く様にしました。

これが人との縁を復活させるきっかけになってくれればと思います。

 

最後まで読んで頂き、有り難うございました。